速報: OpenAIがミレニアム問題の一つを「解いた」と発表、ただし同社も「スナップショット」と強調
まとめ
OpenAIによるミレニアム問題解決発表の要点
- OpenAIが自社AI技術でナビエ–ストークス問題を解いたと発表(CNN報道)
- ミレニアム問題は2000年にクレイ数学研究所が100万ドルの懸賞金つきで提示した7つの未解決問題
- OpenAI自身は「これはゴールではなく、AI開発の途中経過のスナップショット」と強調
- 数学界だけでなくテック業界全体が注目するニュースとなっている
室谷代表取締役みなさん、驚きのニュースが飛び込んできましたね。CNNの報道によると、OpenAI(オープンエーアイ)が数学の超難問「ミレニアム問題」の一つを、自社のAI技術で解いたと発表したんです。
テキトー教師DotAI 認定講師ええ、本当にびっくりしましたよ。ミレニアム問題と言えば、2000年にクレイ数学研究所が懸賞金100万ドルとともに提示した7つの未解決問題です。
それをAIが解いたというんですから、数学界にとどまらず、テック業界全体がざわついていますよね。
それをAIが解いたというんですから、数学界にとどまらず、テック業界全体がざわついていますよね。
室谷代表取締役はい。ただ、ここは正確に読まないといけなくて。
OpenAIは「内部的に開発したモデルで、ナビエ–ストークス問題を解いた」と発表したわけですが、その一方で、同社自身も『This milestone represents substantial work by mathematicians and AI researchers. However, this is not a culmination, but rather a snapshot in time, of progress on AI development』と述べているんですよね。「これはゴールではなく、AI発展の途中経過のスナップショットだ」と。
OpenAIは「内部的に開発したモデルで、ナビエ–ストークス問題を解いた」と発表したわけですが、その一方で、同社自身も『This milestone represents substantial work by mathematicians and AI researchers. However, this is not a culmination, but rather a snapshot in time, of progress on AI development』と述べているんですよね。「これはゴールではなく、AI発展の途中経過のスナップショットだ」と。
テキトー教師DotAI 認定講師つまり、発表自体が「完全に解決した」と言い切っているわけではない、と。そこは重要ですね。
室谷代表取締役そうなんですよ。でも、だからこそ逆に興味深いというか。
どんなプロセスで解いたのか、そして本当に正しいのか。詳しく見ていきましょう。
どんなプロセスで解いたのか、そして本当に正しいのか。詳しく見ていきましょう。
解いたのはナビエ–ストークス問題――200年間未解決の流体方程式とは何か
まとめ
ナビエ–ストークス問題の要点
- 流体の動きを記述する偏微分方程式「ナビエ–ストークス方程式」に関する問題
- 数学的な問いは「解が常に存在し、滑らかであるかどうか」というもの
- ある時点で解が爆発したり滑らかさを失う可能性が理論的に保証されるかが焦点
- クレイ数学研究所が2000年に提示したミレニアム問題(全7問)の1つ
- 賞金は100万ドル。約200年間未解決だった
- 他のミレニアム問題にはリーマン予想、ポアンカレ予想(解決済み)などがある
テキトー教師DotAI 認定講師まず基礎知識をおさらいしましょう。今回解かれたとされるのは「ナビエ–ストークス問題」です。
これは、流体の動きを記述する偏微分方程式、ナビエ–ストークス方程式に関する問題です。
これは、流体の動きを記述する偏微分方程式、ナビエ–ストークス方程式に関する問題です。
室谷代表取締役飛行機の周りの空気の流れとか、血管の中の血液の流れとか、あらゆる流体の動きを支配する方程式ですよね。でも、その方程式が「常に解を持ち、しかも滑らかであるかどうか」という数学的な問いは、約200年間ずっと未解決だったと。
テキトー教師DotAI 認定講師単に「方程式がある」という話じゃないんですよ。ナビエ–ストークス方程式の解が、ある時点で突然、爆発したり、滑らかさを失ったりする可能性があるかどうか。
それが理論的に保証されているかどうかが、100万ドル懸賞の問いなんですね。
それが理論的に保証されているかどうかが、100万ドル懸賞の問いなんですね。
室谷代表取締役ミレニアム問題は全部で7問ありますが、その中の一つがこれ。2000年にクレイ数学研究所が提示して以来、数学史上に残る天才たちが挑んできたけれど、誰も解けなかった問題です。
テキトー教師DotAI 認定講師ちなみに他の問題には、リーマン予想やポアンカレ予想(これは解決済み)などがありますね。クレイ数学研究所のサイトでは、各問題に100万ドルの賞金がかけられています。
そんな問題にAIが挑んだというのが、今回のニュースの重みです。
そんな問題にAIが挑んだというのが、今回のニュースの重みです。
1万体のAIエージェントが88時間で到達?発表から見える解決のプロセス
OpenAIの解決プロセスの要点
88時間
同社モデルが問題を解いたと報じられた時間
1万体のAIエージェント
ある程度並行して動かしたと説明
ツールアクセス
インターネットのキャッシュ版を読む・コードを実行する等
Lean proofを公開
コンピュータが検証できる形式で証明を提示
透明性提案
プロンプトの全表示と証明の閲覧を提案
室谷代表取締役では、OpenAIはどうやってアプローチしたのか。報道によると、同社のモデルは88時間で問題を解いたとされています。
そして、その過程で最大1万体の「AIエージェント」をある程度並行して動かしたと説明しています。
そして、その過程で最大1万体の「AIエージェント」をある程度並行して動かしたと説明しています。
テキトー教師DotAI 認定講師AIエージェントというのは、自律的にタスクを実行するAIプログラムのことです。例えば、コードを書いたり、インターネットを検索したり、計算を実行したりしながら、問題解決に向けて自律的に動く。
今回のケースでは、そういったエージェントを1万体規模で動かしたというわけですね。
今回のケースでは、そういったエージェントを1万体規模で動かしたというわけですね。
室谷代表取締役1万体ですからね。人間の数学者チームが総出で取り組むのとは桁が違う並列計算というか、並列思考というか。
そういうアプローチで、短時間で「証明」に相当する何かを生成したと。
そういうアプローチで、短時間で「証明」に相当する何かを生成したと。
テキトー教師DotAI 認定講師しかも、単に結果を出しただけではないところがミソです。OpenAIは「Lean proof(リーン・プルーフ)」も公開したと報じられていますよね。
室谷代表取締役はい。Leanは、数学の証明を機械的に検証できる形式化された証明支援システムです。
コンピュータがチェックできる形で証明を書いたということですよね。これは検証可能性という点で大きい。
コンピュータがチェックできる形で証明を書いたということですよね。これは検証可能性という点で大きい。
テキトー教師DotAI 認定講師そうです。今回の発表では、AIエージェントが「インターネットのキャッシュ版を読む」「コードを実行する」といったツールにアクセスできたことも明らかにされています。
さらに、OpenAIはバックマスター氏らに対して、プロンプトの全表示と証明の閲覧を提案したということです。徹底的に透明性を出そうとしている姿勢が見えますね。
さらに、OpenAIはバックマスター氏らに対して、プロンプトの全表示と証明の閲覧を提案したということです。徹底的に透明性を出そうとしている姿勢が見えますね。
数学界が騒然とした別の理由――発表前夜にNY大教授とAnthropic研究者が声明
室谷代表取締役ところが、今回のニュースにはもう一つ、数学界が騒然とする理由があるんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師ええ。それは、発表の前夜に、ニューヨーク大学の数学教授トリスタン・バックマスター氏と、Anthropic(アンスロピック)の研究者レベント・アルポーゲ氏が声明を出していたという点です。
お二人は昨年からナビエ–ストークス問題を調査していて、その集大成として成果を公表しようとしていた。その際に使用したのが、OpenAIのCodex(コーデックス)を含む複数の大規模言語モデルだったと。
お二人は昨年からナビエ–ストークス問題を調査していて、その集大成として成果を公表しようとしていた。その際に使用したのが、OpenAIのCodex(コーデックス)を含む複数の大規模言語モデルだったと。
室谷代表取締役つまり、OpenAIが発表する直前まで、別のグループが同問題を解いていた可能性がある、と。これは「先取権(プライオリティ)」の問題ですね。
しかも、相手はNY大教授とAnthropic研究者という、超一流のメンバーですからね。
しかも、相手はNY大教授とAnthropic研究者という、超一流のメンバーですからね。
テキトー教師DotAI 認定講師バックマスター氏は声明で、こうも述べています。「私はOpenAIの証明を見ていない。
彼らのモデルが何をしたのか、どうやったのかは分からない。自分たちのデータが使われたかどうかも分からない。
誰かを非難しているわけではない」。この発言が、また波紋を呼んでいるわけです。
彼らのモデルが何をしたのか、どうやったのかは分からない。自分たちのデータが使われたかどうかも分からない。
誰かを非難しているわけではない」。この発言が、また波紋を呼んでいるわけです。
室谷代表取締役この発言、すごく慎重に言葉を選んでいますよね。一方で、OpenAI側もこの懸念に応えています。
報道によると、OpenAIはナビエ–ストークス問題の解決に向けた作業を、別のミレニアム問題が解決されたという「噂」を聞いた後、9月1日に開始したと説明したそうです。また、エージェントはインターネットのキャッシュ版を読むなどのツールにはアクセスできたが、「彼らの研究が公開されるまで、いかなる手段でも彼らの研究を見ることはなかった」とし、「特定のユーザーデータにアクセスしてこの問題を解いたわけではない」と述べています。
報道によると、OpenAIはナビエ–ストークス問題の解決に向けた作業を、別のミレニアム問題が解決されたという「噂」を聞いた後、9月1日に開始したと説明したそうです。また、エージェントはインターネットのキャッシュ版を読むなどのツールにはアクセスできたが、「彼らの研究が公開されるまで、いかなる手段でも彼らの研究を見ることはなかった」とし、「特定のユーザーデータにアクセスしてこの問題を解いたわけではない」と述べています。
テキトー教師DotAI 認定講師うーん、つまり「噂は聞いたけど、研究内容自体は見ていない」と。これはなかなか微妙なラインですよね。
同じ問題に同時期に取り組んでいたグループがいて、しかも片方は他社のAIツールを使っていた。今回の発表が本当に独立した成果なのかどうかは、今後の調査待ちというのが正確なところでしょう。
同じ問題に同時期に取り組んでいたグループがいて、しかも片方は他社のAIツールを使っていた。今回の発表が本当に独立した成果なのかどうかは、今後の調査待ちというのが正確なところでしょう。
「証明」の検証はこれから――ミレニアム問題はなぜ厳密な査読が必須なのか
室谷代表取締役ここからが本題ですよね。たとえOpenAIが「解いた」と発表しても、それが数学界に正式に認められるかどうかは別問題です。
テキトー教師DotAI 認定講師はい。ミレニアム問題は、その性質上、厳密な査読(ピアレビュー)が必須です。
数学の証明は、どんなに有名な数学者であっても、査読を経て検証されない限り「正しい」とは認められませんからね。
数学の証明は、どんなに有名な数学者であっても、査読を経て検証されない限り「正しい」とは認められませんからね。
室谷代表取締役特にAIが生成した証明の場合、従来の人間の証明よりも検証が難しい側面がありますよね。膨大な推論の連続が正しいかどうかを、人間の数学者がチェックしなければいけない。
テキトー教師DotAI 認定講師だからこそ、今回公開されたLeanプルーフが重要な役割を果たす可能性があります。証明を機械が検証できる形式で書いておけば、少なくとも形式的な正しさはコンピュータで確認できますからね。
ただ、それでも「証明が本当に問題を解いているのか」「推論の過程に飛躍がないか」を数学者が判断するプロセスは残ります。
ただ、それでも「証明が本当に問題を解いているのか」「推論の過程に飛躍がないか」を数学者が判断するプロセスは残ります。
室谷代表取締役勝手な解釈はできないですけど、今回の発表に対しては、数学界から「本当に解けたのか懐疑的だ」という見方も出やすいのは確かですよね。ミレニアム問題の証明は、通常、数十年単位の検証を経て初めて認められるものですから。
テキトー教師DotAI 認定講師そうですね。クレイ数学研究所が認めるかどうか、そして他の数学者が追試できるかどうか。
まずはそこが焦点になるでしょう。現時点では、OpenAIの主張が正しいかどうかは明らかではありません。
今後の検証を待つ必要があります。
まずはそこが焦点になるでしょう。現時点では、OpenAIの主張が正しいかどうかは明らかではありません。
今後の検証を待つ必要があります。
AI数学研究の歴史的転換点になるか――DeepMindの事例と将来のインパクト
室谷代表取締役とはいえ、仮にこの証明が正しければ、AI研究の歴史的な転換点になる可能性がありますね。
テキトー教師DotAI 認定講師ええ。AIによる数学研究支援は、ここ数年で急速に進展しています。
例えば、DeepMind(ディープマインド)のAlphaTensor(アルファテンソル)は行列計算の新しいアルゴリズムを発見しましたし、AlphaGeometry(アルファジオメトリ)は幾何学の問題を解いています。
例えば、DeepMind(ディープマインド)のAlphaTensor(アルファテンソル)は行列計算の新しいアルゴリズムを発見しましたし、AlphaGeometry(アルファジオメトリ)は幾何学の問題を解いています。
室谷代表取締役ただ、それらはあくまで「人間の数学者を助ける」領域ですよね。今回のように、ミレニアム級の問題をAIが「解いた」と主張するのは前例がない話です。
もし本当なら、AIが人間の数学者にはできなかった創造的な推論を達成した、ということになりますから、歴史的な出来事になりますよ。
もし本当なら、AIが人間の数学者にはできなかった創造的な推論を達成した、ということになりますから、歴史的な出来事になりますよ。
テキトー教師DotAI 認定講師そうなんですよ。僕が注目しているのは、その波及効果ですね。
もしAIが数学の証明を生成できるようになれば、AIの推論能力そのものが信頼性を増す可能性があります。数学のような厳密な論理の世界で成果を出せれば、より現実世界の複雑な問題にも応用できるかもしれない。
ビジネスの現場でも、AIの意思決定を信頼する土壌が生まれるかもしれませんね。
もしAIが数学の証明を生成できるようになれば、AIの推論能力そのものが信頼性を増す可能性があります。数学のような厳密な論理の世界で成果を出せれば、より現実世界の複雑な問題にも応用できるかもしれない。
ビジネスの現場でも、AIの意思決定を信頼する土壌が生まれるかもしれませんね。
室谷代表取締役うちの会社でも、AIにコードを書かせたり、文章を生成させたりしていますが、数学の証明のような「正しさが検証可能な領域」での強みは、確かに実用面でも大きいですよ。ただ、逆に言えば、AIが間違った証明をそれらしく生成してしまうリスクも同時に浮き彫りになる。
その意味で、今回の「スナップショット」という表現は、AI研究者としても肝に銘じるべき言葉だなと思います。
その意味で、今回の「スナップショット」という表現は、AI研究者としても肝に銘じるべき言葉だなと思います。
テキトー教師DotAI 認定講師その通りですね。OpenAIはあくまで「AI進化の過程の一コマ」と言っています。
数学界の検証を経て、歴史的な快挙になるのか、それとも別の結論になるのか。動向を引き続き追っていきましょう。
数学界の検証を経て、歴史的な快挙になるのか、それとも別の結論になるのか。動向を引き続き追っていきましょう。
よくある質問(FAQ)
室谷代表取締役読者の方からよく聞かれそうなポイントを整理して、Q&Aにしておきましょう。
Q: 本当に解決したの?
テキトー教師DotAI 認定講師現時点ではOpenAIの発表が「正しい」と数学界に正式に認められたわけではありません。同社はナビエ–ストークス問題を88時間で解いたと主張しており、Leanプルーフも公開していますが、数学コミュニティによる厳密な査読・検証はこれからです。
Q: AIエージェントとは何?
室谷代表取締役簡単に言うと、自律的にタスクを実行するAIプログラムです。今回、OpenAIは最大1万体のAIエージェントを並行稼働させ、彼らがインターネットのキャッシュ閲覧やコード実行といったツールを使いながら問題解決に当たったと説明しています。
Q: ナビエ–ストークス問題とは?
テキトー教師DotAI 認定講師流体の動きを記述するナビエ–ストークス方程式に関する、約200年未解決の数学問題です。飛行機の翼周りの空気や、パイプの中の水流など、流体の動きが「常に滑らかで、解が存在するか」を問うものです。
7つのミレニアム問題の一つです。
7つのミレニアム問題の一つです。
Q: OpenAIは「証明」を公開したの?
室谷代表取締役はい。報道によると、OpenAIは今回、Lean(リーン)形式の証明も公開しています。
これは機械が検証できる形で書かれた証明で、今後の検証プロセスで重要な役割を果たす可能性があります。
これは機械が検証できる形で書かれた証明で、今後の検証プロセスで重要な役割を果たす可能性があります。
Q: なぜ数学界で騒ぎになっているの?
テキトー教師DotAI 認定講師理由は二つあります。一つはミレニアム級の問題が解かれたという衝撃自体。
もう一つは、発表前夜にNY大のバックマスター教授らが「独自に調査していた」と声明を出した点です。ただ、現時点では互いの研究の関係は明らかにされておらず、独立した成果かどうかも含めて今後の確認待ちです。
もう一つは、発表前夜にNY大のバックマスター教授らが「独自に調査していた」と声明を出した点です。ただ、現時点では互いの研究の関係は明らかにされておらず、独立した成果かどうかも含めて今後の確認待ちです。
室谷代表取締役
テキトー教師DotAI 認定講師今回のニュースは、AIと数学の未来を考える上で、本当に重要な一歩になりそうです。今後の検証結果と、さらなる続報に注目していきましょう。
