Manusとは何ができるAIか、危険性が取り沙汰される理由
チャットAIと違って「実際に手を動かす」のがManus
室谷代表取締役Manusって、ひと言でいうと「手を動かすAI」なんですよ。返事を受け取るんじゃなくて、クラウド上のサンドボックスの中でコードを書いて実行して、ファイルを組み立てるところまで自分で進める。
2025年3月に招待制ベータで出てきたサービスです。
2025年3月に招待制ベータで出てきたサービスです。
テキトー教師DotAI 認定講師最初に戸惑うのがまさにそこなんですよね。「え、勝手にファイル作ってる」みたいな。
チャットAIとは別物だと思ったほうがいいんですよ。
チャットAIとは別物だと思ったほうがいいんですよ。
室谷代表取締役そう。経営目線で言うと、価値は作業を委任できることなんですよ。
人が時間をかけていた下調べが短時間で返ってくる。工数の置き場所が変わるわけです。
人が時間をかけていた下調べが短時間で返ってくる。工数の置き場所が変わるわけです。
テキトー教師DotAI 認定講師ただ、委任した瞬間に「何を触らせるか」の話になるんですよね。そこが危険性の議論と直結してる気がします。
危険性が話題になる3つの論点
室谷代表取締役危ないと言われる理由は大きく3つなんですよ。ひとつは実行環境を持つこと。
サンドボックスとはいえ、シェルコマンドが実行されて、生成したコードがそのまま動く。ふたつ目が権限で、ユーザーとManusの双方がルートアクセスを含めて完全に制御できる設計になってる。
サンドボックスとはいえ、シェルコマンドが実行されて、生成したコードがそのまま動く。ふたつ目が権限で、ユーザーとManusの双方がルートアクセスを含めて完全に制御できる設計になってる。
テキトー教師DotAI 認定講師みっつ目が、そこに置いたデータの扱いですよね。アップロードしたファイル、実行ログ、生成コード。
サンドボックスの中身がそのまま預けられている状態なので。
サンドボックスの中身がそのまま預けられている状態なので。
室谷代表取締役そうなんですよ。だから「AIが賢すぎて怖い」ではなくて、「権限と実行環境を渡しているから怖い」。
ここを混同すると議論が噛み合わなくなるんですよね。
ここを混同すると議論が噛み合わなくなるんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師たしかに。刃物が切れるから危険なのではなく、渡し方の問題に近いですね。
2026年11月時点の提供主体はどこにあるのか
室谷代表取締役話がややこしくなるのが運営元で。2026年11月時点の提供主体はシンガポール法人のButterfly Effect Pte. Ltd.なんですよ。
開発元のButterfly Effectは2022年設立で、当初は北京・武漢を拠点にしていたのが、2025年半ばにシンガポールへ本社を移している。
開発元のButterfly Effectは2022年設立で、当初は北京・武漢を拠点にしていたのが、2025年半ばにシンガポールへ本社を移している。
テキトー教師DotAI 認定講師ここ、初めて触る人が一番混乱するポイントで。「中国のサービスなの、違うの」って。
プライバシーポリシーでもシンガポール本社とされていて、自国より保護水準が低い可能性がある地域にもデータが移転されうると書かれています。
プライバシーポリシーでもシンガポール本社とされていて、自国より保護水準が低い可能性がある地域にもデータが移転されうると書かれています。
室谷代表取締役だから国籍だけで白黒つけるのは乱暴なんですよね。誰が運営していて、どこにデータが行って、何の認証を取っているか。
事業判断としては、そこを分けて見るしかない。
事業判断としては、そこを分けて見るしかない。
テキトー教師DotAI 認定講師同意です。買収の経緯を追うと、なぜ国の話にまで発展したのかが見えてきますね。
開発元は中国なのか?Meta買収の頓挫から独立・資金調達までの経緯
買収発表から、わずか4か月で取り消し命令
Meta買収頓挫から独立・資金調達までの経緯
- 2025年12月MetaがManus買収を発表20億〜30億ドル規模
- 2026年1月中国商務部が評価調査に着手輸出管理・技術移転の観点。幹部に出国禁止
- 2026年4月27日NDRCが買収の取り消しを命令
- 2026年6月15日Metaが買収を正式に撤回
- 2026年8月11日Manusが独立企業として事業再開を発表2025年12月29日以降に作成された一部データの削除が必要に
- 2026年10月8日5億ドル超の調達を完了Boyu CapitalとIDG Capitalが主導。Tencent、HSG、ZhenFundも参加(評価額は非公表、直前交渉では40億ドル規模と報道、香港上場検討も)
室谷代表取締役まず時系列を押さえると、2025年12月にMetaがManusを20億〜30億ドル規模で買収すると発表したんですよね。で、2026年1月に中国商務部が輸出管理や技術移転の観点から評価調査に入って、幹部に出国禁止。
4月27日には国家発展改革委員会(NDRC)が買収の取り消しを命じた、と。
4月27日には国家発展改革委員会(NDRC)が買収の取り消しを命じた、と。
テキトー教師DotAI 認定講師ここ、初めて触る人が一番混同するポイントで。「Metaの傘下になったAI」と覚えてしまっている人が多いんですよ。
実際は発表だけで、成立していないんですよね。
実際は発表だけで、成立していないんですよね。
室谷代表取締役これって結局、AIエージェントのM&Aが民間の取引じゃなくなっている話なんですよ。買う側のデューデリに地政学が入る。
Metaは「取引は適用法を完全に遵守していた」とコメントしてますけど、法の解釈が法域で割れる以上、事業計画に織り込むしかない。
Metaは「取引は適用法を完全に遵守していた」とコメントしてますけど、法の解釈が法域で割れる以上、事業計画に織り込むしかない。
テキトー教師DotAI 認定講師発表と成立は別、というのは一度整理して覚えておいた方がいいですね。
撤回・独立・5億ドル超の調達まで
室谷代表取締役で、2026年6月15日にMetaが買収を正式に撤回。8月11日にManusが独立企業として事業を再開すると発表して、10月8日にはBoyu CapitalとIDG Capitalが主導する5億ドル超の調達を完了してます。
Tencent、HSG、ZhenFundも参加。評価額は非公表ですけど、直前の交渉では40億ドル規模と報じられて、香港上場の検討も出てます。
Tencent、HSG、ZhenFundも参加。評価額は非公表ですけど、直前の交渉では40億ドル規模と報じられて、香港上場の検討も出てます。
テキトー教師DotAI 認定講師この独立の発表で見落とされがちなのが、分離に伴って2025年12月29日以降に作成された一部データの削除が必要になったという説明です。使う側からすると「自分のデータはどこに残るのか」が気になりますよね。
室谷代表取締役経営目線で言うと、会社を分けるときに一番面倒なのは事業よりデータの帰属なんですよ。誰がどのデータを持って出るかで、後の説明責任の重さが変わってくる。
中国の法律やデータ越境規制は、どこまで及ぶのか
室谷代表取締役で、「中国製だから危ない」で片付けていいのかという話なんですが。今の提供主体はシンガポール法人のButterfly Effect Pte. Ltd.です。
ただ、今回の調達ラウンドを見ても分かる通り、中国系の投資家は資本に入っている。
ただ、今回の調達ラウンドを見ても分かる通り、中国系の投資家は資本に入っている。
テキトー教師DotAI 認定講師現場でよく聞くのは「中国の会社のサービスだから情報を抜かれるのでは」という不安です。でも国籍のラベルだけで判断すると、実態とずれるんですよね。
室谷代表取締役見るべきは、誰が資本を持っているか、どの法域の会社が契約主体か、データがどこに移りうるか、の3点。Manusのポリシーには、シンガポールに本社を置きつつ、自国より保護水準が低い可能性がある地域にもデータを移転しうると書いてある。
中国の法律が直接及ぶかどうかは法人の所在地とデータの所在で変わるので、国名だけで断定はできないんですよ。
中国の法律が直接及ぶかどうかは法人の所在地とデータの所在で変わるので、国名だけで断定はできないんですよ。
テキトー教師DotAI 認定講師そこは「及ぶ/及ばない」の二分法より、契約主体とデータの行き先を確認する方が実務的ですね。
本社移転と中国本土向けサービス終了が意味するもの
室谷代表取締役本社移転の経緯も面白くて。2025年4月にシリーズBで約7500万ドル、評価額約5億ドルを付けたあと、2025年半ばにシンガポールへ本社を移して、中国本土向けサービスを終了、中国オフィスも閉じて従業員の大半を解雇してる。
テキトー教師DotAI 認定講師これは「安全になった証明」ではなくて、どの法域のルールの下で商売するかを選び直した、という見方が近いですね。
室谷代表取締役法域の選択は経営判断なんですよ。ただ利用者側も同じで、どのルールの下に自分や会社のデータを預けるかを選んでいる。
そこを意識しないまま使うのが、たぶん一番危ないんですよね。
そこを意識しないまま使うのが、たぶん一番危ないんですよね。
入力したデータはどう保存・利用される?プライバシーポリシーを読み解く
取得される情報には何が含まれるのか
室谷代表取締役プライバシーポリシーを読むと、取得対象がかなり広いんですよ。連絡先やプロフィール、入力プロンプトと生成コンテンツに加えて、サンドボックス環境のデータまで含まれる。
アップロードしたファイル、実行したシェルコマンドとその出力、生成コード、タスク実行ログですね。
アップロードしたファイル、実行したシェルコマンドとその出力、生成コード、タスク実行ログですね。
テキトー教師DotAI 認定講師現場感覚で言うと、そこが一番見落とされるんですよ。チャット欄の文面だけ気にしてる人が多いけど、実際にはコマンドの出力まで残る。
ブラウザーオペレーターを使えばページ内容やクリックの操作ログ、セッションのコンテキストも対象になります。
ブラウザーオペレーターを使えばページ内容やクリックの操作ログ、セッションのコンテキストも対象になります。
室谷代表取締役支払い情報はStripeとRevenueCatが直接処理して、Manus自体は保持しないと書かれている。あとブラウザーオペレーターはログイン認証情報を保存しないので、コネクターを無効化するか拡張機能を外せばアクセスはいつでも切れる。
ここは比較的安心できる部分なんですよね。
ここは比較的安心できる部分なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師なるほど。何が残るのかを先に知っておくだけで、入力する内容の線引きが変わってきますね。
サードパーティAIプロバイダーへの送信と海外移転
室谷代表取締役入力とプロンプトは処理の一環として外部のAIプロバイダーに送られて、出力を受け取る仕組み。ただ提供元の個別社名はポリシーに書かれていないんですよ。
テキトー教師DotAI 認定講師初めて触る人は「誰に渡ってるの?」が分からず不安になるポイントですね。明記されていない以上、そこは不透明な部分として扱うしかない。
室谷代表取締役加えて本社はシンガポールで、米国など自国より保護水準が低い可能性がある地域にもデータが移転されうると明記されている。日本の個人情報保護法の域外規定で適用される旨の記載もあるので、完全に法の外というわけではない。
会社として導入を判断するなら、この一文を稟議の材料に据えるのが現実的です。
会社として導入を判断するなら、この一文を稟議の材料に据えるのが現実的です。
テキトー教師DotAI 認定講師送信先の名前を求めるより、移転先と法的枠組みを確認する、という見方ですね。
保持期間は7日・14日・21日?ブログとポリシーで数字が違う
室谷代表取締役ここが厄介で。サンドボックスのブログでは無料が7日、有料が21日。
プライバシーポリシー本文は無料が最長7日、有料が最長14日。有料プランだけ数字が食い違ってるんですよね。
プライバシーポリシー本文は無料が最長7日、有料が最長14日。有料プランだけ数字が食い違ってるんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師両方とも公式の記載なので、片方だけ信じるのは危ない。実務では無料は7日、有料は14〜21日の幅がある、と理解しておくのが安全だと思います。
室谷代表取締役しかも非アクティブが続くとスリープ後にリサイクルされる。タスクごとに隔離された仮想マシンで、操作は他のタスクやアカウントデータに波及しない設計だけど、残る期間は短い前提で動いた方がいい。
正確な日数は公式で確認するのが確実です。
正確な日数は公式で確認するのが確実です。
アカウント削除・解約時にデータはどうなるのか
室谷代表取締役解約時はベストプラクティスに従って機密情報を含む顧客データを消去すると書かれている。ただし法令順守、会計、法的請求対応、不正防止の目的で一定期間保持する場合がある。
テキトー教師DotAI 認定講師削除したはず、で終わらせない方がいいということですね。社内で使うなら退職者のアカウントや外部コネクターの棚卸しもセットで考える必要があります。
室谷代表取締役サンドボックスの「共有」は会話のメッセージと成果物だけが見えて、サンドボックス自体は非公開。「コラボレーション」は招待者がAI経由でファイルやデータに触れるので、意味がまったく違う。
この権限差は別で詳しく見ますが、削除の前に誰に見せたかを洗い出すのが順番としては先なんですよね。
この権限差は別で詳しく見ますが、削除の前に誰に見せたかを洗い出すのが順番としては先なんですよね。
「共有」と「コラボレーション」で何が漏れる?権限差と注意点
サンドボックスはどこまで隔離されているのか
「共有」と「コラボレーション」の権限差
共有
- 見られるのは会話内のメッセージと成果物だけ
- サンドボックスそのものは公開されない
- 資料だけ見せたいなら共有で足りる
コラボレーション
- 招待者はAIを通じてサンドボックス内のファイルやデータにアクセスできる
- 変更もできる(実質的な権限差)
- オンにするとConnectorsが自動で無効化される
室谷代表取締役まず前提の整理なんですけど、Manusのタスクは1件ごとにクラウドの仮想マシンが割り当てられて、ゼロトラストの考え方で隔離されてるんですよね。中の操作が他のタスクやアカウント全体に飛び火しない、という設計になってます。
テキトー教師DotAI 認定講師そこは安心材料ですよね。現場でも「1個のタスクで失敗したら全部終わりなんですか」と聞かれるんですけど、影響範囲はそのサンドボックスの中だけ、と。
室谷代表取締役ただし、非アクティブが続くとスリープして再作成される仕組みで、保持期間は公式ブログだと無料が7日、有料が21日。プライバシーポリシー側は有料を最長14日と書いていて、数字が揃ってないんですよ。
ここは断定せず公式で確認したほうがいいですね。
ここは断定せず公式で確認したほうがいいですね。
テキトー教師DotAI 認定講師なるほど、同じ会社の文書で日数が違うのは、初めて触る人が一番混乱するポイントかもしれないです。
「共有」で第三者が見られる範囲
室谷代表取締役で、「共有」ボタンのほうは意外と閉じてるんですよ。共有された相手が見られるのは会話内のメッセージと成果物だけで、サンドボックスそのものは公開されない。
テキトー教師DotAI 認定講師あ、そこ誤解されてる気がします。「共有リンクを送る=作業環境ごと渡す」だと思ってる人が多いんですけど、見えるのは結果物だけなんですね。
室谷代表取締役そうなんですよね。だから資料だけ見せたいなら共有で足りる。
逆に言うと、サンドボックスの中身まで触らせたいケースだけ、次の話になる。
逆に言うと、サンドボックスの中身まで触らせたいケースだけ、次の話になる。
「コラボレーション」が招く意図しない漏洩
室谷代表取締役コラボレーションで招待すると、招待者はAIを通じてサンドボックス内のファイルやデータにアクセスできて、変更もできる。ここが実質的な権限差なんですよ。
テキトー教師DotAI 認定講師現場感覚で言うと、そこが一番ハマりやすいです。「共有の延長」のつもりで招待したら、作業途中のファイルまで見えていた、という類の話は普通に起こりえます。
室谷代表取締役経営目線で言うと、社外の協力者を入れる案件では「どのタスクをコラボレーションに出すか」を先に決めておく。後から権限を絞る運用はだいたい漏れます。
テキトー教師DotAI 認定講師たしかに。招待する前に、そのタスクに機密ファイルが入ってないか確認する、という順番が大事ですね。
コラボレーション有効化でConnectorsが切れる理由
室谷代表取締役もう一つ実務で効くのが、コラボレーションをオンにするとConnectorsが自動で無効化される点。接続先を触れなくする、という安全側の設計だと読めます。
テキトー教師DotAI 認定講師そこで「あれ、外部サービスに繋がらない」と戸惑う人が出るんですよ。仕様を知らないと不具合に見えますからね。
室谷代表取締役だから、外部連携が必要な作業と、人を招く作業はタスクを分けたほうがいい。設定を1個ずつ戻すより、最初から分けておくほうが事故が少ないです。
自律エージェントの暴走・誤操作とハルシネーションはどこまで怖いか
ルートアクセスを渡すことの意味
室谷代表取締役サンドボックスの設計を見ると、タスクごとに完全に隔離されたクラウド仮想マシンが割り当てられて、ユーザーとManusの両方がルートアクセスを含めて完全に制御できる仕組みなんですよね。つまり、箱の中では何でもできる、と。
テキトー教師DotAI 認定講師そこが最初にゾッとするポイントで。初めて触る人は「え、全部の権限をAIに渡すの?」と身構えます。
ただ、その権限が仮想マシンの中だけに閉じていると分かると、見え方が変わってくるんですよね。
ただ、その権限が仮想マシンの中だけに閉じていると分かると、見え方が変わってくるんですよね。
室谷代表取締役公式のブログにも、サンドボックス内の操作はそのサンドボックスにしか影響せず、アカウントデータや他のタスクには波及しないと書かれている。境界がはっきりしているのは判断材料として大きいんですよ。
事故が起きたときの被害範囲が見積もれるので。
事故が起きたときの被害範囲が見積もれるので。
テキトー教師DotAI 認定講師たしかに。怖さのポイントは「何が起きるか」より「どこまで広がるか」になってきますね。
誤操作・暴走が起きる典型的な構図
室谷代表取締役とはいえ、境界が閉じていてもリスクがゼロになるわけではない。エージェントは自分で考えてシェルを叩くので、意図しないコマンドを実行する余地は残るんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師現場でよく聞くのは、「頼んでないファイルまで整理された」「消すつもりのなかったものを消した」というパターンです。指示が曖昧なまま任せると、AIが善意で余計なところまで触ってしまう。
室谷代表取締役委任の範囲を決めずに投げるのが一番危ない、と。業務委託と同じ構造で、権限を渡す前に「これは触るな」を決めておく手間を惜しむと、後で高くつくんですよ。
テキトー教師DotAI 認定講師そうなんですよね。あと、サンドボックスは一定期間でスリープして作り直されるので、消えてもいい作業から試すのが安全です。
ハルシネーションで業務判断を誤るリスク
室谷代表取締役もう一つ、分けて考えないといけないのが出力の中身です。箱が安全でも、書いてあることが正しいとは限らない。
ここは設計だけでは消せない部分なんですよね。
ここは設計だけでは消せない部分なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師ここが一番ハマりやすいところで。実行ログや数字をそのまま信じて報告資料に貼ると、後から数字の出どころが追えなくなる。
初めて触る人は「動いた=正しい」と受け取りがちなんです。
初めて触る人は「動いた=正しい」と受け取りがちなんです。
室谷代表取締役経営目線で言うと、AIが出した数字をそのまま役員会に出すのは危険すぎて。誰が最終確認したのかを残しておかないと、判断の責任者がいなくなるんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師なので成果物は「下書き」として扱って、根拠の確認とセットにする。手間は増えますが、そこを飛ばす方が結果的に高くつきます。
人間の承認を挟むべき操作はどれか
室谷代表取締役じゃあ、どこで人間が止めるかを決めましょう。削除や上書き、外部への送信、お金が動く操作。
このへんは必ず承認を挟む。逆に読み取りや下書きづくりは任せていいと思います。
このへんは必ず承認を挟む。逆に読み取りや下書きづくりは任せていいと思います。
テキトー教師DotAI 認定講師その線引きは分かりやすいですね。あと、外部サービスにつないでいる場合は送信先が想定どおりか毎回見る。
現場感覚で言うと、そこを確認する人はトラブルが少ないです。
現場感覚で言うと、そこを確認する人はトラブルが少ないです。
室谷代表取締役うちの現場でも、AIに渡す権限は職種ごとに絞ってます。全員にフル権限を配るより、事故の期待値が下がるぶん結果的に安いんですよ。
米国テネシー州・アラバマ州はなぜManusを禁止したのか
テネシー州知事が挙げた4つの理由
室谷代表取締役テネシー州のBill Lee知事が2025年3月6日、州のネットワークでManusとDeepSeekを禁止すると発表してるんですよね。ここ、理由が4つ列挙されてるので一次資料で読む価値があります。
テキトー教師DotAI 認定講師現場でよく聞くのは「結局なにが危ないの」で止まる人なんですよ。並べると、検閲や政治的プロパガンダの統合、人種・性別・健康・宗教などに関する偏向出力、IPアドレスやキーストローク、行動パターンといった機密情報の収集と目的不明な中国サーバーへの保存、それから脆弱性を突かれた悪性コード生成や機密漏洩の恐れ、ですね。
室谷代表取締役4つ目が実務に効くんですよ。エージェントって自分でコードを書いて実行までするので、踏まれたときの影響範囲が普通のチャットAIとは全然違う。
経営目線だと、これはコストの話じゃなくて事業継続のリスクなんですよね。
経営目線だと、これはコストの話じゃなくて事業継続のリスクなんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師たしかに。会話で終わらない分、権限の話とセットで見ないといけないんだなと。
アラバマ州「許容できないリスク」の中身
室谷代表取締役アラバマは2025年3月26日、Kay Ivey知事が州のデバイスとネットワークで禁止。理由は中国政府との関係と大規模なデータ収集能力により、データプライバシーとサイバーセキュリティ上「許容できないリスク」がある、という説明なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師テネシーが4項目の具体列挙なのに対して、アラバマは構造で語ってる印象ですね。初めて触る人は「中国政府との関係」だけを拾いがちなんですけど、データ収集能力もセットで書かれてるのがポイントで。
室谷代表取締役構造で言うと、これは要は「誰がデータを持ち、どの法域の管轄に置かれるか」の話なんですよ。モデルの性能とは別のレイヤーで見ないといけない。
禁止は一般利用者にも及ぶのか
テキトー教師DotAI 認定講師ここが一番誤解されるんですよ。「州が禁止したなら自分も使ったらダメなのか」と。
実際は州政府の業務デバイス・ネットワークでの使用禁止であって、個人や民間企業の利用を法的に禁じるものではないんです。
実際は州政府の業務デバイス・ネットワークでの使用禁止であって、個人や民間企業の利用を法的に禁じるものではないんです。
室谷代表取締役そこは正確に伝えたいところですね。規制の射程を見誤ると、現場で無駄に止めちゃうんですよ。
逆に「禁止じゃないから何でもOK」も乱暴で、社内で使うなら別にポリシーを決める話になる。
逆に「禁止じゃないから何でもOK」も乱暴で、社内で使うなら別にポリシーを決める話になる。
テキトー教師DotAI 認定講師なるほど。禁止かどうかと、自社で許可するかどうかは別の判断なんですね。
州政府の措置をどう受け止めるべきか
室谷代表取締役州政府の発表は判断材料として素直に読む価値がある。ただ対象が行政の端末とネットワークに限られてるので、そのまま個人の利用可否に読み替えるのは飛躍なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師現場感覚で言うと、「危険性が話題になっている」と「禁止された」がごっちゃになってる人が多いんです。一次資料を開くと、どこまでが措置の範囲かは意外と明確に書かれてます。
室谷代表取締役あと、禁止理由の中身と、いまManusがどこで誰が運営してるかは分けて考える必要がある。そこは開発元の経緯の話にもつながってくるんですけど・・・
SOC2やISO27001は取得済み?セキュリティ認証の現状
公式サイトで公開されている認証

室谷代表取締役認証の話、まず事実だけ置いておくと、公式サイトのセキュリティページにSOC 2 Type I、SOC 2 Type II、ISO 27001:2022、ISO 27701:2019のロゴと証明書が上がってるんですよね。画像とPDFのリンク付きで。
テキトー教師DotAI 認定講師そこ、初めて触る人が一番不安になるところですよね。「結局このサービス、第三者に見られてるの?」という確認が最初に来る。
室谷代表取締役企業導入を判断する立場だと、Type IかType IIかは地味に効くんですよ。Type Iは仕組みの設計時点、Type IIは運用が回っているか。
調達の稟議で聞かれるのはだいたい後者なんですよね。
調達の稟議で聞かれるのはだいたい後者なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師現場感覚で言うと、証明書のPDFが直接開けるだけで安心する人は多いです。ロゴだけだと、いつの時点のものか分からないですから。
「認証が非公開」という古い情報とのズレ
セキュリティ認証・情報公開の現状(2026年11月時点)
公式サイトで公開済み
- SOC 2 Type I(設計時点)
- SOC 2 Type II(運用状況)
- ISO 27001:2022
- ISO 27701:2019
- ロゴ・証明書PDFを掲載
古い情報とのズレ
- 「第三者認証は非公開」と書いた記事が残存
- 書かれた時点の状態が定着
- 一次情報は公式セキュリティページ
室谷代表取締役ただ、ネット上だと「第三者認証の取得状況は非公開」と書いた記事がまだ残ってるんですよね。書かれた時点の状態がそのまま定着しちゃってるというか。
テキトー教師DotAI 認定講師たしかに。検索して上に出てくる情報が古いと、そこで判断が止まっちゃうんですよ。
初めて触る人ほど、その記事をそのまま信じてしまう。
初めて触る人ほど、その記事をそのまま信じてしまう。
室谷代表取締役なので認証の有無は、公式のセキュリティページを直接見るのが最短なんですよ。2026年11月時点では、さっき挙げた4つの証明書が確認できます。
導入検討のコストで言えば、ここを見る10分で済む話なんですよね。
導入検討のコストで言えば、ここを見る10分で済む話なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師情報が更新されても、古い記事は消えないですからね。一次情報に当たる癖をつけるしかないんだと思います。
データセンターの所在地は今も非公開
室谷代表取締役一方で、データセンターがどこにあるかという地理的な所在地は、今も公開されていないんですよね。ここは古い記事の指摘が今も当たっている部分です。
テキトー教師DotAI 認定講師認証は取れているのに場所は分からない、という組み合わせに戸惑う人は多いです。「本社がシンガポールなら全部そこにあるのでは」と思ってしまう。
室谷代表取締役プライバシーポリシーには、米国など自国より保護水準が低い可能性がある地域にもデータが移転されうると書かれている。認証と保存場所は、別の論点として分けて見るべきなんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師認証があるからデータの行き先が分かる、ではないですもんね。そこを混ぜないのが大事なんだと思います。
他の生成AIとの違いと、Manusを安全に使うための設定
チャットAIとエージェントで統制の考え方はどう変わるか
室谷代表取締役チャットAIと決定的に違うのは、返ってくるのが文章で終わらないところなんですよね。ファイルを開いて、コードを実行して、ブラウザを操作する。
統制の考え方もそこに合わせないといけないんですよ。
統制の考え方もそこに合わせないといけないんですよ。
テキトー教師DotAI 認定講師現場でよく聞くのは「チャットと同じ距離感で触ってしまう」という話で。出力を読んで判断する作業と、勝手に手が動いてしまう作業では、怖さの質が違うんですよ。
室谷代表取締役Manusはタスクごとに隔離したクラウド仮想マシンを割り当てて、その中の操作は当該サンドボックスにしか影響しない作りなんですよね。ただ万能ではないので、どこまでの権限を渡すかは人間側が決める話だと思ってます。
テキトー教師DotAI 認定講師そこは切り分けて考えたいですね。環境側の守りと、渡す権限の設計は別物なので。
共有範囲の制限と重要操作の人間承認
室谷代表取締役「共有」と「コラボレーション」、名前は似てるのに意味が全然違うんですよ。
テキトー教師DotAI 認定講師ここ、ハマる人多いんですよ。「共有」は会話のメッセージと成果物だけが見える形で、サンドボックス自体は公開されません。
一方のコラボレーションは、招待した人がAIを通じてサンドボックス内のファイルやデータに触れて変更できる。見え方がまるで違います。
一方のコラボレーションは、招待した人がAIを通じてサンドボックス内のファイルやデータに触れて変更できる。見え方がまるで違います。
室谷代表取締役しかもコラボレーションを有効にするとConnectorsが自動的に無効になる。利便性と引き換えの仕様なので、誰を招くかは名簿で管理したほうがいいんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師運用としては、外に出す前の確認を挟む。お金が動く操作や削除が絡む操作は、AIに任せきらず人が止める。
その一手間だけで事故の形はかなり変わります。
その一手間だけで事故の形はかなり変わります。
Connector管理と学習データからのオプトアウト
Manusを安全に使うための設定手順
- 01Connectorsを整理一覧を開き、業務で使うものだけ残して他は無効化する
- 02マイブラウザーを無効化不要なら「マイブラウザー」コネクターをオフにする
- 03ブラウザー拡張を削除拡張を入れている場合はアンインストールでアクセスを取り消す
- 04オプトアウトを確認法人利用なら学習データからのオプトアウトが使えるプランか確認する
設定として押さえるなら、この3つです。
- 使わない場合は「マイブラウザー」コネクターを無効化する、または拡張機能をアンインストールしてアクセスを取り消す
- 学習データからのオプトアウトを有効にする(有料プラン・チームプラン側の機能)
- 共有・コラボレーションの範囲を、招待する前に確認する
テキトー教師DotAI 認定講師ブラウザーオペレーターはログイン認証情報を保存しない設計なんですね。それでも一度つないだ経路は残るので、使わないなら切っておく。
初めて触る人はここを後回しにしがちです。
初めて触る人はここを後回しにしがちです。
室谷代表取締役オプトアウトが有料プラン側の機能というのは、結構大きいんですよ。無料で試している段階ほど、業務データは入れない。
ROIで考えても、検証の手間より事故のコストのほうが高いんですよね。
ROIで考えても、検証の手間より事故のコストのほうが高いんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師入力したプロンプトが処理のために外部のAIプロバイダーへ送られる点も、一回立ち止まる理由になります。提供元の個別社名までは公表されていないので、そこは前提として置いておくしかないですね。
料金プランごとの企業向け機能

室谷代表取締役料金、整理しておきますか。2026年11月時点で公式の料金ページに載っている範囲だと、月払いで3つです。
| 月額 | 月間クレジット | 位置づけ |
|---|---|---|
| $20 | 4,000 | 標準的な月間使用量 |
| $40 | 8,000 | 月間使用量をカスタマイズ可能 |
| $200 | 40,000 | 生産性向上のための追加使用量 |
室谷代表取締役年払いにすると17%割引。加えてチーム・エンタープライズ向けのプランが別枠で用意されていて、SSO、学習データからのオプトアウト、チームでのクレジット管理といったガバナンス系は有料・チーム側の機能なんですよね。
金額は変わりうるので、契約前に公式ページで最新を確認してください。
金額は変わりうるので、契約前に公式ページで最新を確認してください。
テキトー教師DotAI 認定講師SSOとオプトアウトが有料側にあるというのは、組織で使う前提の線引きがはっきり出てる感じがします。
室谷代表取締役経営目線で言うと、月20ドルで試してみて、社内のセキュリティ要件を満たせないならそこで判断する話なんですよ。個人が触って確かめるフェーズと、会社のデータを入れるフェーズは、分けて考えたほうが安全です。
よくある質問
Q1. 社内に導入を提案するとき、何を押さえれば通りますか?
室谷代表取締役稟議で聞かれるのって、だいたい「どこまで情報を入れてるのか」なんですよね。ツールの評価以前に、入力範囲のルールを先に決めておく方が通りやすいと思います。
テキトー教師DotAI 認定講師現場感覚で言うと、最初に「これは入れない」リストを作るのが効きますね。顧客名、契約金額、未公開の企画。
そこを先に塞ぐだけで、話が一気に進みます。
そこを先に塞ぐだけで、話が一気に進みます。
室谷代表取締役あとは権限を誰に渡すか。最初から全員に同じ権限で配ると、後から絞る作業が地味に重いんですよ。
Q2. 無料で試すだけなら、危険性は低いですか?
テキトー教師DotAI 認定講師料金プランの違いと、入力データの扱いの違いは別の話なんですよね。お試しのつもりでも、枠組みは同じだと思っておいた方がいいです。
室谷代表取締役そうなんですよね。検証のつもりで顧客データを貼るのが一番危ない。
動作確認はダミーデータで、が基本線だと思います。
動作確認はダミーデータで、が基本線だと思います。
テキトー教師DotAI 認定講師たしかに。架空のデータでも、動きの確認は十分できますから。
Q3. スマホや私物端末から使う場合は?
テキトー教師DotAI 認定講師現場でよく聞くのは、私物端末からログインして、そのまま業務のデータを投げてしまうパターンですね。端末側の管理が効いていないので、気づかないうちに範囲が広がります。
室谷代表取締役会社の端末だけに絞る、それだけで事故の確率はかなり変わります。時給で換算しても、後追いで統制する方が高くつくんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師最初に決めておく方が結局安い、と。
Q4. 任せていい作業と、任せない方がいい作業の線引きは?
室谷代表取締役外に出ても困らない作業から始めるのが無難ですね。下調べとか、構成のたたき台とか。
テキトー教師DotAI 認定講師逆に、判断が伴うもの、金額が動くものは最後は人が持つべきだと思います。エージェントは手を動かすのは速いですが、責任までは取れないので。
室谷代表取締役速さだけ借りる、という割り切り方がちょうどいいんですよね。
Q5. 使うのをやめたら、データは消せますか?
テキトー教師DotAI 認定講師初めて触る人が見落とすのが、アカウントを放置したままの履歴なんですよね。使わなくなったら、残っている会話やファイルを一度確認しておくといいです。
室谷代表取締役削除の手順や保存期間は変わるので、公式の表記をその都度見に行くのが確実ですね。あと、担当者だけが把握している状態にしないこと。
退職で分からなくなるのが一番困ります。
退職で分からなくなるのが一番困ります。
まとめ
室谷代表取締役危険性って言葉にすると身構えるんですけど、分解すると「何を入れるか」「誰に渡すか」「どこまで任せるか」の3点に落ちるんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師そうですね。ツールそのものを怖がるより、使い方の線を引く方が現実的だと思います。
室谷代表取締役あと、判断材料は公式の一次情報を取りに行くこと。ポリシーも認証も変わるので、どこかの記事の時点の情報で止めない方がいいです。
テキトー教師DotAI 認定講師最初の一歩は、ダミーデータで一度触ってみて、社内の「入れないリスト」を作るところからですね。
室谷代表取締役それで十分だと思います。触らずに噂だけで判断するのが、一番もったいないので。
