Devinの『Dreaming』とは?セッションをまたぐ記憶の仕組みを速報解説
Devin『Dreaming』記憶の仕組み
- 01セッションをまたいで物事を覚えるエージェントはセッションをまたいで覚えているほうがよく働く、というのが出発点
- 02Agent Memory Repoにリアルタイム保存エージェントがあなたから学んだことをリアルタイムで保存
- 03セッションをまたいで記憶が生きる保存された記憶がセッションをまたいで生きている状態になる
- 04記憶同士がリンクしグラフ化箇条書きの積み上げではなく、関連性を持ったグラフとして記憶がつながる。「あなたがどう働きたいか」のメモリグラフを構築
- 05ウィキのようにたどるエージェントがリンクした記憶をウィキのようにたどる
- 06夜に自己改善夜になるとDevinが自分の記憶を自己改善し、古くなった記録を削除したり、潜在的な情報を発見したりする
室谷代表取締役CognitionがDevinの新しい記憶の仕組みを発表しました。名前が「Dreaming」なんですよね。
AIエージェントが夢を見るって、なかなかロマンがありますw
AIエージェントが夢を見るって、なかなかロマンがありますw
テキトー教師DotAI 認定講師しかも単なるキャッチコピーじゃないんですよ。Cognitionの公式スレッドでは、Devinがセッションをまたいで「あなたがどう働きたいか」のメモリグラフを構築すると説明されています。
夜になるとDevinが自分の記憶を自己改善して、古くなった記録を削除したり、潜在的な情報を発見したりするんです。
夜になるとDevinが自分の記憶を自己改善して、古くなった記録を削除したり、潜在的な情報を発見したりするんです。
室谷代表取締役発表の主語はあくまでCognitionです。Xで見かけたからXが発表した、ではないのでそこは注意ですね。
テキトー教師DotAI 認定講師公式ページも見ると、仕組みがかなり具体的に書かれています。エージェントはセッションをまたいで物事を覚えているほうがよく働く、というのが出発点です。
Agent Memory Repoにエージェントがあなたから学んだことをリアルタイムで保存して、その記憶がセッションをまたいで生きている状態になる。記憶同士がリンクしていて、エージェントはそれをウィキのようにたどるんです。
Agent Memory Repoにエージェントがあなたから学んだことをリアルタイムで保存して、その記憶がセッションをまたいで生きている状態になる。記憶同士がリンクしていて、エージェントはそれをウィキのようにたどるんです。
室谷代表取締役ウィキのようにたどる、という表現がいいですよね。箇条書きのメモが積み上がるのではなく、関連性を持ったグラフとして記憶がつながっていく。
MYUUUでもエージェントに同じ説明を何度もさせる場面は正直あって、そこが解消される方向なのは実務者として嬉しいです。
MYUUUでもエージェントに同じ説明を何度もさせる場面は正直あって、そこが解消される方向なのは実務者として嬉しいです。
毎回同じ指示にさよなら——メモリグラフが学習する『あなたの働き方』
メモリのループ 4ステップ
- 01クローン最新の記憶をクローンする
- 02検索・リンクタスクに必要なものを検索するか、リンクをたどる
- 03更新エージェントが学んだら、人間を介さずエントリを更新する
- 04プッシュ編集のたびにプッシュする。この繰り返し
テキトー教師DotAI 認定講師従来のAIコーディングエージェントは、基本的にセッションごとに記憶がリセットされるんですよ。前回学んだコーディングスタイルや使用ライブラリ、命名規則を次のセッションに持ち越せない。
だからユーザーは毎回同じ指示を繰り返す必要がありました。
だからユーザーは毎回同じ指示を繰り返す必要がありました。
室谷代表取締役これ、開発者の典型的な不満ですよね。「毎回同じことを説明させられる」問題。
プロジェクト固有の文脈や個人の作業スタイルを継続的に学習してほしいという声はずっとありました。
プロジェクト固有の文脈や個人の作業スタイルを継続的に学習してほしいという声はずっとありました。
テキトー教師DotAI 認定講師公式ページではメモリのループが4ステップで説明されています。まず最新の記憶をクローンする。
次にタスクに必要なものを検索するか、リンクをたどる。エージェントが学んだら人間を介さずエントリを更新する。
そして編集のたびにプッシュする。この繰り返しです。
次にタスクに必要なものを検索するか、リンクをたどる。エージェントが学んだら人間を介さずエントリを更新する。
そして編集のたびにプッシュする。この繰り返しです。
室谷代表取締役人間が介在しないところがポイントですよね。しかも記憶はファイルとして保存されてGitでバージョン管理される。
開発者にとっては馴染みのある道具立てで、差分も履歴も追えるわけです。
開発者にとっては馴染みのある道具立てで、差分も履歴も追えるわけです。
テキトー教師DotAI 認定講師用途として公式が挙げているのが、パーソナルメモリ、エージェントの群れ、チームメモリ、マルチプレイヤーです。パーソナルメモリは、ユーザーの文脈、たとえば誰と働いているか、プロジェクトがどうつながっているかをセッションをまたいで覚える。
各セッションが同じメモリリポジトリを読み書きします。
各セッションが同じメモリリポジトリを読み書きします。
室谷代表取締役チームメモリの例も面白いです。顧客やプロセス、ツールに関する知識を共有する、特にコードリポジトリを持たないチーム向けだと。
あるメンバーのサポート調査から得た学びが、全員のエージェントから使えるようになる。
あるメンバーのサポート調査から得た学びが、全員のエージェントから使えるようになる。
テキトー教師DotAI 認定講師マルチプレイヤーは、記憶がフォルダなので合成できるという話です。新しいユーザーがセッションに参加したとき、その人のメモリリポジトリを同じマシンにクローンできる。
室谷代表取締役このあたり、AIエージェントの使い方が「個人の道具」から「チームの共有インフラ」に変わっていく感じがしますね。
夜間の自己改善:Devinは眠っている間に何をしているのか
Dreamingの役割:夜間の自己改善で行う3つのこと
新しい記憶の追加
セッションをまたいだパターンを見つけて、新しいエントリとして保存する
クリーンアップ
重複をマージし、古くなったエントリを削除し、情報源を確認して矛盾を解消する
夜間の非同期実行
開発者が寝ている間に記憶の整理が進む。公式スレッドでも「夜にDevinが記憶を自己改善する」と明言
テキトー教師DotAI 認定講師ここがDreamingの核心です。Dreamingは定期的に実行される専用のエージェントで、仕事は2つ。
1つは新しい記憶の追加。セッションをまたいだパターンを見つけて、新しいエントリとして保存します。
1つは新しい記憶の追加。セッションをまたいだパターンを見つけて、新しいエントリとして保存します。
室谷代表取締役もう1つがクリーンアップですよね。重複をマージし、古くなったエントリを削除し、情報源を確認して矛盾を解消する。
テキトー教師DotAI 認定講師まさに「記憶の腐敗」への対策なんですよ。記憶が増えれば増えるほど、古い情報や誤った情報が混ざって応答品質が劣化する。
これを放置すると、せっかくの長期記憶が逆に足を引っ張る。
これを放置すると、せっかくの長期記憶が逆に足を引っ張る。
室谷代表取締役夜間に非同期で走るというのが実務的ですよね。開発者が寝ている間に記憶の整理が進む。
公式スレッドでも「夜にDevinが記憶を自己改善する」と明言されています。
公式スレッドでも「夜にDevinが記憶を自己改善する」と明言されています。
テキトー教師DotAI 認定講師講座で受講生さんによく言うんですけど、AI活用って「覚えさせること」ばかり注目されがちなんです。でも本当に難しいのは「忘れさせること」と「整理すること」なんですよ。
Dreamingはそこに正面から取り組んでいる。
Dreamingはそこに正面から取り組んでいる。
室谷代表取締役人間の睡眠中の記憶整理と似てますよね。海馬で日中に体験したことが整理されて長期記憶になる、みたいな。
比喩としても秀逸です。
比喩としても秀逸です。
Agent Memory Repoとは?記憶をGitで管理するOSS標準の狙い
テキトー教師DotAI 認定講師CognitionはAgent Memory RepoというOSS標準も作ろうとしています。記憶レコードはファイルとして存在し、Gitでバージョン管理される。
室谷代表取締役公式ページのリポジトリ構成を見ると、MEMORY.mdがエントリポイントで、エージェントは毎セッションの開始時にこれをロードする。短く保って、すべてのセッションに必要なものと、それ以外へのリンクだけを書く。
テキトー教師DotAI 認定講師エントリはMarkdownノート内の1行の箇条書きで、末尾に任意のメタデータを付けられます。メタデータは[key: value; key: value]の形式で、キーはオープン。
推奨キーはsource、つまりその情報を学んだエージェントセッションへのリンクと、added、つまり保存日時をYYYY-MM-DDで書くものです。
推奨キーはsource、つまりその情報を学んだエージェントセッションへのリンクと、added、つまり保存日時をYYYY-MM-DDで書くものです。
室谷代表取締役ファイル同士のリンクは[[path]]で書く。パスはメモリルートから始まり、Markdownファイルは.mdを省略、それ以外の拡張子は[[metrics/autocomplete_keep_rate.sql]]のように保つ。
テキトー教師DotAI 認定講師整理するとこうです。
- 記憶はファイルとして保存され、Gitでバージョン管理される
- MEMORY.mdが入口で、毎セッション読み込まれる
- エントリは1行の箇条書き+任意メタデータ(source、addedなど)
- [[path]]でファイル間をリンクする
- リポジトリにはMarkdownだけでなくSQLクエリやスクリプトも置ける
室谷代表取締役単純な仕組みだけど、Gitで管理されるから差分もレビューもできる。これは開発者にとって安心感がありますよね。
記憶がブラックボックスじゃなくなる。
記憶がブラックボックスじゃなくなる。
テキトー教師DotAI 認定講師業界全体でエージェントと外部ツールをつなぐオープン標準化の動きが進んでいますが、Agent Memory Repoも「記憶の標準化」という潮流に位置づけられます。
群れをなすDevinの自律協調——初期実験が示唆する『記憶の掲示板』活用
室谷代表取締役公式スレッドで一番びっくりしたのがこれです。初期実験で、群れをなすDevinたちが、こちらが促していないのに大規模に協調するために記憶を使った、と。
しかも「彼らは誰もハッキングしていないと約束します」って冗談まで書いてありますw
しかも「彼らは誰もハッキングしていないと約束します」って冗談まで書いてありますw
テキトー教師DotAI 認定講師記憶がファイルで共有されるから、セッションをまたいだ掲示板のような使い方ができる。単純なプリミティブだけど意外なユースケースが開ける、というのがCognitionの主張です。
室谷代表取締役ただ、ここは注意が必要です。これは同社の初期実験の主張であって、独立検証は示されていない。
あくまでCognitionがそう報告している、という温度感で受け取るべきです。
あくまでCognitionがそう報告している、という温度感で受け取るべきです。
テキトー教師DotAI 認定講師そうですね。公式ページでもエージェントの群れの用途として、並行して働くエージェント間で発見を共有する、各エージェントが同じメモリリポジトリにプッシュし、Gitが競合する編集を検知する、と説明されています。
室谷代表取締役Gitが競合を検知する、というのが地味に効いていて。複数のエージェントが同じ記憶を触っても、コンフリクトとして可視化される。
テキトー教師DotAI 認定講師エージェントが並列で動く時代の調整機構として、Gitという枯れた技術を使うのは現実的ですよね。
従来のAIエージェントの限界と『記憶の腐敗』問題
室谷代表取締役改めて整理すると、従来の限界は2つあったわけです。セッションごとに記憶がリセットされることと、長期記憶を持たせても古い情報が溜まって精度が落ちること。
テキトー教師DotAI 認定講師後者が「記憶の腐敗」です。コンテキスト長の制約もありますし、古い情報が混ざると応答品質が劣化する。
だから「覚える」と「忘れる」をセットで設計しないといけない。
だから「覚える」と「忘れる」をセットで設計しないといけない。
室谷代表取締役Dreamingのクリーンアップはまさにそこを担う。重複のマージ、古いエントリの削除、情報源の確認による矛盾の解消。
テキトー教師DotAI 認定講師情報源を確認して矛盾を解消する、というのは地味にすごいんですよ。単に消すんじゃなくて、sourceメタデータをたどって裏を取り直すわけですから。
室谷代表取締役メタデータにsourceを持たせる設計が、クリーンアップの精度を支えている。設計が一貫しているなと思います。
テキトー教師DotAI 認定講師AIエージェントの記憶というと、ついモデル側の能力の話になりがちですけど、CognitionはファイルとGitという外側の仕組みで解こうとしている。この割り切りが実務的だと思います。
室谷代表取締役エージェントに物語を書かせるような使い方でも、過去の設定や文体の好みを覚えてくれると助かりますよね。そういう活用の広がりはAntigravityで小説を書く方法でも触れているので、興味があれば合わせてどうぞ。
テキトー教師DotAI 認定講師よくある質問:Devin Dreamingは日本語で使える?料金は?他社との違いは?
室谷代表取締役ここからは、気になる点を整理していきます。
テキトー教師DotAI 認定講師まず日本語対応について。今回の発表ソースには、DreamingやAgent Memory Repoの日本語対応に関する記載はありません。
現時点では明らかにされていません。
現時点では明らかにされていません。
室谷代表取締役料金についても同じです。DreamingやAgent Memory Repoの利用料金、提供プランに関する記述はソースにありません。
現時点では明らかにされていません。
現時点では明らかにされていません。
テキトー教師DotAI 認定講師他社との違いについても、Cognitionの発表はあくまで自社の仕組みの説明で、他社製品との比較や優劣には触れていません。ですので、ここで他社と比べてどう、という断定はできません。
室谷代表取締役あくまでCognitionが何を発表したか、という事実に絞るのが誠実ですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師もう1つ、Agent Memory RepoはOSS標準として作られようとしている、という点も押さえておきましょう。記憶レコードがファイルでGit管理される、というシンプルなプリミティブが公開されることで、他のエージェントやツールが同じ形式を採用しやすくなる。
室谷代表取締役記憶の形式が標準化されると、エージェントを乗り換えても記憶を持ち運べる未来が見えてきます。そこは夢が広がりますねw
テキトー教師DotAI 認定講師ただ、繰り返しになりますが、群れをなすDevinの協調実験は同社の初期実験の主張で、独立検証は示されていません。期待しつつも、一次情報を追いかけていきましょう。
室谷代表取締役今日のポイントは、セッションをまたぐメモリグラフ、夜間の自己改善Dreaming、そしてGitで記憶を管理するAgent Memory Repo。この3点セットで、AIエージェントの記憶問題に正面から取り組んでいる、というのがCognitionのメッセージですね。
