2026年10月28日

MAI-Image-2.7-Previewとは?Microsoftの画像編集モデルが総合2位・Elo1193

室谷室谷代表取締役
MAI-Image-2.7-Previewは、Microsoft AIが2026年10月に公開した画像編集モデルで、入力画像とテキスト指示から編集済みの画像を返すモデルです。第三者評価機関のArtificial Analysisが公開した画像編集リーダーボード「AA-Image-Editing v2.1」でElo 1193を記録して総合2位に入り、首位のOpenAI「GPT Image 2.5 Sunburst (max)」(Elo 1199)に6ポイント差まで迫った、というのが今回の発表内容なんですよね。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
ここは整理しておきたいんですけど、今回「発表した」のはあくまでMicrosoft AIで、その性能を評価してランキングとして公表したのがArtificial Analysisです。評価機関が結果を出した、という形のニュースなんですよ。
室谷室谷代表取締役
そうそう。で、これがただの「2位になりました」という話じゃないのが、7つの編集動作すべてで前世代のMAI-Image-2.6を上回っているという点で・・・。

単純な順位の話ではなく、モデルの中身が全方向に底上げされているんですよね。

MAI-Image-2.7-Previewとは?マイクロソフトが発表した最新の画像編集モデル

画像生成AIと画像編集モデルの違い
画像生成(Text to Image)
  • テキストから新規に画像を作る
  • ゼロから生成する
  • 評価の土俵は生成用
画像編集モデル(MAI-Image-2.7-Preview)
  • 入力画像と編集指示の両方を受け取る
  • 元の画像を修正した結果を返す
  • 例:背景を夕方に/ロゴの文字を変える
  • 評価は編集専用リーダーボード(AA-Image-Editing v2.1)
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
まず基本情報から整理します。MAI-Image-2.7-Previewは、Microsoft AIの最新画像編集モデルで、2026年8月にリリースされたMAI-Image-2.6の後継にあたります。

名前のとおりプレビュー版という位置づけです。
室谷室谷代表取締役
画像編集モデルっていうのは、テキストから新規に画像を作る「Text to Image」とは別物なんですよね。入力画像と編集指示を両方受け取って、元の画像を修正した結果を返す。

要は「この写真の背景を夕方にして」「このロゴの文字を変えて」という作業をやるモデルです。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
そこは講座でもよく質問が出るところで、受講生さんが「画像生成AIと何が違うんですか」と混同されるんですよ。生成はゼロから作る、編集は既存を直す。

評価の土俵も別々に用意されていて、今回のAA-Image-Editing v2.1は編集専用のリーダーボードなんです。
室谷室谷代表取締役
ちなみにArtificial Analysisの評価はEloスコアで出ます。同じ入力画像と同じ指示に対して、2つのモデルの出力を人間の評価者がブラインドで比べて、どちらが好ましいかを選ぶ。

その勝敗を積み上げて相対的な強さを数値化したものです。MAI-Image-2.7-Previewのサンプル数は4,891件と記録されています。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
サンプル数がまだ5,000件弱というのは、出たばかりのモデルらしい数字ですね。首位のGPT Image 2.5 Sunburst (max)は18,250件ですから、評価の蓄積量としてはまだ途上の段階です。
室谷室谷代表取締役
そこは正直に押さえておきたいところで、信頼区間もMAI-Image-2.7-Previewは1178から1208、GPT Image 2.5 Sunburst (max)は1188から1210と、幅が重なっているんですよ。だから「6ポイント差で負けている」と断定するより「ほぼ並んだ」と見るのが正確なんですよね・・・。

MAI-Image-2.7-Previewでできること——7つの編集動作と4つの用途で首位

MAI-Image-2.7-Preview vs GPT Image 2.5 Sunburst (max):編集動作7分類の優劣
編集動作MAI-Image-2.7-PreviewGPT Image 2.5 Sunburst (max)
シーン&スタイル編集1位×
テキスト/記号編集1位×
推論ベース編集1位×
拡張・修復1位×
構図・フレーミング×上回る
オブジェクト単位編集×上回る
人物同一性保持編集×上回る
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
Artificial Analysisの分類は2軸あります。1つが「編集動作」で、モデルに何をさせるかの7分類。

もう1つが「用途」で、エンドユーザーが実際に回すワークロードの10分類です。
室谷室谷代表取締役
まず編集動作のほう。MAI-Image-2.7-Previewは7つすべてでMAI-Image-2.6を上回り、うち4つで1位を取っています。

1位はシーン&スタイル編集、テキスト/記号編集、推論ベース編集、拡張・修復の4つです。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
それぞれ何を指すかというと、シーン&スタイル編集はライティングの変更やリストスタイル化、背景や設定、全体の処理の変更。テキスト/記号編集は画像内のテキストやタイポグラフィ、ロゴ、記号の編集。

推論ベース編集は、文字どおりの指示ではなくシーンについて推論が必要な編集。拡張・修復はその名のとおりですね。
室谷室谷代表取締役
このへん、実務で効いてくるんですよ。物撮りした商品画像の背景だけ差し替えたい、みたいな作業はシーン&スタイル編集の領域ですし、パッケージの文字を差し替えるのはテキスト/記号編集。

MYUUUでもデザイン素材のバリエーション出しは日常的にやるので、そこが強いモデルが出てくるのは素直にありがたいです。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
一方で、GPT Image 2.5 Sunburst (max)が上回っているのは構図・フレーミング、オブジェクト単位編集、人物同一性保持編集の3つです。全部が全部ひっくり返ったわけではない、というのが正確なところですね。
室谷室谷代表取締役
人物同一性保持、つまり同じ人物を保ったまま編集するのは、まだOpenAI側に分があると。ここは用途によって使い分けが要るポイントですね。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
用途のほうも見ておきましょう。MAI-Image-2.7-Previewは10用途のうち4つで1位です。

実写映画、消費者向け、フロンティア、そしてUI/UXデザイン。UI/UXデザインはGPT Image 2.5 Sunburst (max)に対して僅差のリードだとされています。
室谷室谷代表取締役
実写映画はシネマティックなシーンやフィルムスチール、絵コンテ、キャラクターシート。消費者向けは書籍の表紙、ストック画像、エディトリアルなイラスト。

フロンティアは現行のフロンティア前後で、複数の編集能力を組み合わせて1枚の整合した編集を作る必要があるもの。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
残り6つの用途はGPT Image 2.5 Sunburst (max)が首位ということですから、汎用性の勝負ではまだ差がある、という見方もできます。ただUI/UXデザインで僅差とはいえ前に出たのは、プロダクト画面のモックアップ編集なんかをやる身としては気になりますよね。

MAI-Image-2.7-Previewの使い方・始め方——MAI Playgroundで今すぐ試せる範囲

MAI-Image-2.7-Previewで今できること・できないこと
今すぐ使える
  • MAI Playgroundで画像編集が利用可能
  • 既存の画像を持ち込んで指示を出す形
  • 今日から触れる
まだ使えない
  • テキストからの画像生成は「近日提供予定」
  • 白紙から新規に画像を作る体験は不可
  • 編集画面しかない
室谷室谷代表取締役
で、読者が一番知りたい「どこで使えるの」という話なんですが、現時点ではMAI Playgroundで画像編集のみ利用可能です。しかもテキストからの画像生成は「近日提供予定」とされていて、まだ使えないんですよね。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
ここは誤解されやすいので整理すると、MAI PlaygroundというMicrosoft AIのモデルを試せる場に行けば、画像編集の機能としては今日から触れる、ということです。ただしテキストから新規に画像を作る機能はまだ来ていない。
室谷室谷代表取締役
つまり「MAI-Image-2.7-Previewで画像を作ってみたい」と思って開くと、編集の画面しかない、と。既存の画像を持ち込んで指示を出す形になるわけです。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
講座で案内するときも、まずは手元の画像を1枚用意してくださいと伝えることになりそうです。白紙から生成する体験を期待して開くと面食らいますからね。
室谷室谷代表取締役
あと、これは地味に大事なところで、プレビュー版です。製品として安定版が出ているわけではないので、挙動が変わる可能性は前提に置いたほうがいいです。

現時点でレイテンシや制限の詳細は明らかにされていません。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
生成AIの画像まわりは、モデルの入れ替わりが本当に早いんですよ。以前のモデルの変遷を知りたい方は、ChatGPT Imageの完全ガイドで画像生成・編集の流れを整理しているので、そちらと並べると位置づけが掴みやすいと思います。

料金・提供範囲は?APIはいつから・日本で使えるのか

室谷室谷代表取締役
ここが今回いちばん「書けない」部分で・・・。Artificial Analysisのリーダーボード上でもMAI-Image-2.7-Previewは「No API available」と表示されています。

APIは未提供ということです。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
料金についても、今回の発表資料には記載がありません。前世代のMAI-Image-2.6は1,000枚あたり38.9ドルという価格がリーダーボードに載っていますが、2.7-Previewの価格は現時点では明らかにされていません。
室谷室谷代表取締役
ここ、記憶で埋めちゃいけないところなんですよね。前世代の価格をそのまま持ってきて「2.7も同じくらい」と書くのは誤りです。

あくまで未公表です。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
日本で使えるかという点も、現時点で明確な提供範囲の情報は出ていません。分かっているのはMAI Playgroundで画像編集が使えるという一点です。
室谷室谷代表取締役
Microsoft Foundryでの提供については、今回の資料からは読み取れません。前世代のMAI-Image-2.6はMicrosoft Foundryで一般提供されているので、同じ流れになる可能性はありますが、それは推測であって事実ではないですからね。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
商用利用やコンテンツフィルタの扱いも、今回の発表では触れられていません。プレビュー版である以上、業務利用を前提にするなら正式な提供条件が出てから判断するのが安全です。
室谷室谷代表取締役
既存のOpenAI系モデルの料金感と比較したい人は、ChatGPT 5(GPT-5)完全ガイドあたりで整理されているので、そちらを見つつ「今回はまだAPIが無い」という前提で待つのが正解ですね。

ベンチマーク比較——GPT Image 2.5 Sunburstとの差はわずか6ポイント

テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
数字を並べておきましょう。AA-Image-Editing v2.1の上位はこうなっています。
室谷室谷代表取締役
整理するとこうです。
順位モデルEloサンプル数リリースAPI価格(1,000枚)
1GPT Image 2.5 Sunburst (max)119918,2502026年9月210.7ドル
2MAI-Image-2.7-Preview11934,8912026年10月API未提供
3GPT Image 2.5 Flare (max)118219,1362026年9月210.7ドル
4MAI-Image-2.6115116,6442026年8月38.9ドル
5Krea 3 (Ultra)11515,5052026年10月270.0ドル
6Nano Banana 2.111516,8682026年10月33.6ドル
7MAI-Image-2.6-Flash114410,7532026年9月19.5ドル
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
首位との差は6ポイント。ただし先ほども触れたとおり信頼区間は重なっています。

MAI-Image-2.7-Previewが1178から1208、GPT Image 2.5 Sunburst (max)が1188から1210ですから、統計的にはまだ「並んだ」と言うほうが誠実です。
室谷室谷代表取締役
それと、この表で面白いのは3位にGPT Image 2.5 Flare (max)が1182で入っていることなんですよ。Microsoftは公式ブログで「GPT Image 2.5 Flareを上回り、Arenaで3位」という位置づけを示しています。

つまり同じOpenAIの2モデルの間に入り込んだ、というのがMicrosoftの主張なんですね。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
オープンウェイト勢で首位なのはFibo 2.0でElo 1088。Qwen-Image-2.1が1081、FLUX 3 Image Kleinが1072と続きますが、上位陣とはまだ差があります。

クローズドのフロンティアとオープンの間には依然として開きがある、という構図ですね。
室谷室谷代表取締役
なお、このランキングはあくまで画像編集の土俵です。テキスト生成や推論の性能とは別物なので、そこを混ぜて語らないようにしたいところです。

MAI-Image-2.6から何が進化した?Elo+42と伸び幅ランキング

テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
前世代との比較を数字で見ていきます。まず総合でElo 1151から1193へ、+42の改善です。
室谷室谷代表取締役
で、中身の伸びがどこに偏っているかが重要なんですよ。伸び幅が大きいのは構図・フレーミングが+57、テキスト/記号編集が+49、シーン&スタイル編集が+48。

この3つが引っ張っている形です。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
構図・フレーミングで+57というのは大きいですね。ただ、この項目ではGPT Image 2.5 Sunburst (max)がまだ上回っています。

伸びたけれど追い抜いてはいない、というのが正確なところです。
室谷室谷代表取締役
逆にテキスト/記号編集は+49伸ばして1位を取った。画像内の文字を直す仕事は、デザイン現場だと本当に需要が高いんですよ。

バナーの中のコピーを差し替える、みたいな作業がモデルで完結するなら工数がまるごと変わるので。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
前世代のMAI-Image-2.6は、テキスト描画やポートレート、商用・写実出力を強化したモデルでした。その路線をさらに伸ばしたのが2.7-Previewだと言えます。

テキスト描画の強化が、そのままテキスト/記号編集のスコアに効いているわけですね。
室谷室谷代表取締役
あと見落としがちなのが、7動作すべてで前世代を上回ったという事実です。特定の得意分野だけ尖らせたのではなく、全項目で底上げした。

これは地味ですけど、モデル開発としては素直にすごいと思います。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
生成速度やコストの比較については、今回の資料には数値がありません。画質と編集精度の向上はEloで示されていますが、速度・コストの差分は現時点では明らかにされていません。
室谷室谷代表取締役
前世代の2.6が1,000枚38.9ドル、2.6-Flashが19.5ドルという価格は出ていますけど、2.7-Previewのコストは未公表。ここは正式提供を待つしかないですね。

よくある質問

テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
最後に、よく聞かれそうな点を整理しておきます。
室谷室谷代表取締役
まず「正式リリースはいつ?」。これは現時点では明らかにされていません。

名前のとおりプレビュー版で、MAI Playgroundで画像編集のみ提供中です。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
「APIは使える?」については、Artificial Analysisのリーダーボード上で「No API available」と明記されています。APIは未提供です。
室谷室谷代表取締役
「料金は?」も未公表です。前世代の価格は参考になりますが、2.7-Previewの価格ではありません。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
「テキストから画像生成はできる?」については、近日提供予定とされています。現時点では編集のみです。
室谷室谷代表取締役
「GPT Image 2.5 Sunburstとどっちが上?」は、総合ではGPT Image 2.5 Sunburst (max)がElo 1199で首位、MAI-Image-2.7-Previewが1193で2位。ただし編集動作7つのうち4つ、用途10のうち4つではMAI-Image-2.7-Previewが1位です。

構図・フレーミング、オブジェクト単位編集、人物同一性保持編集ではGPT Image 2.5 Sunburst (max)が上回っています。
テキトー教師テキトー教師DotAI 認定講師
用途で選ぶなら、実写映画や消費者向け、フロンティア、UI/UXデザインはMAI-Image-2.7-Preview、人物の同一性を保つ編集はGPT Image 2.5 Sunburst (max)、というのが今回のデータが示す使い分けですね。
室谷室谷代表取締役
とはいえサンプル数がまだ5,000件弱で信頼区間も重なっているので、今後評価が積み上がると順位が動く可能性は普通にあります。速報値として受け取って、正式提供の情報が出たら更新する。

それが一番堅い付き合い方なんじゃないですかね。

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