Claude Codeのultrathinkとは?使い方・仕組み・effortとの関係を完全解説【2026年最新】
室谷今回はClaude Codeの「ultrathink」について話しましょう。.AI(ドットエーアイ)コミュニティでも「ultrathinkって何ですか?」「使い方を教えてください」という質問が増えていて・・・
テキトー教師講座でも必ず出てくる質問ですね。ただ、2025年から2026年にかけてultrathinkの仕様が変わっているので、古い情報で混乱している人が多いんですよ。
「使えなくなった」という話と「使える」という話が混在している状況で。
「使えなくなった」という話と「使える」という話が混在している状況で。
室谷これ、実は面白い歴史があって。2025年4月にultrathinkが登場して話題になり、一時期削除されて、2026年3月に仕様変更を伴いながら復活しているんですよね。
この流れを理解していないと、情報が混乱して当然です。
この流れを理解していないと、情報が混乱して当然です。
テキトー教師この記事では、ultrathinkの歴史と現在の仕様、そして実際にどう使うべきかを整理していきます。ultrathinkを使いこなすには「Claude Codeのeffortシステム」と一緒に理解するのが一番の近道ですね。
ultrathinkの歴史:発見から一時削除、そして復活まで
室谷まずultrathinkの歴史から話しましょう。これ、もともとはAnthropicが大々的に宣伝したわけじゃなく、Simon Willisonというエンジニアがコードを解析して発見したところから始まっているんですよ。
テキトー教師どういう経緯で発見されたんですか?
室谷Anthropicがを公開したのが2025年4月で、そこに「think」「think hard」「think harder」「ultrathink」という4段階のキーワードへの言及がありました。それと同時期のv0.2.44(2025年4月2日)のchangelogにも「say 'think' or 'think harder' or even 'ultrathink'」という記述が登場しています。
テキトー教師v0.2.44というのは相当初期のバージョンですね。今は2.1.9x系だから・・・
室谷そうなんですよ。それくらい初期からある機能なんですが、Simon Willisonがコードを詳しく解析したら、Claude CodeのJavaScript(npmパッケージ)に直接ハードコードされた文字列マッチングが入っていたことが分かったんです。
テキトー教師ハードコードとは具体的にどういうことですか?
室谷ユーザーが送ったメッセージを小文字化して、「ultrathink」という文字列が含まれていたら thinking budgetを31,999トークンに設定する、という処理がClaude Code側のコードに直接書かれていた。モデル側の機能じゃなくて、Claude Codeクライアント側の仕組みだということが明らかになりました。
これがHacker Newsで大きく話題になりました。
これがHacker Newsで大きく話題になりました。
テキトー教師なるほど。仕組みを整理するとこういう構造だったわけですね。
| キーワード | thinking budget(トークン) |
|---|---|
| think | 4,000 |
| think deeply / megathink など | 10,000 |
| ultrathink / think harder / think intensely など | 31,999 |
室谷この発見がSNSで広まって、みんな「ultrathinkを使えばもっと深く考えてもらえる」と使い始めたわけです。でも・・・その後一時期削除されるんですよ。
テキトー教師そこが混乱の原因ですね。「ultrathink deprecated」「no longer does anything」という検索が増えているのはその時期の名残です。
室谷Claude Codeのeffort管理の仕組みが整備されるにつれて、ultrathinkというキーワードが一時的に機能しなくなった時期があったんです。GitHubのissue(#19098)には、その期間の品質低下を指摘する声も上がっていました。
テキトー教師そして2026年3月4日、v2.1.68で正式に再導入された、という流れですね。
室谷公式changelogには「Re-introduced the 'ultrathink' keyword to enable high effort for the next turn」と書かれています。「次のターンのためにhigh effortを有効にする」という役割で復活したわけです。
effortシステムとultrathinkの現在の関係

室谷現在のultrathinkを理解するには、Claude Codeの「effort(思考量)」の仕組みを先に知る必要があります。2025年末以降、この概念がかなり整備されたんですよ。
テキトー教師effortという概念自体、講座で話すと「初耳です」という受講生さんが多いですね。
室谷Claude Codeには現在「low」「medium」「high」の3段階のeffortがあります。2026年3月のv2.1.68では、MaxプランとTeamプランのOpus 4.6ユーザーに対して、デフォルトのeffortが「high」から「medium」に変更されました。
テキトー教師ユーザーからすると「急に回答の質が変わった」という感覚になったと思います。コミュニティのメンバーさんからも「Claude Codeの応答が変わった気がする」という声がありました。
室谷変更の背景は合理的です。変数名を変えるとか、コメントを修正するとか、軽い作業に毎回31,999トークンの思考時間を使うのはコスト的にも速度的にも非効率ですから。
テキトー教師速度で言うと、medium effortとhigh effortではレスポンス速度が体感できるくらい変わりますよね。
室谷そこで「このタスクだけは深く考えてほしい」というときに使うのが、復活したultrathinkです。メッセージにultrathinkと書くと、そのターンだけhigh effortが有効になります。
テキトー教師「そのターンだけ」という点が現在の仕様のポイントですね。永続的にhigh effortになるわけじゃない。
室谷effortの変更方法は複数あって、整理するとこういう感じです。
| 変更方法 | 効果の範囲 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ultrathink | 次の1ターンのみ high | 単発の難しいタスク |
| /effort コマンド | セッション全体で指定したレベル | 集中作業セッション全体 |
| /model から変更 | セッション全体 | モデルごとデフォルト変更 |
テキトー教師ultrathinkは「スポットで使う」という位置づけですね。セッション全体をhigh effortにしたい場合は
/effortコマンドを使う、と。
室谷そうです。MYUUUのエンジニアも「普段はmediumで動かして、アーキテクチャ設計とかバグの根本原因を探るときだけultrathinkを使う」という運用をしています。
これが一番コスト効率がいいんですよ。
これが一番コスト効率がいいんですよ。
ultrathinkの使い方:具体的な活用シーン
基本的な使い方
テキトー教師実際の使い方を見ていきましょう。基本は単純で、プロンプトに「ultrathink」という文字列を含めるだけです。
室谷「ultrathinkして」「ultrathinkで考えてほしい」「このバグをultrathinkして解決して」など、自然な文の中に含めれば機能します。わざわざ冒頭に「ultrathink:」と書く必要もないです。
テキトー教師「ultrathinkは動詞として使うのが自然」と覚えておくといいです。「〜をultrathinkして」「ultrathinkしながら設計して」という形で使えます。
ultrathinkが効果的なシーン
室谷ただ、何でもultrathinkすればいいわけじゃなくて・・・使いどころがあります。
テキトー教師そこ大事ですよね。高いthinking budgetを使うということは、それだけ時間がかかって、コストも増えます(APIキーで利用している場合)。
室谷効果的なシーンをまとめるとこんな感じです。
- 複雑なバグの原因究明: 再現手順が複雑で、複数のコンポーネントにまたがるバグ
- アーキテクチャ設計: 新機能の設計やリファクタリング方針の策定
- パフォーマンス最適化: ボトルネックを特定して改善案を立案するとき
- 難しいアルゴリズム実装: 最適解を見つけるために複数のアプローチを比較したいとき
- 要件の整理: 複雑な仕様をコードに落とし込む前の段階
テキトー教師逆に、ultrathinkが必要ないシーンというのもあります。
室谷ファイルの読み込み、簡単なコードの追加、コメントの修正、変数名の変更・・・こういった作業にはmedium effortで十分ですね。ultrathinkを使うと余計な時間がかかるだけです。
テキトー教師「思考時間をかければかけるほど良い」という思い込みを持っている方が結構いますよね。でも実際は、タスクの複雑さに合った思考量を使うのが正解です。
think系キーワードのバリエーション
室谷ultrathinkだけじゃなく、他にもthinkingを誘発するキーワードがあります。v2.1.68時点で機能が確認されているものはこうです。
テキトー教師これ、Claude Codeのクライアントが自動的に認識するキーワードで、モデル自体の「拡張思考モード」とは別の話ですよね。
室谷そうです。Claude CodeのUI層がAPIに「thinking budgetをNトークンに設定して」という指示を送ることで、モデルが思考に使えるトークン数をコントロールする仕組みです。
- high thinking(31,999トークン): ultrathink / think harder / think intensely / think longer / think really hard / think super hard / think very hard
- medium thinking(10,000トークン): think about it / think a lot / think deeply / think more / megathink
- low thinking(4,000トークン): think
テキトー教師「megathink」というキーワードもあるんですね(笑)。「ultrathink」だけが特別なわけじゃない。
室谷「ultrathink」が一番広まったのは、やはりネーミングのインパクトですよね。「think harder」よりキャッチーだから。
実際の動作は同じですが・・・
実際の動作は同じですが・・・
/effortコマンドとの使い分け
テキトー教師/effortコマンドも最近追加されましたよね。ultrathinkと/effortはどう使い分けるんですか?
室谷単純に言うと、「1回だけ」ならultrathink、「セッション全体で変えたい」なら/effortです。/effortは
/effort highでhigh effortに、/effort mediumでmediumに変更できます。
テキトー教師changelogには「/effortを使うと今autoが何に解決されているかが表示される」という改善も入っていますね。自分がどのeffortで動いているかが分かる。
室谷スキルのfrontmatterでもeffortを指定できるので、特定のslash commandを呼び出したときだけhigh effortにする、という設計もできます。
テキトー教師チームで使う場合、設計・コードレビュー用のスキルにはhigh effortを設定しておく、という使い方ができますね。
室谷そういう使い方ができるのは面白いですよ。インフラ系の変更を提案するスキルにはhigh effortを設定して、確実に深く考えてもらうとか・・・MYUUUでも試している途中です。
ultrathinkを使うべきプラン
室谷ultrathinkの効果が最大限発揮されるのは、Opus 4.6を使っているMaxプランかTeamプランのユーザーですね。現在のデフォルトモデルがOpus 4.6で、2026年3月からはmediumがデフォルトになっているので、ultrathinkの使い所が明確にあります。
テキトー教師ProプランのユーザーはSonnetメインになりますが、Sonnetでもultrathinkは機能するんですよね?
室谷機能はします。ただ、thinking budgetの使い方の効果はモデルによって変わってきます。
複雑な推論タスクでultrathinkの効果を感じやすいのは、やはりOpus系です。
複雑な推論タスクでultrathinkの効果を感じやすいのは、やはりOpus系です。
テキトー教師Proプランで使う場合の現実的な話をすると、Sonnetをultrathinkで使うか、それともOpusに切り替えるか、という選択が出てきます。
室谷MYUUUでの使い方を言うと、日常の開発タスクはOpus 4.6のmedium effortで回して、アーキテクチャ検討や複雑なデバッグのときだけultrathinkを使っています。API利用コストで言うと、ここを最適化できているかどうかで月の使用量が変わってきますね。
テキトー教師「全部Opusのhigh effortで」という使い方は、コストパフォーマンスが一番悪いんですよね。
室谷タスクを適切に分類して、思考量を調整する。これがClaudeの能力を最大限引き出しながらコストを抑える基本です。
よくある疑問と誤解
Q. ultrathinkを使うと回答精度が必ず上がるのか?
テキトー教師「ultrathinkすれば必ず精度が上がる」と思っている方が多いですが・・・
室谷単純なタスクだと、thinking budgetを増やしても返ってくる答えはほぼ同じです。むしろ余計な分析を加えて回答が冗長になることもある。
本当に効果があるのは、解が一意ではない複雑な問題のときです。
本当に効果があるのは、解が一意ではない複雑な問題のときです。
Q. 「ultrathink no longer does anything」という情報を見た
テキトー教師これは2025年末〜2026年初頭にultrathinkが一時的に機能しなくなった時期の話です。現在のv2.1.68以降では正式に復活しています。
室谷v2.1.68のchangelogに「Re-introduced the 'ultrathink' keyword」と明記されているので、これが公式の確認になります。古い情報を見た場合は、バージョンと日付を確認してください。
Q. ultrathinkは日本語でも機能する?
室谷「ultrathinkして」のように日本語の文に混ぜて使っても機能します。Claude Codeはメッセージ全体を小文字化して検索するので、「Ultrathink」でも「ULTRATHINK」でも認識されます。
テキトー教師「ウルトラシンクして」は機能しないので、英語のまま入れる必要があります(笑)。
Q. ultrathinkは常に使った方がいいのか?
室谷常に使うのはおすすめしません。理由は2つ。
1つはコスト(APIを直接使っている場合)、もう1つは速度です。ultrathinkは通常のレスポンスより時間がかかります。
複雑なタスクにだけ使うのが賢い使い方です。
1つはコスト(APIを直接使っている場合)、もう1つは速度です。ultrathinkは通常のレスポンスより時間がかかります。
複雑なタスクにだけ使うのが賢い使い方です。
テキトー教師セッション全体をhigh effortにしたい場合は
/effort highコマンドを使う方が設計として綺麗です。ultrathinkはあくまでスポットで使うためのキーワードと理解しましょう。まとめ
室谷今回の話をまとめると、ultrathinkは「このタスクだけは深く考えてほしい」というときのスポット指定コマンドです。
テキトー教師歴史的な経緯を踏まえると:
- 2025年4月(v0.2.44):thinking budget制御キーワードとして登場
- 2025年末〜2026年初:effortシステムの整備に伴い一時的に機能しない期間
- 2026年3月4日(v2.1.68):「次の1ターンをhigh effortにする」として正式復活
室谷現在の使い方のポイントは「タスクの複雑さに合わせて使い分ける」こと。複雑な設計や難しいデバッグにはultrathinkを使い、日常の作業はmedium effortで流す。
これが一番コスト効率がいい使い方です。
これが一番コスト効率がいい使い方です。
テキトー教師Claude Codeを本格的に使い込んでいくと、effortの調整がいかに重要かが分かってきます。ultrathinkはその調整ツールの1つですね。
室谷MYUUUでも「何でもultrathink」から「タスク別に使い分ける」に移行して、体感でコストと速度の両方が改善されました。使い分けを意識するだけで全然違うので、ぜひ今日から試してみてください。
