大手企業向けにAI研修を実施し、これまでに上場企業30社以上へ導入してきた鈴木さん(仮名)。研修が好評で、DifyやAIエージェントの開発案件も継続受注。現在は法人化し、採用を進めながらさらなる事業拡大を目指しています。
AIを学ぼうと思ったきっかけは?
前職は塾講師をやっていました。大学生の頃からずっと続けていて、教えることは好きだったんですけど、正直このまま続けていくイメージが持てなくて。「何か新しいスキルを身につけたい」とずっと思っていました。
そんな時にChatGPTが出てきて、触ってみたら衝撃を受けて。「これは絶対にビジネスになる」と直感的に思いました。ただ、何から始めればいいかわからなかったんです。
.AIに参加した理由は?
Xで情報収集していたら、.AIのコミュニティを見つけたんです。当時はDifyやn8nなどのノーコードツールがトレンドで、それを目的に参加しました。
入ってみたら、毎週勉強会があって、みんなが作ったものを発表し合う文化があったんです。それが自分には合っていた。作って終わりじゃなくて、「これどうやって作ったの?」「ここの仕組みどうなってるの?」とお互いに聞き合う。塾講師をやっていたので、説明するのは得意だったんですよね。気づいたらコミュニティ内で「教える側」になっていました。
どうやってAI研修の仕事を始めたんですか?
最初は副業からですね。塾講師を続けながら、知り合いの会社で「AIについて社内勉強会やってくれない?」と声をかけてもらって。正直、その時点で「研修講師」なんて名乗れるレベルじゃなかったんですけど、やってみますと言って引き受けました。
準備は大変でしたけど、実際にやってみたら反応が良くて。「わかりやすい」「すぐに使えそう」と言ってもらえた。塾講師の経験があったから、「わかりやすく教える」という部分は得意だったんですよね。そこから「うちでもやってほしい」と紹介が広がって、副業の収入が本業を超えたタイミングで独立しました。
上場企業30社以上に導入できた理由は?
研修の内容を「明日から使える」に振り切ったのが大きいと思います。
AI研修って、概念の説明や最新トレンドの紹介で終わっちゃうものが多いんですよね。でも受講者が知りたいのは「で、自分の業務にどう使うの?」ということ。だから研修中に実際に手を動かしてもらって、自分の業務で使えるプロンプトを作ってもらうところまでやる。そうすると満足度が全然違うんです。
あとはXでの発信ですね。研修のノウハウや、企業でのAI活用事例を継続的に発信していたら、DMで「うちでも研修やってもらえませんか」と来るようになりました。今では営業しなくても案件が入ってくる状態です。
研修から開発案件にも広がった?
研修をやっていると、「じゃあ実際にツールを作ってほしい」という話になるんですよ。研修で「こういうことができます」と見せるから、「うちの業務でも作れる?」となる。
最初はDifyでチャットボットや業務効率化ツールを作っていたんですけど、最近はAIエージェントの開発案件も増えてきました。研修で信頼関係ができているから、開発も任せてもらいやすいんですよね。研修と開発の両輪で回っている感じです。
売上3,000万円規模はどのように達成したんですか?
研修は1回あたり50~200万円くらいでやっています。上場企業だと複数回シリーズでやることも多いので、1社で100万円以上になることもあります。それが年間30社以上あるので、研修だけでもかなりの売上になります。
そこに開発案件が乗ってくる。開発は1件あたり数百万円なので、合わせると3,000万円規模になりました。
法人化して、今後はどう展開していく?
一人だと受けられる案件に限界があるので、採用を始めています。研修講師ができる人、開発ができる人を増やして、もっと多くの企業に対応できるようにしたい。
あとは研修コンテンツをパッケージ化して、他の講師にも展開できるようにしたいですね。自分が動かなくても回る仕組みを作りたいと思っています。
これからAIを学ぶ人へメッセージをお願いします。
僕は塾講師出身で、プログラミングもできなかったし、ビジネス経験もほぼなかった。でも「AIを教えられる人」が圧倒的に足りていない今だからこそ、ポジションが取れたと思っています。
企業はAIを導入したいけど、何から始めればいいかわからない。そこに「わかりやすく教えてくれる人」がいれば、めちゃくちゃ重宝される。皆さんも今から始めれば全然遅くないと思いますよ。

