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Difyの無料プランでできること・できないこと:Sandboxプランの制限と有料プランの違いを完全解説【2026年最新】

室谷東吾
監修者室谷東吾(@0x__tom

株式会社MYUUU 代表取締役 / 日本最大級AIコミュニティ「.AI」創設者(累計2,000名超)/ セプテーニ・ホールディングス(電通グループ)と資本業務提携 / 著書「お金を使わず、AIを働かせる『Dify』活用」(ぱる出版、3刷)/ Xフォロワー約2万人

テキトー教師
監修者テキトー教師(@tekitoo_T_cher

.AI 認定講師 / 教育×AIの専門家 / 累計300名以上にAI活用を指導 / 「テキトーに学ぶ」がモットーの実践派講師 / Xアカウント

Difyの無料プランでできること・できないこと:Sandboxプランの制限と有料プランの違いを完全解説【2026年最新】

Difyの無料プランでできること・できないこと:Sandboxプランの制限と有料プランの違いを完全解説【2026年最新】

室谷室谷
今回はDifyの無料プランについて話しましょう。.AI(ドットエーアイ)コミュニティでも「Difyって無料でどこまで使えるの?」という質問が本当に多いんですよね。
テキトー教師テキトー教師
講座でもこれは初日に必ず出てきます。「無料で本番運用できますか?」「どこから有料にすべきですか?」という質問が毎回あって。

Difyのプラン構成をちゃんと理解している人がまだ少ないんですよね。
室谷室谷
結論から言うと、Difyの無料プラン(Sandboxプラン)は「試すのには十分だけど、本番で使うのは正直厳しい」という感じです。MYUUUでも最初に無料で動作確認してから、本番環境ではすぐにプランを上げましたね。
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「とりあえず無料で試してみよう」という人が多いんですが、制限が思ったより多くて、すぐ壁に当たるんですよ。特にナレッジベース(RAG)を使いたい人は早めに制限を把握しておかないとハマります。
室谷室谷
この記事では、DifyのSandboxプランの具体的な制限内容から、有料プランとの違い、セルフホスト版はどうなのかまで、全部網羅していきます。Difyをこれから使い始める人にも、すでに使っていて「そろそろ有料にすべきか迷っている」人にも役立つ内容にしていきます。

Difyのプラン体系を理解する:クラウド版とセルフホスト版の2種類がある

DifyクラウドSandboxプランとセルフホスト版の構造比較図(公式サイトより)

室谷室谷
まず前提として、Difyにはクラウドサービスとセルフホスト版の2種類があることを押さえておく必要があります。これを混同している人が結構いる・・・。
テキトー教師テキトー教師
そうなんですよ。「Dify無料制限」で検索してくる人の多くが、この2つの違いを理解していないまま使っている印象があります。
室谷室谷
クラウド版はDifyが提供するSaaSで、ブラウザからすぐ使える。セルフホスト版は自分のサーバーやローカル環境にDockerで立ち上げる。

コスト構造が全然違います。
テキトー教師テキトー教師
コミュニティのメンバーさんからよく聞くのが「セルフホスト版って本当に無料ですか?」という質問です。セルフホスト版はDifyのプラットフォーム自体は無料で使えますが、LLMのAPI費用とサーバー費用は別途かかります。
室谷室谷
そこが重要なポイントですね。DifyはOSS(オープンソースソフトウェア)なので、ソフトウェア自体はMITライセンスで無料。

ただし動かすためのインフラコストは自分持ちになる。
テキトー教師テキトー教師
クラウド版のSandboxプランは「Difyのプラットフォーム自体を無料で試せる」という位置づけです。ただしメッセージクレジットが200回という制限があって、これがまず最初の壁になりますね。

Difyクラウド版のプラン一覧

Difyクラウド版には現在、以下のプランがあります(2026年4月時点、公式サイトより)。

プラン月額メッセージクレジットチームメンバーアプリ数ナレッジDB
Sandbox(無料)$0200回(上限)1人5個50MB、10件/分
Professional$59/ワークスペース5,000回/月3人50個5GB、100件/分
Team$159/ワークスペース10,000回/月50人200個20GB、1,000件/分
Enterprise要問い合わせカスタム無制限無制限カスタム
室谷室谷
年払いにすると17%割引になるので、長期で使うならProfessionalは実質$49/月くらいになります。これ、意外とコスパいいんですよね。
テキトー教師テキトー教師
講座の受講生さんに「Professionalの$59って高いですか?」と聞かれるんですが、月5,000クレジット、50個のアプリ、5GBのRAGが使えると考えると、AI活用を本格的にやるなら全然高くないですよ、という話をしています。

Difyの無料プラン(Sandbox)の具体的な制限内容

Dify公式サイトのプラン・料金比較ページ(Sandboxプランの詳細)(公式サイトより)

室谷室谷
具体的な制限を見ていきましょう。Sandboxプランはざっくりいうとこれだけやれることが絞られています。
テキトー教師テキトー教師
制限の内容を整理すると、大きく「量的な制限」と「機能的な制限」の2種類に分かれるんですよね。
室谷室谷
そうです。量的な制限は「200メッセージクレジット」「5個のアプリ」「50MBのストレージ」といった数値の上限。

機能的な制限は、特定の機能が使えないか制限されているもの。

Sandboxプランの量的な制限

テキトー教師テキトー教師
メッセージクレジット200回というのが、まず一番インパクトが大きいです。これ、テスト用途でもあっという間になくなります。
室谷室谷
正確にいうと、Sandboxプランはメッセージクレジットが累計200回が上限で、月次リセットではないんですよ。Professionalからは月次5,000回になります。
テキトー教師テキトー教師
これがSandboxの最大の制約ですよね。月次でリセットされると思って使っていた人が「あれ、使えなくなった?」と混乱するケースが講座でもありました。
室谷室谷
ナレッジベース(RAG)の制限も要注意です。Sandboxでは50MBのストレージ制限があって、ナレッジリクエストのレート制限が10件/分。

PDFや文書を大量に入れてRAGを組もうとすると、すぐにストレージが枯渇します。
テキトー教師テキトー教師
50件のナレッジドキュメントという制限もあります。1ファイル1ドキュメントなので、大きなPDFをチャンクに分けると一気に消費します。

以下にSandboxプランの主な制限をまとめます。

制限項目Sandbox(無料)備考
メッセージクレジット累計200回(上限)月次リセットなし
チームメンバー1人共同作業不可
アプリ数最大5個削除して再作成は可能
ナレッジドキュメント数50件
ナレッジデータストレージ50MB
ナレッジリクエスト10件/分
トリガーイベント数3,000回
ワークフロー1つあたりのトリガー最大2個まで
アノテーション10件まで
ログ履歴30日間
APIリクエスト5,000回/月
室谷室谷
トリガーの制限も地味に痛くて、1つのワークフローにトリガーが2個までというのはちょっと設計の自由度が下がりますね。
テキトー教師テキトー教師
Professionalからはトリガーが無制限になります。自動化を組みたい人はここで詰まることが多いです。

Sandboxプランの機能的な制限

室谷室谷
機能面の制限でいうと、チームメンバーが1人しか入れないのがビジネス利用的に一番きつい。
テキトー教師テキトー教師
そうなんですよ。会社のプロジェクトでDifyを使おうとすると、メンバーで共有できないので実質業務では使えないですよね。
室谷室谷
ワークフローの実行優先度も、Sandboxは「標準」なんですが、ProfessionalとTeamは「高速」「最優先」になります。本番で使うと処理が遅い、という体験につながってしまう。
テキトー教師テキトー教師
ログ履歴が30日間というのも、運用の観点から不安ですよね。なにかトラブルがあった時に30日以前のログが見られないのは結構困ります。

ProfessionalとTeam以上は無制限になります。
室谷室谷
Webアプリのブランドカスタマイズとかも無料では使えなかったと思いますが、そこはあまり重要じゃないかな。
テキトー教師テキトー教師
顧客向けにDifyで作ったアプリを公開する場合は関係ありますね。「Difyで作られています」という表示を消したい場合は有料プランが必要になります。

DifyのLLM制限:無料で使えるモデルは何か

室谷室谷
DifyはSandboxでもOpenAI、Anthropic(Claude)、Llama2、Azure OpenAI、Hugging Face、Replicateなどは自分でAPIキーを持ち込めばLLMとして使えます。
テキトー教師テキトー教師
ここは誤解が多いんですが、DifyはLLM自体を提供しているサービスではないので、GPT-4やClaudeのAPIキーを持っていれば、Sandboxでも普通に使えます。
室谷室谷
そうです。メッセージクレジットの200回というのはDifyのプラットフォーム側のリソース消費の話であって、LLMのAPI費用は別途かかります。

LLM代はClaudeならAnthropicに、GPT-4ならOpenAIに払うことになる。
テキトー教師テキトー教師
コミュニティのメンバーさんに「DifyのSandboxにOpenAIのAPIキーを入れたら無料で使えますか?」と聞かれることがあって・・・、DifyのSandbox自体は無料ですが、LLMのAPIコストはそれぞれのプロバイダーに払う必要があります、という説明をしています。
室谷室谷
Dify側が「クレジット」という名前で数えているのは、Difyが提供するモデルプロバイダー経由のリクエスト、またはDifyのプラットフォームが消費するリソースの話ですね。自前のAPIキーを使う分には、そのクレジット消費も変わってくる。
テキトー教師テキトー教師
ローカルLLM(OllamaなどでローカルにLLMを立てる場合)はセルフホスト版でないと使えません。クラウド版のSandboxではローカルモデルの接続は対応していないです。
室谷室谷
セルフホスト版の話は後でしっかり説明しますが、ローカルLLMを使いたい人は最初からセルフホストを検討した方がいいですね。

Dify無料版で使えるLLM一覧

Difyのクラウド版Sandboxプランで自分のAPIキーを使って利用できる主なモデルプロバイダー(公式ドキュメントより):

  • OpenAI(GPT-4o、o1、o3シリーズなど)
  • Anthropic(Claude 3.5 Sonnet、Claude 3.7 Sonnetなど)
  • Google(Gemini 2.0、Gemini 2.5シリーズ)
  • Meta(Llama 3シリーズ)
  • Mistral AI
  • Azure OpenAI Service
  • Hugging Face Inference API
  • Replicate
テキトー教師テキトー教師
主要なモデルは全部使えるので、「Sandboxでも十分」という人は試用フェーズには問題ありません。ただしAPIキーをメンバー全員で共有することになるので、チーム利用には不向きです。
室谷室谷
MYUUUでは社内のDifyワークスペースはTeamプランで運用しています。APIキーの管理も含めて、チームで安全に使うにはProfessional以上が前提だと思いますね。

DifyのRAG制限:ナレッジベース(Knowledge Base)の無料版の壁

Dify公式サイトのプラン機能比較表(Knowledge Base RAGセクション)(公式サイトより)

室谷室谷
RAGを使いたい人にとって、ナレッジベースの制限が一番重要なポイントだと思います。実務でDifyを使う目的の多くがRAGですから。
テキトー教師テキトー教師
そうですよね。社内文書を読み込ませてAIに答えさせたい、という用途でDifyを使い始める方が多い。

そのときにまずSandboxの制限で止まります。
室谷室谷
Sandboxのナレッジベース制限をもう少し詳しく見ると、50ドキュメント・50MB・10リクエスト/分の3つが主な制約です。
テキトー教師テキトー教師
50MB・50ドキュメントというのは、普通の会社の業務マニュアルを入れようとしたら1日で埋まりますね。PDFをチャンク分割すると1ファイルから複数ドキュメントが生成される場合もあるので、体感的にはもっと少なく感じます。
室谷室谷
10リクエスト/分という制限も、複数人が同時にチャットボットを使う状況だとすぐに詰まります。本番利用で複数の社員が同時に使う前提だと、レート制限に引っかかってエラーになります。
テキトー教師テキトー教師
ProfessionalとTeamでナレッジの上限がどう変わるかまとめると、こうなります。
プランドキュメント数ストレージレート制限ドキュメント処理
Sandbox50件50MB10件/分標準
Professional500件5GB100件/分優先
Team1,000件20GB1,000件/分最優先
室谷室谷
Professionalは100倍のストレージ(50MB→5GB)ですから、会社の文書を入れていくならProfessionalは必須ですね。
テキトー教師テキトー教師
ドキュメント処理の「優先」「最優先」というのも地味に重要で、大量のPDFをアップロードしたときに、Sandboxだと処理が遅くて待たされることがあります。

DifyのRAGを使うときの注意点

室谷室谷
RAGをDifyで組むときにもう1つ注意が必要なのが、RAGの外部ナレッジAPIです。Sandboxでも使えますが、細かい設定の自由度はProfessional以上の方が高い。
テキトー教師テキトー教師
コミュニティのメンバーさんがよくハマるのは、ナレッジベースに入れたファイルの「チャンク設定」を細かく変えたいというケースです。カスタマイズ可能なナレッジパイプラインテンプレートは全プランで使えますが、設定の細かさはプランによって違います。
室谷室谷
あとはファイルアップロードの制限も地味にあって、1回のアップロードで50ファイル/Webサイトまでです。これはSandbox・Professional・Teamで共通の制限です。
テキトー教師テキトー教師
1度に50ファイル以上を処理したい場合はAPIやバッチアップロードを使う形になります。

Difyのイテレーション(ループ)回数制限

室谷室谷
ワークフローのイテレーション(繰り返し処理)に制限があるというのも、あまり知られていないポイントです。
テキトー教師テキトー教師
講座でこの話をすると驚く方が多いですよ。「え、ループに上限があるの?」って。
室谷室谷
Difyのワークフローでイテレーションノードを使う場合、1回の実行あたりの最大繰り返し回数に制限があります。Sandboxプランでの実用的な処理数には限界があります。
テキトー教師テキトー教師
実際に感じるのは、大量のデータを並列処理したい場合や、長い繰り返し処理を書くと、Sandboxだと途中でタイムアウトしたり止まることがありますね。
室谷室谷
トリガーイベント数3,000回という制限も関係してきます。自動化の処理を回す回数が3,000回を超えると止まります。

月3,000回というのは、毎日100件の処理を自動化していたら1ヶ月ちょうどで使い切る計算です。
テキトー教師テキトー教師
「Difyで業務自動化する」という用途では、Sandboxのトリガー制限はかなりきつい制約になります。Professionalは20,000回/月、Teamは無制限になるので、自動化をメインでやりたい人は早めにアップグレードを検討した方がいいですね。

DifyのAPIレート制限:外部システムとの連携

室谷室谷
DifyをAPIとして外部システムに組み込む場合も、プランによって制限が変わります。
テキトー教師テキトー教師
DifyはアプリをAPIとして公開できるので、SlackやNotionと連携したり、自社のWebアプリからDifyのAPIを叩く、という使い方ができます。
室谷室谷
Sandboxはこの外部API連携に月5,000リクエストの上限があります。Professionalからは無制限。

本番のプロダクトに組み込むなら、Professional以上が必要です。
テキトー教師テキトー教師
1日あたりに換算すると約167回。1時間に7〜8回しかAPIを叩けないということなので、本番サービスとしては全然足りないですね。
室谷室谷
MYUUUで作った社内ツールもDifyのAPIを使っているんですが、ピーク時は1時間で数百リクエスト飛ぶこともある。Sandboxで使い続けるのはそもそも想定されていないですね。
テキトー教師テキトー教師
APIのレート制限という意味では、ナレッジベースのリクエスト制限(10件/分)と合わせて、Sandboxは「本番環境では使えない」という理解が正しいと思います。

Difyの公開制限:誰でもアクセスできるWebアプリとして公開する場合

室谷室谷
DifyでWebアプリを作って「公開する」機能も、プランによって差があります。
テキトー教師テキトー教師
「作ったチャットボットを社外の人に公開したい」という需要は多くて、DifyはWebアプリとして公開できます。
室谷室谷
Sandboxでもアプリの公開自体はできます。URLを発行して外部からアクセスできる状態にする機能はある。
テキトー教師テキトー教師
ただし公開するアプリに「Powered by Dify」のようなブランド表示が入ります。これを非表示にするにはProfessional以上が必要です。
室谷室谷
顧客向けのサービスとして使う場合や、自社ブランドのチャットボットとして提供したい場合は、Professionalは必要になりますね。
テキトー教師テキトー教師
アプリのバージョン管理もSandboxでは制限があります。本番のプロダクト開発でバージョン管理を使いたい場合はProfessional以上の機能です。

Difyのエディター権限・権限管理:チームで使う場合

室谷室谷
チームで使う場合の権限管理も、プランで大きく変わります。Sandboxは1人しか入れないので、そもそもチーム利用ができません。
テキトー教師テキトー教師
Professionalは3人まで、Teamは50人まで。チームに誰かが入ってワークスペースを共有するだけでなく、「誰が何をできるか」という権限設定もプランによって変わってきます。
室谷室谷
編集者(Editor)と閲覧者(Viewer)みたいなロール設定は、Professionalからですね。Sandboxは自分1人なのでロール管理もない。
テキトー教師テキトー教師
管理者権限の話も、Enterpriseプランになると組織全体のガバナンス設定ができるようになります。SSO(シングルサインオン)対応、ログの監査、データのエクスポート制御などはEnterpriseの機能ですね。
室谷室谷
中規模以上の企業でDifyを導入する場合、TeamかEnterpriseになるのが一般的だと思います。特にセキュリティ要件が厳しい業界では、Enterpriseで個別要件を相談する形になります。

セルフホスト版Difyの「制限なし」は本当か:セルフホストの制限

室谷室谷
ここが、Difyを調べている人が一番混乱するポイントかもしれません。「セルフホスト版は制限なし」という情報が一人歩きしているんですが、正確ではないんですよ。
テキトー教師テキトー教師
セルフホスト版は確かにDifyのプラットフォーム利用料は無料です。でも「制限がない」というのは、DifyのSaaS的な制限(メッセージクレジットやアプリ数の上限)がないという話で、別の種類の制限があります。
室谷室谷
セルフホスト版の制限は主に3種類です。1つ目はインフラの制限。

自分のサーバーのスペック次第でパフォーマンスが変わる。2つ目はLLMのAPI費用。

3つ目はEnterpriseオンリーの機能がある。
テキトー教師テキトー教師
Enterpriseオンリーの機能というのが意外と知られていないですよね。セルフホスト版のCommunityエディションだと使えない機能があります。
室谷室谷
ざっくりいうと、SSO、組織レベルの監査ログ、高度なセキュリティポリシーなどはEnterprise版のライセンスが必要です。GitHubのDiscussion()でも「CommunityとPremiumとEnterpriseは同じDockerイメージを使うが、ライセンスで機能が変わる」と説明されています。
テキトー教師テキトー教師
Community(無料のセルフホスト)で使える機能の範囲は、クラウド版のProfessionalプランと大体同等か、それ以下というイメージが近いと思います。

セルフホスト版とクラウド版の比較

項目クラウドSandboxセルフホスト(Community)
プラットフォーム費用無料無料(Dockerで立ち上げ)
LLM費用自前APIキーを持ち込む自前APIキーを持ち込む
サーバー費用なし(Dify社持ち)かかる(自前で用意)
メッセージクレジット200回上限実質無制限(サーバー性能次第)
チームメンバー1人実質無制限
アプリ数5個実質無制限
技術知識不要Docker/Linux基礎知識が必要
アップデート管理自動自分でDocker pullする
SSO/監査ログなしEnterpriseライセンスが必要
室谷室谷
セルフホスト版は「無料で高機能」ではありますが、立ち上げから保守まで自分でやる必要がある。MYUUUでも社内ツールはクラウド版を使っています。

保守コストを考えると、チームで使うならクラウド版を選ぶ方が多いんじゃないかと思いますね。
テキトー教師テキトー教師
「n8nよりDifyのセルフホストの方が楽」という意見もありますが、それでも技術的なハードルはある。「プログラミング未経験でとりあえずAIアプリを作りたい」という人はクラウド版Sandboxから始めるのが正解だと思います。
室谷室谷
セルフホスト版はGPUサーバーとローカルLLMを組み合わせて完全ローカル動作させたい人や、データをクラウドに出せない業界のユーザーが選ぶという印象があります。

Dify無料版から有料版に上げるタイミング:判断基準を整理する

室谷室谷
「いつ有料にすればいい?」という質問への回答を整理しましょう。
テキトー教師テキトー教師
講座でよく聞かれるこの質問に対して、私は「以下の3つのどれかに当てはまったら上げる時期」という答えをしています。
室谷室谷
具体的には?
テキトー教師テキトー教師
1つ目は「チームで一緒に使いたくなったとき」です。Sandboxは1人しか入れないので、同僚に「ちょっと使ってみて」と伝えたくなった瞬間がProfessionalへの移行タイミング。
室谷室谷
2つ目は「200クレジットを使い切った or ナレッジベースが50MBを超えそうなとき」ですね。実際に制限に当たってから判断するのでも全然いいと思います。
テキトー教師テキトー教師
3つ目は「本番サービスとして公開したいとき」です。APIレート制限・アノテーション・ログ管理などを考えると、外部に公開するアプリはProfessional以上が前提になります。
室谷室谷
逆に「ちょっと試してみたいだけ」「個人の勉強用途」「社内で自分だけが使う」という場合は、Sandboxで十分ですね。MYUUUでも新しい使い方を試すときはSandboxのアカウントで試作してから本番に移すプロセスを取っています。
テキトー教師テキトー教師
セルフホスト版を検討する場合は「インフラを自分で管理できるか」「DockerとLinuxの基礎知識があるか」を確認してから始めてください。技術的な基礎がない状態でセルフホストを始めると、環境構築で詰まって本来の目的(AIアプリ開発)が進まなくなります。

プラン選択の判断基準まとめ

以下の質問に沿って最適なプランを選べます。

  1. 個人で試すだけ? → Sandboxで十分
  2. チームで共有したい? → Professional(3人まで)またはTeam(50人まで)
  3. 大量の社内文書をRAGで使いたい? → ProfessionalまたはTeam(5GB〜20GBのストレージ)
  4. 外部APIとして本番運用したい? → Professional以上(APIレート制限なし)
  5. データをクラウドに出せない?またはローカルLLMを使いたい? → セルフホスト版
  6. SSO・監査ログなど企業向けセキュリティが必要? → Enterprise

Dify年齢制限:サービスの利用条件

室谷室谷
細かい話ですが、Difyにサービス利用の年齢制限はあるか、という話もしておきます。
テキトー教師テキトー教師
海外サービスあるあるで、利用規約に年齢制限が書いてあるんですよね。
室谷室谷
Difyの利用規約では13歳以上がサービス利用の基本条件になっています。ビジネス用途であれば実質問題ないですが、学校での教育目的で使う場合は確認が必要です。

ちなみに「学生・教育者は無料で使える」というプロモーションもDifyは展開しています。
テキトー教師テキトー教師
教育機関向けの特別プランはDifyの公式ページで案内されています。教育目的であれば、通常は有料のProfessional相当の機能を無料で使えることもあるようです。

Dify無料版を最大限活用するためのコツ

室谷室谷
せっかくなので、Sandboxプランを最大限活用するためのコツも共有しましょう。
テキトー教師テキトー教師
まず「200クレジットをどう使うか」ですね。テストに使うクレジットと本番検証に使うクレジットを分けて考えることが重要です。
室谷室谷
私がよくやるのは、ワークフローの設計・接続確認はなるべく「ドライラン」(実際のLLMを叩かない状態でフローの動作確認)をして、LLMを呼び出すクレジット消費を最小限にすることです。
テキトー教師テキトー教師
RAGを試す場合は、最初は小さいファイル(数百KB)で動作確認してから本番の大きいファイルを入れる順番が効率的です。50MBの枠を最初の試作で使い切ってしまわないように。
室谷室谷
5個のアプリ制限は、不要になったアプリを削除して枠を空ければいいので、実質的な制約は薄いです。ただし削除したアプリの設定は戻せないので、コピーをDSL(YAMLファイル)でエクスポートしてから削除するのが安全ですね。
テキトー教師テキトー教師
DifyではアプリをDSL形式でエクスポート・インポートできるので、SandboxとProfessional間でアプリの移植も楽です。「Sandboxで作ったものをProfessionalに持って行く」という作業は簡単にできます。
室谷室谷
それ、.AIコミュニティでもよく使われているテクニックですね。チームの誰かが本番環境(Professional)で作ったDSLをエクスポートして、メンバーが個人のSandboxにインポートして学習する、という使い方をしている人もいます。
テキトー教師テキトー教師
DSLのエクスポートはSandboxでもできるので、学習目的でアプリの設計を共有するには便利です。

まとめ:Dify無料プランの制限と有料版への移行判断

室谷室谷
今回の内容をまとめると、DifyのSandboxプランは「個人での試用・学習用途には十分、本番利用には不向き」です。制限の核心は4つ:メッセージクレジット累計200回上限(月次リセットなし)・チームメンバー1人・RAGが50MB・APIレート制限5,000回/月です。
テキトー教師テキトー教師
セルフホスト版は「プラットフォーム費用は無料」ですが、メリットとデメリットを整理して選ぶ必要があります。インフラ管理コストとセキュリティ要件を考えると、多くのケースではクラウド版Professionalが最初の有料プランとして最適です。
室谷室谷
$59/月(年払いで実質$49)でチームメンバー3人・アプリ50個・RAG5GB・APIレート制限なしというのは、小規模チームでDifyを本格活用するのに必要十分なスペックだと思います。MYUUUでDifyを使い始めた当時も、最初の有料ステップはProfessionalでした。
テキトー教師テキトー教師
Difyは「作ってみた」から「実際の業務で使う」にステップアップするときに壁があるツールですが、その壁の正体がわかれば対処しやすい。今回の内容でその壁の全貌が見えたと思います。
室谷室谷
Difyの活用法についてさらに深掘りしたい方は、ぜひ.AI(ドットエーアイ)コミュニティに参加してください。累計2,000名以上のメンバーとDifyをはじめとしたAIツールの活用ノウハウを共有しています。

よくある質問

Q. Difyの無料プランは月に何回使えますか?

Sandboxプランは月次でリセットされる制限ではなく、累計200メッセージクレジットが上限です。Professionalプランから月次5,000クレジットのリセット制になります。

Q. Difyのセルフホスト版は本当に無料で使えますか?

Difyのプラットフォーム自体は無料で使えます(MITライセンス)。ただしサーバー費用とLLMのAPI費用は別途かかります。また、SSO・監査ログなどのEnterprise機能はEnterpriseライセンスが必要です。

Q. Dify無料プランで複数人で使えますか?

Sandboxプランはチームメンバーが1人しか使えません。複数人で共有するにはProfessionalプラン(3人まで)またはTeamプラン(50人まで)への移行が必要です。

Q. Difyのナレッジベース(RAG)は無料で使えますか?

Sandboxプランでも使えますが、50ドキュメント・50MBのストレージ・10リクエスト/分という制限があります。社内文書を大量に入れてRAGを組む場合はProfessional(5GB、100件/分)以上が必要です。

Q. Difyの有料プランはいくらですか?

2026年4月時点では、Professionalが$59/ワークスペース/月、Teamが$159/ワークスペース/月です。年払いにすると17%割引されます。

出典

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