Googleは2026年10月28日、Android Dev Summitに合わせてAndroid開発ツールの一連のアップデートを発表しました。その中心にあるのが、エージェント型開発プラットフォーム「Google Antigravity」のエージェント機能をAndroid Studio内で使えるようにするというものです。何が変わったのか、開発者視点で整理していきます。
室谷代表取締役GoogleがAndroid Dev Summitで大きめの発表を出してきましたね。Android Studioの中でAntigravityのエージェント機能が使えるようになる、というのが今回の柱です。
テキトー教師DotAI 認定講師はい、これは単にIDEにチャットが付いたという話じゃないんですよ。Android Studioが「自分のエージェントを持ち込める場所」に舵を切った、という構造の変化なんです。
室谷代表取締役なるほど、そこは後でじっくり掘りましょう。まずは発表そのものを確認したいです。
Antigravity×Android Studioは何が新しい?今回の発表ポイント
Antigravity×Android Studio 発表の3領域
Any agent + any model + Android Studio
今回の主役。好みのエージェントとモデルを持ち込めるようにし、ACP(Agent Client Protocol)経由で40以上のエージェントをAndroid Studio内で利用可能に
Android CLIでどこからでもビルドとデプロイ
Android CLIによるビルド・デプロイ環境
パフォーマンス改善のワークフロー
パフォーマンス改善に関するワークフロー
室谷代表取締役公式ブログを読むと、今回の発表は大きく3つの領域に分かれています。1つ目が「Any agent + any model + Android Studio」、2つ目が「Android CLIでどこからでもビルドとデプロイ」、3つ目が「パフォーマンス改善のワークフロー」です。
テキトー教師DotAI 認定講師そのとおりです。特に1つ目が今回の主役で、Android Studioが「プロのAndroid開発者にとって最良の場所」であり続けるために、好みのエージェントとモデルを持ち込めるようにした、という説明になっています。
室谷代表取締役背景ブリーフによると、Googleは「タスクに最適なエージェント・モデルを、チームがすでに使っているAIツールも含めて選びたい」という声を受けた、と説明しているんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師ええ。だからこそ、単一のエージェントを押し付けるのではなく、ACP(Agent Client Protocol)というオープンなプロトコル経由で40以上のエージェントをAndroid Studio内で使えるようにした、という設計になっています。
室谷代表取締役ここは実務者としてはかなり大きいです。チームごとに使っているAIツールが違うので、IDE側が受け入れてくれるかどうかで導入のハードルが全然変わってきますから。
テキトー教師DotAI 認定講師もう1つ見逃せないのが、Antigravityそのものが2025年11月に公開プレビューとして登場したプラットフォームだという点です。単なるエディタではなく、エージェントがエディタ・ターミナル・ブラウザを横断して自律的に計画・実行・検証する「エージェントファースト」の考え方に基づいています。
室谷代表取締役そのAntigravityの世界観が、Android Studioという現場のIDEに持ち込まれた、というのが今回のニュースの骨格ですね。
Antigravityとは?Android Studioとの役割分担を整理
AntigravityとAndroid Studioの役割分担
Antigravity
- 複数のサーフェスを持つプラットフォーム
- デスクトップアプリ「Antigravity App」
- ターミナルクライアント「Antigravity CLI」
- VS Code・JetBrains・Visual Studio・Zed・Xcode・Eclipse向けIDE拡張
- Pythonの「Antigravity SDK」
- エージェントを動かす頭脳と実行環境
Android Studio
- Android開発に特化したIDE
- Androidプロジェクトの構造やビルドを深く理解
- シンボル解決
- Composeプレビューのレンダリング
- エミュレータ
- Logcat
- エージェントが現場で使える環境を提供
室谷代表取締役ここで一度、Antigravityとは何なのかを整理しておきたいです。読者の中には「AntigravityとAndroid Studio、どっちを使えばいいの?」と疑問に思う人も多いはずなので。
テキトー教師DotAI 認定講師公式ドキュメントによると、Antigravityは複数のサーフェス(接点)を持つプラットフォームなんですよ。デスクトップアプリの「Antigravity App」、ターミナルクライアントの「Antigravity CLI」、VS Code・JetBrains・Visual Studio・Zed・Xcode・Eclipse向けのIDE拡張、そしてPythonの「Antigravity SDK」です。
室谷代表取締役つまりAntigravityは「1つのアプリ」ではなく、開発のいろんな入り口にエージェントを届ける仕組みなんですね。
テキトー教師DotAI 認定講師そうです。そしてAndroid Studioは、その中の「Android開発に特化したIDE」という位置づけになります。
役割分担でいうと、Antigravityはエージェントを動かす頭脳と実行環境、Android StudioはAndroidプロジェクトの構造やビルドを深く理解している現場、というイメージです。
役割分担でいうと、Antigravityはエージェントを動かす頭脳と実行環境、Android StudioはAndroidプロジェクトの構造やビルドを深く理解している現場、というイメージです。
室谷代表取締役公式ブログにも「あなたのエージェントはAndroid Studioの素晴らしさのすべてにアクセスできる」とあって、プロジェクト構造やビルドの深い理解、シンボル解決、Composeプレビューのレンダリング、エミュレータ、Logcatなどが挙げられています。
テキトー教師DotAI 認定講師ここが決定的なんですよ。汎用のコーディングエージェントは、Androidのビルドの癖やComposeのプレビューまでは分かりません。
それをIDE側が提供することで、エージェントの仕事の精度が変わってくる。
それをIDE側が提供することで、エージェントの仕事の精度が変わってくる。
室谷代表取締役併用するのか、どちらかに寄せるのかという話になりがちですが、今回の発表を見る限りは「AntigravityのエージェントをAndroid Studioの中で使う」という併用の形が推奨されているように読めます。
テキトー教師DotAI 認定講師そうですね。Android Studio側でAntigravityにログインすると、最新のGeminiモデルが登場次第使えるほか、新しいAntigravityの機能も順次使えるようになる、と公式ブログに書かれています。
室谷代表取締役Antigravityそのものの基本は、以前から解説しているのでそちらも参考にしてください。
テキトー教師DotAI 認定講師
室谷代表取締役あれは日本語化や推奨設定の話なので、今回の記事と合わせて読むと全体像がつかめると思います。
Android Studioで使えるエージェント機能——BYOAとChange Reviewの中身
Android Studioで使えるエージェント機能
BYOA(Bring Your Own Agent)
Android Studio Rabbit 2で安定版。Settings > Tools > AI > Agentsからマーケットプレイスでエージェントを閲覧・インストール。複数インストールして作業中に切り替え可能。
Change Review
エージェント型のコードレビュー体験。エージェントの保留中の変更やGitの変更ウィンドウからレビューセッションを開始すると、潜在的な問題のレポートを生成。
レビュー操作とウォークスルー
エージェントのツールウィンドウから「/review」コマンドを呼び出せる。AIガイド付きウォークスルーで長い変更を理解でき、見つかった問題をエージェントに修正させることも可能。
Android Bench 2.0
モデル選択の透明性のためのリーダーボード。長時間・実務的なAndroid開発タスク(UI移行やモックからの新規アプリ構築など)でモデルとエージェントのハーネスを評価。「実際に動くか」で採点し、コストと時間も測定。
室谷代表取締役ここからが実務の話ですね。まずBYOA(Bring Your Own Agent)ですが、これはAndroid Studio Rabbit 2で安定版になった、と。
テキトー教師DotAI 認定講師はい。設定の「Settings > Tools > AI > Agents」を開くとマーケットプレイスからエージェントを閲覧・インストールできる、と公式ブログにあります。
複数インストールして、作業中に切り替えることも可能です。
複数インストールして、作業中に切り替えることも可能です。
室谷代表取締役複数入れて切り替えられるのはいいですね。タスクによって得意不得意がありますから。
テキトー教師DotAI 認定講師そしてもう1つの柱が「Change Review」です。これはエージェント型のコードレビュー体験で、エージェントの保留中の変更やGitの変更ウィンドウからレビューセッションを開始すると、潜在的な問題のレポートをAndroid Studioが生成してくれる、というものです。
室谷代表取締役背景ブリーフにも「エージェントが生成した大規模な変更のレビューが難しく、AIが何をしたか正確に把握しづらい」という課題があったと書かれています。まさにそこへの回答ですね。
テキトー教師DotAI 認定講師エージェントのツールウィンドウから「/review」コマンドを呼び出すこともできますし、長い変更を理解するためのAIガイド付きウォークスルーを頼むこともできます。見つかった問題をエージェントに修正させることも可能です。
室谷代表取締役これはありがたい。MYUUUでもエージェントに大きめの変更を任せると、差分レビューが一番のボトルネックになるんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師さらにモデル選択の透明性のために「Android Bench 2.0」も用意されています。これは長時間・実務的なAndroid開発タスクでモデルとエージェントのハーネスを評価するリーダーボードで、アプリのUI移行やモックからの新規アプリ構築といった、Androidエンジニアが何日もかかるようなタスクが対象です。
室谷代表取締役評価基準も面白いですね。「コンパイルが通るか」ではなく「実際に動くか」で採点し、コストと時間も測ると。
テキトー教師DotAI 認定講師そこは重要です。動かないコードを速く出すモデルは、実務では価値がありませんから。
室谷代表取締役Antigravityや各種エージェントの使い方・始め方
室谷代表取締役では実際の始め方を整理しましょう。まずAndroid Studio側から入るルートと、Antigravity側から入るルートの2つがありますよね。
テキトー教師DotAI 認定講師そうですね。Android Studioから入る場合は、Settings > Tools > AI > Agentsでマーケットプレイスを開き、使いたいエージェントをインストールします。
複数入れられるので、まずは1つ入れて慣れたら増やす、という進め方が現実的です。
複数入れられるので、まずは1つ入れて慣れたら増やす、という進め方が現実的です。
室谷代表取締役Antigravity側から入る場合は、Google Antigravity Appでプラグインマーケットプレイスを開き、「Customizations > Build with Google」からAndroidプラグインをインストールする、と公式ブログにあります。
テキトー教師DotAI 認定講師この公式Androidプラグインには、Android CLI、公式スキル、Androidの知識が1回のインストールでまとまって入ってくる形です。
室谷代表取締役プラグインを入れると何ができるようになるんですか?
テキトー教師DotAI 認定講師公式ブログによると、Composeプレビューをエージェントの画面から直接見て操作できるようになります。アプリを実行する前に、異なるフォームファクタでのレイアウトの問題を捕まえられるわけです。
室谷代表取締役もう1つがAndroid Device Hubですね。ローカルやリモート接続の仮想デバイス・物理デバイスをエージェントのウィンドウから見て操作できる、と。
テキトー教師DotAI 認定講師つまり、プロンプトで指示を出して、プレビューで確認して、デバイスで動作を検証する、という一連の流れがエージェントの画面の中で完結していくイメージです。
室谷代表取締役ここで注意したいのは、Android Studio側の機能とAntigravity側のプラグイン機能は別物だということですね。どちらもAntigravityのエージェントを使いますが、入り口が違う。
テキトー教師DotAI 認定講師そうなんですよ。だから「どっちが優れているか」ではなく「自分の作業スタイルに合う入り口はどちらか」で選ぶのが正解だと思います。
室谷代表取締役Android CLIとAndroid Bench 2.0が変える開発ワークフロー
室谷代表取締役ここからはAndroid CLIの話ですね。今年の前半にローンチされた、エージェントにAndroidの専門知識を与えるツールファーストのインターフェースで、今回さらにアップデートが入っています。
テキトー教師DotAI 認定講師まず大きいのが物理デバイスのストリーミング対応です。「android device remote」を実行すると、安全なGoogleのデバイスラボから実機をプロビジョニングして接続でき、ローカルデバイスをadbでつないでいるのと同じようにアプリをインストールしてテストできます。
室谷代表取締役エミュレータでは限界がある場面ってありますからね。実機がリモートで使えるのは助かります。
テキトー教師DotAI 認定講師そして「android device hub」を実行すると、IDEを開かずにローカル・リモートのデバイスやエミュレータを軽量に閲覧・操作できます。
室谷代表取締役もう1つ、地味だけど効くのが「android preview」ですね。エミュレータもIDEもなしでComposeプレビューをレンダリングできると。
テキトー教師DotAI 認定講師公式ブログには、内部テストでandroid previewを使ったエージェントはUIタスクを77%速く完了し、トークン使用量は最大3分の1で済んだ、とあります。
室谷代表取締役エージェントが自分の仕事を自分で確認できるというのが本質ですね。確認できないと、当てずっぽうで直してトークンを浪費するだけですから。
テキトー教師DotAI 認定講師同じ文脈で、LeakCanaryがAndroid CLIに統合された話もあります。「android profiler leakcanary」というサブコマンドで、デバイス上ではなくコンピュータ上でヒープダンプを解析するので、アプリを遅くせず、エージェントの効率も大きく上がる、と。
室谷代表取締役公式ブログには、最も能力の高いモデルでこのプロセスがほぼ2倍速く、トークン使用量も最大25%少なかった、という記載がありますね。
テキトー教師DotAI 認定講師さらにAndroid Performance AnalyzerがAndroid CLIの「android profiler」サブコマンドとしても動くようになり、トレースの取得から分析、修正の提案、検証、影響測定までをエージェントと回せるようになりました。
室谷代表取締役ここまで来ると、もはや「エージェントにどこまで任せるか」の設計が開発チームの中心テーマになりますね。
テキトー教師DotAI 認定講師そのためにAndroid Bench 2.0でモデルとエージェントの実力を見える化している、という流れです。
室谷代表取締役あと、Android CLIはClaude CodeやOpenAIのCodex向けの公式プラグインとしても提供されている、と。これは他社エージェントからもAndroidツールチェーンにアクセスできるということですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師はい。プラグインを入れると、Androidプロジェクトの作成、エミュレータや仮想デバイスの管理、ライブUIレイアウトの検査、Journeysの実行、公式Androidスキルの閲覧・インストール、公式Androidナレッジベースの検索ができるようになります。
室谷代表取締役インストール方法は公式ブログにコマンドが載っていますが、ここでは詳細は割愛します。ドキュメントの手順に従うのが確実です。
テキトー教師DotAI 認定講師なお、Android CLIに「1.0」といったバージョン番号の記載は今回の資料にはありません。提供状況は公式ドキュメントで確認するのが確実です。
料金・提供範囲——日本でいつから使える?
室谷代表取締役ここは慎重にいきたいところです。料金と提供範囲について、資料から読み取れることを整理しましょう。
テキトー教師DotAI 認定講師まずAntigravity本体については、公式ドキュメントに個人向けのFreeプランが0ドル/月から始められ、Google AI Plus、Pro、Ultraにアップグレードするとレート制限が上がり、AIクレジットの追加購入もできる、という記載があります。
室谷代表取締役企業向けには、Google Cloudのセキュリティやリージョナルデータレジデンシー、VPC Service Controlsを備えたEnterpriseスイートも用意されている、と。
テキトー教師DotAI 認定講師ただし、今回のAndroid Studio統合部分の個別の料金体系については、資料に明確な記載がありません。現時点では明らかにされていない、と正直に書くべきところです。
室谷代表取締役日本での提供開始時期についても、資料には具体的な日付の記載がないんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師ええ。Android Studio Rabbit 2でBYOAが安定版になった、という記載はありますが、地域ごとの展開スケジュールは示されていません。
室谷代表取締役
テキトー教師DotAI 認定講師あと、Antigravity 2.0という表記についても触れておきたいです。公式ドキュメントでは「Antigravity 2.0」というバージョン表記が見られますが、今回のAndroid Studio統合がどのバージョンに対応するのかは資料からは特定できません。
室谷代表取締役
テキトー教師DotAI 認定講師まとめると、使える機能の全体像は公式ブログで公開されている一方、料金の詳細や日本での展開時期は公式ドキュメントの続報を待つ必要がある、という状況です。
よくある質問
室谷代表取締役最後に、読者から出そうな質問を整理しておきましょう。
テキトー教師DotAI 認定講師まず「AntigravityとAndroid Studioはどちらを使えばいいのか」という質問。これは併用が前提で、Android Studioの中でAntigravityのエージェント機能を使える、というのが今回の発表です。
室谷代表取締役「Antigravity 2.0とAndroid Studioの比較でどちらが優れているか」という問いには、単純な優劣はつけられません。用途が違うので。
テキトー教師DotAI 認定講師そうですね。Antigravityはエージェントを動かすプラットフォーム、Android StudioはAndroid開発に特化したIDE。
どちらが上かではなく、役割が違うという理解が正確です。
どちらが上かではなく、役割が違うという理解が正確です。
室谷代表取締役「バイブコーディングでアプリ開発は効率化できるのか」については、android previewを使ったエージェントがUIタスクを77%速く完了したという内部テストの数字が一つの材料になります。
テキトー教師DotAI 認定講師ただしこれはGoogleの内部テストの結果なので、すべての環境で同じになるとは限りません。そこは誤解のないように伝えたいですね。
室谷代表取締役「ADBなど既存ツールとの連携は?」という点については、Android CLIの物理デバイスストリーミングが、ローカルデバイスをadbでつないでいるのと同じようにアプリをインストールしてテストできる、と説明されています。
テキトー教師DotAI 認定講師「プロンプトから実機でのビルド・実行・スクリーンショット取得までの流れは?」という質問も多そうです。これについては、Android CLIのデバイス関連コマンドとDevice Hub、Composeプレビューを組み合わせる形になりますが、スクリーンショット取得の具体的な手順までは今回の資料に記載がありません。
室谷代表取締役そこは正直に「現時点では明らかにされていません」と書いておきましょう。
テキトー教師DotAI 認定講師環境構築については、Android Studio側はSettings > Tools > AI > Agentsから、Antigravity側はプラグインマーケットプレイスのCustomizations > Build with Googleから、という入り口が公式ブログに示されています。
室谷代表取締役まずは小さなタスクで試して、Change Reviewで差分を確認する、という流れから始めるのが安全ですね。
テキトー教師DotAI 認定講師そうですね。エージェントに任せる範囲を少しずつ広げていくのが、結局は一番速いと思います。
室谷代表取締役というわけで、今回はGoogleのAndroid Dev Summit発表を読み解きました。続報が出たらまた追いかけます。
