「20人で次々ヒットを生む精鋭集団」――知られざるAnthropic Labsとは
まとめ
Anthropic Labs とは
- 約20人のローテーション制で回転しながら新規アイデアを立ち上げ続ける異色チーム
- 共同創業者のベン・マン氏が率いる
- 主な成果: Claude Code、Model Context Protocol (MCP)、Claude Design
- Instagram共同創業者のマイク・クリーガー氏も関与
室谷代表取締役今回取り上げるのは、Business Insiderの記事から。Anthropic(アンソロピック)社内に、約20人規模の少数精鋭チームがあるらしいんですよね。
それが「Anthropic Labs」。Claude Codeを生んだ集団として、今かなり注目されています。
それが「Anthropic Labs」。Claude Codeを生んだ集団として、今かなり注目されています。
何が発表されたかというと、共同創業者ベン・マン氏が率いるこのLabsチームの内側を、Business Insiderが詳しく報じた、という話です。
テキトー教師DotAI 認定講師なるほど。聞くと、このLabsチームは「回転しながら新規アイデアを立ち上げ続ける」という、かなり異色の組織なんですね。
記事では“rotating cast of around 20 employees”と表現されていました。
記事では“rotating cast of around 20 employees”と表現されていました。
室谷代表取締役そう、“入れ替わりながら動く20人”なんですよ。そして、このチームが生んだ成果がハンパじゃない。
例えばAIエージェントを支えるClaude Code。あとはAIエージェントとデータをつなぐModel Context Protocol(MCP)。
それに今年のClaude DesignもLabs発なんですよね。
例えばAIエージェントを支えるClaude Code。あとはAIエージェントとデータをつなぐModel Context Protocol(MCP)。
それに今年のClaude DesignもLabs発なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師しかも、Instagram共同創業者のマイク・クリーガー氏も関わっている、と。つまりAnthropicの中でも、かなり異能なメンバーが集まっているわけですね。
室谷代表取締役整理すると、こんな感じです。
- Labsチーム: 約20人のローテーション制
- 責任者: 共同創業者のベン・マン氏
- 主な成果: Claude Code、Model Context Protocol、Claude Design
- 所属するリーダーの例: マイク・クリーガー氏
テキトー教師DotAI 認定講師アイデアを量産する専門部隊が、会社の成長エンジンになっている。これは非常に興味深い構造ですよね。
発足のきっかけ:Ben Mannが抱いた「製品化への危機感」
Anthropic Labs発足までの道のり
- 当初研究機関としてAGIを目指す慈善的資金提供に頼り、製品リリースには消極的だった
- 数年前ベン・マンが「製品化」を説得Anthropicに製品リリース開始の必要性を訴える
- 2024年Anthropic Labsを創設自由に新製品アイデアを練るためのチームが始動
- 現在小チームでヒット連発小さな体制のまま成果を出し続ける異色の存在
室谷代表取締役でも、こういうチームが最初からあったわけじゃないんですよね。記事によると、数年前、ベン・マン氏は「Anthropicが慈善的な資金提供に頼って高度なAIを目指すのではなく、製品をリリースし始める必要がある」と説得しなければならなかったと語っています。
テキトー教師DotAI 認定講師おやおや。Anthropicって、もともと研究機関というか、AIそのものへの探求が前面に出てたんですね。
今でこそClaudeシリーズで製品が有名ですが、かつては「とにかくAGI(汎用人工知能)を目指す」という空気だったのかもしれません。
今でこそClaudeシリーズで製品が有名ですが、かつては「とにかくAGI(汎用人工知能)を目指す」という空気だったのかもしれません。
室谷代表取締役だからこそマン氏は、2024年にLabsを創設した。ここから自由に新製品アイデアを練るためのチームが動き出した、というわけです。
テキトー教師DotAI 認定講師この「製品化への危機感」というのがポイントですよね。いくらモデルがすごくても、実際に誰かの手に届く製品にならないと意味がない。
その橋渡しを担うのがLabsなんだ、と。
その橋渡しを担うのがLabsなんだ、と。
室谷代表取締役面白いのは、こうした「新規事業を別組織で育てる」という仕組み自体は目新しいものじゃないところ。マン氏自身、有名な研究機関ベル研究所をモデルに挙げていて、2018年にはGoogleのArea 120という、いわばLabs的なチームで働いた経験もあると話しています。
テキトー教師DotAI 認定講師GoogleでいうX(旧Google X)や、そこから生まれたWaymoやGoogle Brainなども近い思想ですよね。つまり「特別チームに新規をやらせる」という発想は、テック業界では実績のある型だということです。
室谷代表取締役ただしAnthropic Labsは、「小さいチームのままヒットを連発している」点が異色なんじゃないかな、と。
「悪いアイデアをいかに早く殺すか」に全集中する開発スタイル
「悪いアイデアを早く殺す」開発スタイル
- 01並行投資アイデアを「ベット」(試作)として並行投資する
- 02レビュー約2週間ごとに「persevere or pivot」を判断
- 03選別悪いアイデアは破棄し、他のアイデアに統合されることもある
- 04循環担当社員は別のタスクへ移り、このサイクルを繰り返す
テキトー教師DotAI 認定講師この記事で一番刺さったのが、「悪いアイデアをいかに早く殺すか」を徹底しているところです。単に新しいアイデアを出すだけのチームじゃないんですよ。
むしろ、捨てる作業に全集中していると言ってもいい。
むしろ、捨てる作業に全集中していると言ってもいい。
室谷代表取締役まさに「We do treat it as a startup incubator in the true sense of the term」とマン氏は語っていて、しかも「ほとんどの賭けは失敗すると期待している」と。つまり、失敗する前提でアイデアに並行投資する。
これがスタートアップインキュベーターの本質ですからね。
これがスタートアップインキュベーターの本質ですからね。
テキトー教師DotAI 認定講師Labsチームは、試作=「ベット」をおよそ2週間ごとに「persevere or pivot」というレビューにかけるそうです。悪いアイデアはそこで破棄される。
他のアイデアに統合されることもあると。その後、担当社員はまた別のタスクに移る。
この循環があるからこそ、小さいチームでも停滞しないわけです。
他のアイデアに統合されることもあると。その後、担当社員はまた別のタスクに移る。
この循環があるからこそ、小さいチームでも停滞しないわけです。
室谷代表取締役記事では成功率は20〜30%。つまり7〜8割はうまくいかない、と公言している計算ですね。
ただマン氏は「自分が思っていたよりもヒットが多く、そのヒットは非常に遠くまで進んだ」とも言っていて。
ただマン氏は「自分が思っていたよりもヒットが多く、そのヒットは非常に遠くまで進んだ」とも言っていて。
テキトー教師DotAI 認定講師成功率の数字では、一見“もったいない”ように見えるかもしれません。でも、この過程で例えばClaude Chrome拡張機能のような、他のプロトタイプや製品に取り込まれるケースもある。
つまり“無駄死に”がほとんどない。
つまり“無駄死に”がほとんどない。
室谷代表取締役だからこそ、「悪いアイデアを早く殺す」という逆説が、良いアイデアを育てるんだなと。
なぜ少数精鋭でなければならなかったのか? ローテーションの妙
室谷代表取締役ここまで聞いて、なんでわざわざ“約20人”に絞るんだ? という疑問が湧いてきますよね。私もMYUUUで会社を経営している中で感じますけど、大人数で常設チームを作ると、どうしても“維持すること”が目的になってしまう。
テキトー教師DotAI 認定講師おっしゃる通り。Labsのポイントは、チーム自体が「回転するキャスト」だという点です。
社員は必ずしもLabsに固定されているわけではなく、アイデアの状態に応じて人が入れ替わる。失敗すれば次のタスクへ動く。
だから少数でも組織に属する感覚が薄く、プロジェクト中心で動ける構造になっています。
社員は必ずしもLabsに固定されているわけではなく、アイデアの状態に応じて人が入れ替わる。失敗すれば次のタスクへ動く。
だから少数でも組織に属する感覚が薄く、プロジェクト中心で動ける構造になっています。
室谷代表取締役記事でも、悪いアイデアが破棄されたら「その社員は別のタスクにジャンプする」と説明されていますね。この…人が循環するデザインが、小集団の強みを最大化している気がします。
テキトー教師DotAI 認定講師あとは、Labsは“AIモデルの進化をいち早く製品開発者が聞ける”という立地の良さもあるようです。製品開発者がフロンティアモデルの改善をすぐキャッチできるから、新しいツールの開発でスタートダッシュを切れる。
この「距離の近さ」も少数精鋭ならではですね。
この「距離の近さ」も少数精鋭ならではですね。
室谷代表取締役つまり、単に“アイデア出し”をするだけじゃなく、Anthropicの最先端モデルの情報が直接流れ込む場所にチームを置いている、という戦略なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師大きい組織だと、研究所と製品部門の間に壁ができがちですけど、Labsはその壁を取り払っている。
Claude Code誕生の裏側:小さなチームが変えたAnthropicの製品戦略
室谷代表取締役で、このLabsが生んだ代表格が、Claude Codeなんですよね。その誕生の裏側は、まさに先ほどの「persevere or pivot」のプロセスにあったわけですが、記事では具体的なコード生成の過程までは掘り下げられていません。
ただ「Claude Codeのような良いアイデアは残り、伸ばされた」という構図が伝わってきます。
ただ「Claude Codeのような良いアイデアは残り、伸ばされた」という構図が伝わってきます。
テキトー教師DotAI 認定講師そうです。2週間ごとのレビューで「継続(persevere)」と判断されたからこそ、ここまで育った。
もし“悪いアイデアを殺す”仕組みがなかったら、リソースが分散してClaude Codeにここまで集中できなかったかもしれません。
もし“悪いアイデアを殺す”仕組みがなかったら、リソースが分散してClaude Codeにここまで集中できなかったかもしれません。
室谷代表取締役そしてこのLabsの存在が、Anthropicの製品戦略を変えた、と言っても過言ではないですよね。もともと製品化に慎重だった会社が、今ではClaude Codeという“年間を代表するAIツール”を持つまでになった。
Business Insiderは“definitive AI tool of the year”と表現しています。
Business Insiderは“definitive AI tool of the year”と表現しています。
テキトー教師DotAI 認定講師ここで重要だと思うのは、Claude Codeは“単独の商品”として完結しているわけではなく、Model Context ProtocolやChrome拡張など、周辺ツールとも連動していますよね。Labsは個別のヒットを出すだけでなく、エコシステムとして広げている。
室谷代表取締役私も、ツール単体の性能うんぬんよりも、その周りにどう“面”を作るかが大事だと思っていて。Labsの生み出したものの構成は、意外と戦略的なんですよね。
テキトー教師DotAI 認定講師「小さなチームが会社の方針を変えた」と言っても、決して大げさではないでしょう。
IPOを控えるAnthropicで、Labsチームに期待される役割
室谷代表取締役この記事が特に注目されるのは、AnthropicがIPO(新規株式公開)を準備しているさなかだからです。Business Insiderも「LabsはフロンティアAIモデルをインパクトのある製品に変える、極めて重要な役割を果たすだろう」と報じています。
テキトー教師DotAI 認定講師上場企業になれば、投資家から「モデルの研究開発だけではなく、収益につながる製品」が求められますからね。Claude Codeのような製品を次々と生める組織は、成長の約束になる。
室谷代表取締役しかもLabsはすでに実績を出している。約20人でClaude Code、MCP、Claude Designを世に出した。
これは市場に対して「Anthropicは研究機関ではなく、製品カンパニーでもある」と示す材料になり得ます。
これは市場に対して「Anthropicは研究機関ではなく、製品カンパニーでもある」と示す材料になり得ます。
テキトー教師DotAI 認定講師ただ、上場後は短期的な業績プレッシャーも強まるでしょう。「2週間ごとに悪いアイデアを殺す」というスタイルが、長期的に続けられるかどうか。
そこは経営判断の見どころですよね。
そこは経営判断の見どころですよね。
室谷代表取締役マン氏はLabsを本物の意味でのスタートアップインキュベーターと位置づけて、「ほとんどの賭けは失敗する」とまで言い切っている。この失敗を許容する文化を上場後も維持できるのか。
むしろ、上場するからこそ、こうした文化こそが“Anthropicらしさ”を保つバロメーターになりそうです。
むしろ、上場するからこそ、こうした文化こそが“Anthropicらしさ”を保つバロメーターになりそうです。
テキトー教師DotAI 認定講師あと、ローテーション制というのも、組織がスケールしても新陳代謝を続けるための工夫ですよね。私が講座で話すときも「仕組みで文化を守る」ことの大切さを伝えていますが、Labsはそれを体現している。
よくある質問(FAQ):Anthropic LabsとClaude Codeにまつわる疑問
室谷代表取締役読者の方からも「Anthropic Labsって結局何をしているチームなの?」「Claude Codeを作ったのは誰?」というご質問が来そうです。整理するとこうなります。
-
Anthropic Labsはどんなチームですか?
- Anthropic社内で新規のプロダクトアイデアを生み出す、約20人のローテーション制チームです。共同創業者のベン・マン氏が率いています。
-
Claude Codeを作ったのは誰ですか?
- 詳細な個人名までは明らかにされていませんが、ベン・マン氏率いるAnthropic Labsが開発を担った、とBusiness Insiderは報じています。
-
Labsチームが生んだ主なものは?
- Claude Codeのほか、AIエージェントとデータを接続するModel Context Protocol、Claude Designが挙げられています。Claude Chrome拡張機能のように、ほかのプロトタイプから取り込まれた成果もあります。
-
Labsチームの成功率は?
- ベン・マン氏によると、およそ20〜30%です。ただし失敗したアイデアも別の製品に統合されることがあり、無駄にならない設計になっています。
-
AnthropicのIPOとLabsの関係は?
- Anthropicが上場を準備する中で、Labsは最先端AIモデルを実際に影響力のある製品へ変える重要な役割を期待されています。
テキトー教師DotAI 認定講師こうして見ると、Labsは単なる「社内ベンチャー」ではなく、Anthropicのビジネスモデル全体を支える“製品エンジン”ですね。
室谷代表取締役はい。悪いアイデアを早く殺し、良いアイデアに集中する。
約20人でそれを回しているのが最高にクールじゃないですか。今後、上場後のAnthropicがどこまでこの文化を守り続けるのか、注目していきたいです。
約20人でそれを回しているのが最高にクールじゃないですか。今後、上場後のAnthropicがどこまでこの文化を守り続けるのか、注目していきたいです。
テキトー教師DotAI 認定講師ちなみに、AI製品の活用法や周辺動向は、ChatGPTとNVIDIAの関係を徹底解説:10GW提携からDGX SparkまでやChatGPTの音声がかわいい?GPT-Liveでさらに自然な会話体験でも触れています。こちらもぜひ合わせてどうぞ。
室谷代表取締役今日はありがとうございました。それでは、次回の速報もお楽しみに。
