Claude Codeを複数・並列で動かす全手法【2026年版】git worktreeからエージェントチームまで
室谷今回は「Claude Code 複数」というテーマで話したいんですが、これ、.AI(ドットエーアイ)コミュニティで最近すごく多い質問なんですよね。「複数プロジェクト、同時に走らせられますか?」「並列で動かすとどうなりますか?」って。
テキトー教師講座でも「複数セッション立ち上げていいですか?」って必ず聞かれますよ。でも聞き方がみんなバラバラで、「複数タブ」「複数インスタンス」「並列実行」って言葉が混在してるから、まず整理が必要ですよね。
室谷そうなんですよ。「複数」って一口に言っても、やりたいことによって話が全然変わってくるんですよね。
単に複数のプロジェクトを並行して触りたいのか、それとも1つのタスクを並列で高速化したいのかで、使うべき機能が変わってきます。
単に複数のプロジェクトを並行して触りたいのか、それとも1つのタスクを並列で高速化したいのかで、使うべき機能が変わってきます。
テキトー教師整理するとこういう構造です。
- 複数プロジェクトを並行管理 → 複数ターミナルで別々のセッション
- 1プロジェクト内の並列作業 → git worktreeか、エージェントチーム
- 繰り返し作業の並列化 →
/batchコマンド - 複数AIが協調する高度な使い方 → エージェントチーム機能
室谷この4つを押さえておけば、だいたいの「複数化したい」ニーズはカバーできますよね。今日はこれを1つずつ解説していきましょう。
そもそも複数セッションは起動できるのか
室谷まず基本的なところから。Claude Codeって、複数セッションを同時に起動できるのか?っていう話なんですが、答えは「できます」ですよね。
テキトー教師普通に複数のターミナルウィンドウでそれぞれ
claudeコマンドを実行すれば、それぞれ独立したセッションとして動きます。これは当たり前の話で、気にする必要があまりない部分なんですが・・・
室谷落とし穴があるんですよね。同じリポジトリで複数セッションを動かすと、互いの変更が衝突する可能性がある。
特にAIがファイルを編集している最中に、別のセッションでも同じファイルを触ったりすると、カオスになる。
特にAIがファイルを編集している最中に、別のセッションでも同じファイルを触ったりすると、カオスになる。
テキトー教師実際にコミュニティのメンバーさんが「2つのセッションを動かしてたら、片方の変更がもう片方に上書きされた」って言ってたんですよ。並列で動かすなら、作業領域を分離しないといけないのはここが理由ですね。
室谷だからこそ、Claude Codeに
--worktreeオプションが追加されたんですよね。これ、知らない人がまだ多い気がして・・・git worktreeで複数セッションを安全に並列実行する

室谷--worktreeフラグ、これがゲームチェンジャーですよ。MYUUUでも最近チームに共有したんですけど、みんな「こんな機能あったの!?」って反応で。
テキトー教師仕組みを説明すると、git worktreeってもともとGitの機能で、同じリポジトリから複数の作業ディレクトリを作れるものなんです。Claude Codeはこれを使って、各セッションが独自のファイルコピーを持てるようにした。
室谷つまり、セッションAがfeature-authを開発している間、セッションBがbugfix-123を同時に進められる。しかも同じリポジトリの履歴・リモート接続を共有しながら、ファイルは別々。
衝突しない。
衝突しない。
テキトー教師使い方はシンプルで、こう書くだけです。
# "feature-auth" という worktree で Claude を起動する
claude --worktree feature-auth
# 別のターミナルで別の worktree を起動する
claude --worktree bugfix-123
# 名前を省略すると自動でランダムな名前が付く
claude --worktree
室谷worktreeは
<リポジトリ>/.claude/worktrees/<name>/に作られます。自動でブランチも作ってくれるから、後でマージもしやすい。
テキトー教師セッションを終了すると、変更があったかどうかで動作が変わります。変更なしなら自動的にworktreeとブランチが削除される。
変更ありなら「保持しますか?」って聞いてくれる。これも親切だな、と思いますよ。
変更ありなら「保持しますか?」って聞いてくれる。これも親切だな、と思いますよ。
室谷.worktreeincludeファイルを使えば、.env.localとか.gitignore対象のファイルを自動でworktreeにコピーできるんですよ。セキュリティトークンや設定ファイルって、通常gitで管理しないじゃないですか。それを手動でコピーしなくてよくなる。
テキトー教師.worktreeincludeの書き方はこんな感じですね。.env
.env.local
config/secrets.json
室谷.gitignoreと同じシンタックスで、gitignoreされているファイルのみがコピーされる。追跡済みファイルは重複しない。これ、地味に便利なんですよね。
デスクトップアプリで複数セッションを視覚的に管理する
テキトー教師ターミナルが苦手な人には、Claude Codeのデスクトップアプリが選択肢になりますよね。こちらで複数セッションを管理できます。
室谷デスクトップアプリは複数のローカルセッションを視覚的に管理できて、各セッションが独自の分離されたworktreeを自動的に取得します。ターミナルでコマンドを打つ必要がなくて、GUIで操作できる。
テキトー教師macOS、WindowsともにAnthropicの公式サイト()からダウンロードできます。有料サブスクリプションが必要ですが、チームで使うなら管理しやすいですよ。
室谷あとはClaude Code Webという選択肢もあって、ブラウザ上で動きます。Anthropicのセキュアなクラウドインフラで分離されたVM上で実行されるから、ローカル環境のスペックに依存しないのが強みです。
テキトー教師「長時間実行するタスクを走らせておいて、完了を待つ」「ローカルにないリポジトリで作業する」「複数のタスクを並行実行する」って用途に合ってますね。 でアクセスできます。
/batchコマンドで同じ作業を複数ワーカーに分解する
室谷ここからが実際の「並列化」の話なんですが、
/batchコマンドって知ってますか?これ、2026年2月28日のv2.1.63でGAになった機能で・・・
テキトー教師受講生さんに「知ってますか?」って聞くと、8割くらいが「知らない」って言うんですよ。便利なのに知られていない機能の代表格ですよね。
室谷/batchは1つのプロンプトを複数のワーカーに分解して並列実行してくれるコマンドです。「20個のAPIエンドポイントにそれぞれテストを書いて」みたいなタスクに最適なんですよ。
テキトー教師具体的な使い方はシンプルで、Claude Codeのセッション内で
/batchと打つだけ。あとはどのタスクをどう分解するかを指示します。| 用途 | 向いているケース |
|---|---|
| /batch | 同じ種類の作業を大量に並列化したいとき |
| --worktree | 独立した機能・バグ修正を別ブランチで並行開発 |
| エージェントチーム | 複数のAIが協調・コミュニケーションしながら作業 |
室谷/batchはとにかく「繰り返し系」の作業に強いです。「各ファイルに〇〇して」「各モジュールを〇〇して」みたいなファンアウト型のタスクですね。エージェントチーム(実験的機能):複数のAIが連携して動く

テキトー教師ここが一番面白いところですよね。「エージェントチーム」という機能があって、複数のClaude Codeインスタンスがチームとして連携して動きます。
室谷これは実験的機能で、デフォルトでは無効なんですよ。まず有効にするには
settings.jsonでこう設定します。{
"env": {
"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
}
}
テキトー教師有効にすると何が変わるかというと、1つのセッションがチームリーダーになって、他のセッションがチームメンバーとして動きます。チームメンバーは独立して動きながら、互いに直接メッセージを送れる。
室谷subagentsとの違いがポイントで・・・subagentsは単一セッション内で動いて、メインエージェントにしか結果を返せない。でもエージェントチームは別々のセッション間で調整できて、チームメンバー同士が直接コミュニケーションを取れる。
テキトー教師整理するとこんな感じです。
| Subagents | エージェントチーム | |
|---|---|---|
| 動作場所 | 単一セッション内 | 別々のセッション |
| 通信 | メインエージェントにのみ報告 | チームメンバー同士が直接メッセージ |
| 調整 | メインが全作業を管理 | 共有タスクリストで自己調整 |
| 向いている用途 | 結果のみが重要な集中型タスク | 議論と協力が必要な複雑な作業 |
| トークンコスト | 低い | 高い(各メンバーが独立したClaude) |
室谷使い方は自然言語でリクエストするだけなんですよ。例えば「3人チームを作って、UX、技術アーキテクチャ、悪魔の代弁者の視点でそれぞれ探索して」みたいな感じで。
テキトー教師実際どんな場面に向いてるかというと・・・
- 並列コードレビュー(複数のメンバーが別々の観点でレビュー)
- 競合する仮説を並行してデバッグ
- フロントエンド・バックエンド・テストを別々のメンバーが担当
- 研究タスクで複数のメンバーが異なる側面を同時調査
室谷調整オーバーヘッドがあるので、トークン消費量は多くなります。チームメンバーが独立して動けるタスクに限定した方がいいですね。
同じファイルを編集するとか、順序付きタスクだと、単一セッションの方が効率的です。
同じファイルを編集するとか、順序付きタスクだと、単一セッションの方が効率的です。
readOnlyHintで並列実行を最適化するテクニック
室谷これ、最近X(旧Twitter)で話題になって・・・MCPのツールアノテーションで
readOnlyHint: trueを付け忘れるだけで、ツール実行が直列化されるって話なんですよ。
テキトー教師これ知らない人が多いんですよ。Claude Codeは内部で
デフォルトは「副作用があるかも」扱いなので、明示的に教えないと並列化されないんです。
isConcurrencySafe()というチェックをしていて、readOnlyHint: trueのツールだけ並列実行を許可する。デフォルトは「副作用があるかも」扱いなので、明示的に教えないと並列化されないんです。
室谷カスタムMCPツールを作るときに特に重要な話で・・・読み取り専用のツールには必ず
readOnlyHint: trueを付けること。これだけでパフォーマンスが全然変わります。
テキトー教師MCPのツールアノテーション仕様で、Agent SDK固有の話ではなくてMCPサーバー全般に当てはまります。AIエージェントの性能差が、モデルの賢さじゃなくてツール設計の細部で決まる、というのはここにも表れていますよね。
Claude Code 2.1.88の「never delegate understanding」とは何か
テキトー教師複数エージェントを使うときに、最近大きな仕様変更があって・・・Claude Code 2.1.88で追加された「never delegate understanding」というルールなんです。
室谷これ、めちゃくちゃ重要な変更なんですよ。
テキトー教師どういうことかというと、エージェントが「理解していないタスクをサブエージェントに丸投げ」するのを禁止するルールです。委任前に理解を検証しなければならなくなった。
室谷よくある問題がこれで・・・メインエージェントが文脈を理解せずに委任して、サブエージェントも的外れなことをして、手戻りが発生する。これを防ぐための変更なんです。
テキトー教師教える立場から言うと、これは「AIに『よしなにやっといて』と言うのは最悪の指示」という原則と同じです。分担させるときも、メインエージェントが何を委任しているかを理解した上で渡す、というのが正しい使い方ですね。
室谷スキル設計でずっと意識してきたことが、Claude Code自体の仕様に組み込まれた形で。こういう方向性で進化しているのは良いと思います。
サブエージェントでコンテキストを分離しながら並列処理する

室谷エージェントチームは実験的機能でコストも高いんですが、サブエージェント(subagents)はもっと手軽に使えて、コンテキスト管理にも効果的なんですよね。
テキトー教師Claude Codeのサブエージェントは、特定のタスクを処理する特化したAIアシスタントです。各サブエージェントが独自のコンテキストウィンドウで動くから、メインの会話を圧迫しない。
室谷例えばこういう組み込みサブエージェントがあります。
- Explore: コードベース検索・分析に最適化した読み取り専用エージェント(Haikuモデル)
- Plan: 計画立案に特化したエージェント
- General-purpose: 汎用目的
テキトー教師Exploreサブエージェントは面白くて、変更を加えずにコードを探索するタスクを専用のHaikuモデルで処理して、結果だけをメインに返します。コストも安いし、コンテキストも節約できる。
室谷カスタムサブエージェントも作れて、
~/.claude/agents/か.claude/agents/にMarkdownファイルを置くだけで使えます。---
name: code-reviewer
description: Reviews code for quality and best practices
tools: Read, Glob, Grep
model: sonnet
---
You are a code reviewer. When invoked, analyze the code and provide
specific, actionable feedback on quality, security, and best practices.
テキトー教師isolation: worktreeというフロントマターを追加すると、サブエージェントが一時的なgit worktreeで実行されます。作業後に変更がなければ自動クリーンアップ。安全に分離された環境で動かせます。
室谷モデルも指定できて、Haikuで動かせばコストを下げられます。コスト意識を持って使い分けるのが、実務では重要ですね。
Writer/Reviewerパターン:複数セッションで品質を高める
テキトー教師「複数セッション」というと「速くする」目的が多いですが、品質を上げる目的でも使えるんですよ。Writer/Reviewerパターンというやつで。
室谷これは公式ドキュメントでも紹介されてるパターンで・・・セッションAが実装して、セッションBが別の新鮮なコンテキストでレビューする。同じClaude Codeがちょうど書いたコードに偏らず、客観的にレビューできる。
テキトー教師具体的にはこんな使い方です。
| セッションA(実装) | セッションB(レビュー) |
|---|---|
| APIエンドポイントのレートリミッターを実装して | @src/middleware/rateLimiter.tsのレートリミッター実装をレビューして。エッジケース・競合状態・既存パターンとの一貫性を確認して |
| レビューフィードバックを受けて修正 | ← フィードバックを渡す |
室谷テストも同じで、1つのClaude Codeにテストを書かせて、別のClaude Codeにそのテストをパスするコードを書かせる、というやり方もできます。テストが先に固まるから、TDDが徹底しやすくなる。
テキトー教師MYUUUではこのパターン使ってるんですか?
室谷使ってますよ。特にコードレビューAIエージェントとして別セッションを使う場面で。
新鮮なコンテキストで見ると、同じコードでも違うことが見えてくるんですよね。
新鮮なコンテキストで見ると、同じコードでも違うことが見えてくるんですよね。
非対話型モードで並列処理をシェルスクリプトから制御する
室谷「複数セッション」をさらに自動化したいときの話をしましょう。Claude Codeの
-pフラグ、つまり非対話型モードを使うと、シェルスクリプトからClaudeを呼び出せるんですよ。
テキトー教師これ、CI/CDパイプラインやプリコミットフックで使うパターンですよね。「コミット前に自動でコードレビューを実行する」とか「デプロイ前にテストを走らせる」みたいな。
室谷使い方はシンプルで、
claude -p "プロンプト"を実行するだけ。インタラクティブなセッションなしで、プロンプトを投げて結果だけ受け取れます。# シンプルなワンショット
claude -p "このプロジェクトの概要を説明して"
# JSON形式で出力
claude -p "APIエンドポイントを一覧表示して" --output-format json
# ストリーミングJSONで処理しながら出力
claude -p "このログファイルのエラーを分析して" --output-format stream-json
テキトー教師package.jsonにスクリプトとして組み込む使い方もできます。{
"scripts": {
"lint:claude": "claude -p 'コードを見てタイポに関連する問題を報告して。ファイル名と行番号を1行目に、問題の説明を2行目に出力して。他のテキストは返さないで'"
}
}
室谷これをCIに組み込むと、PRを出すたびにAIが自動レビューしてくれる。Anthropicのエンジニアリングチームが実際にやっている手法ですよ。
パイプを使えばファイルの内容を直接Claudeに渡すこともできます。
パイプを使えばファイルの内容を直接Claudeに渡すこともできます。
cat build-error.txt | claude -p 'このビルドエラーの根本原因を簡潔に説明して' > output.txt
テキトー教師「パイプインしてパイプアウト」という概念で、Claude CodeをUnixコマンドと同じように他のツールに組み込める。これが地味に強力で、既存のシェルスクリプトにAI処理を追加できるんですよ。
ファンアウトパターン:1つのリクエストを複数に展開する
室谷並列処理の中で最もよく使うパターンが「ファンアウト」なんですよ。1つのメインタスクを複数のサブタスクに展開して、並列処理させる。
テキトー教師公式ドキュメントでも「ファイル全体にファンアウトする」というセクションがあります。エージェントチームやサブエージェントを組み合わせると、1つの指示から多数の並列処理が走る。
室谷実際の例で言うと・・・MYUUUでは「20個のAPIエンドポイントそれぞれに単体テストを書いて」みたいなタスクをファンアウトパターンで処理してます。各エンドポイントが独立してるから、並列に処理できる。
テキトー教師ファンアウトが有効なケースの特徴は3つです。
- タスクが互いに独立している(順序関係がない)
- 同じ種類の処理を多数のファイル・エンドポイント・コンポーネントに繰り返す
- 結果を後でマージできる
室谷逆にファンアウトが向いていないのは、タスク間に依存関係がある場合です。「Aが終わったらBを実行、Bが終わったらCを実行」みたいな直列的な処理は、並列化してもほぼ効果なし。
テキトー教師あとは同じファイルを複数のワーカーが同時に編集するケース。これは衝突の原因になりますよね。
worktreeで分離するか、ファイルレベルで作業範囲を分けることが必要です。
worktreeで分離するか、ファイルレベルで作業範囲を分けることが必要です。
セッション管理:過去の会話を複数セッションにまたいで継続する
室谷複数のセッションを使っていると、「前のセッションの続きから始めたい」というニーズも出てきます。Claude Codeには、これに対応する機能があって・・・
テキトー教師--continueと--resumeフラグですね。# 直近の会話を再開
claude --continue
# 過去の会話を一覧から選択して再開
claude --resume
室谷/renameコマンドでセッションに名前を付けておくと、後で見つけやすくなります。「oauth-migration」「debugging-memory-leak」みたいな説明的な名前を付けておく。
テキトー教師セッションをブランチのように扱うという考え方が面白いですよね。異なる作業ストリームが別々の永続的なコンテキストを持てる。
「この実装はセッションAで、このデバッグはセッションBで」という使い分けができる。
「この実装はセッションAで、このデバッグはセッションBで」という使い分けができる。
室谷複数のプロジェクトを掛け持ちしているエンジニアにとっては、これが地味に大きな機能で・・・プロジェクトごとにセッションを分けて、それぞれのコンテキストを保持する。次にそのプロジェクトを触るときは、そのセッションを再開すれば前回の作業が記憶されてる。
テキトー教師「毎回プロジェクトの説明をしなくていい」というのは、実際の開発での時間節約に大きく効いてきます。受講生さんからも「なんで毎回同じことを説明しないといけないの?」って聞かれることが多くて、
--resumeを教えると「これ知らなかった!」ってなるんですよね。エージェントチームのアーキテクチャを深く理解する
室谷エージェントチームをより深く使いこなすために、内部アーキテクチャを理解しておくと役立ちます。
テキトー教師公式ドキュメントによると、各チームメンバーは独自のコンテキストウィンドウを持つ完全に独立したClaude Codeセッションです。そしてリーダーが「共有タスクリスト」を持って、作業全体を調整する。
室谷タスクには「保留中・進行中・完了」の3状態があって、依存関係も設定できます。依存関係が解決されていないタスクは要求できない。
テキトー教師チームメンバーがお互いにメッセージを送れるのが、subagentsとの最大の違いですよね。subagentsはメインエージェントにしか結果を返せない。
エージェントチームはメンバー同士が直接通信して、調査結果を共有したり相互検証したりできる。
エージェントチームはメンバー同士が直接通信して、調査結果を共有したり相互検証したりできる。
室谷ただ、その分トークンコストが高くなります。「各チームメンバーが独立したClaude instance」なので、3人チームなら最低3倍のトークン消費です。
実際には調整のためのオーバーヘッドも加わるから、もっと多くなる。
実際には調整のためのオーバーヘッドも加わるから、もっと多くなる。
テキトー教師実験的機能ということもあって、いくつかの既知の制限があります。セッション再開、タスク調整、シャットダウン動作に関する制限が文書化されています。
本番環境で使う前に、テスト環境で十分に試してから使うことをおすすめします。
本番環境で使う前に、テスト環境で十分に試してから使うことをおすすめします。
室谷Claude Code v2.1.32以降が必要なので、
claude --versionでバージョン確認をしてから試してください。並列セッションにおける注意点とよくある失敗パターン
テキトー教師ここで、並列セッションで踏みがちな失敗パターンをまとめておきますね。実際にコミュニティのメンバーさんから聞いたリアルな話です。
室谷失敗パターン1が「同じファイルを複数セッションが同時に編集する」です。特にClaude Codeがファイルを自律的に編集しているときに、もう一方のセッションでも同じファイルをいじると、変更が上書きされる。
テキトー教師失敗パターン2が「コンテキストを共有しようとする」です。複数セッションは基本的に独立しています。
あるセッションで学習したことを、別のセッションに手動でコピーして共有する、みたいなことをやり始めると管理が大変になります。セッションの役割を明確に分けた方がいい。
あるセッションで学習したことを、別のセッションに手動でコピーして共有する、みたいなことをやり始めると管理が大変になります。セッションの役割を明確に分けた方がいい。
室谷失敗パターン3が「エージェントチームをすぐに使おうとする」ことですよね。「並列化したい」と思ってすぐにエージェントチームを使おうとするけど、実験的機能で設定も複雑です。
まずworktreeやサブエージェントを使って慣れてから、エージェントチームに移行する方がスムーズです。
まずworktreeやサブエージェントを使って慣れてから、エージェントチームに移行する方がスムーズです。
テキトー教師失敗パターン4が「クリーンアップを忘れる」です。worktreeを使った後、不要なworktreeブランチが溜まっていく。
定期的に
定期的に
git worktree listとgit worktree removeでクリーンアップしないと、ディスクを圧迫します。
室谷エージェントチームでは、クリーンアップは必ずリーダーに指示してください。チームメンバーに「クリーンアップして」と指示するのはNGで、チームリソースが不整合な状態になる可能性があります。
実践:複数セッションをどう使い分けるか【チートシート】
室谷ここで一度整理しましょう。どのシナリオでどの方法を使うべきか、っていうチートシートを作ると・・・
テキトー教師受講生さんからもよく「で、結局どれを使えばいいんですか?」って聞かれるので、まとめると助かりますね。
| やりたいこと | 推奨手法 | 補足 |
|---|---|---|
| 複数プロジェクトを別々に作業 | 複数ターミナルで別々のセッション | 最もシンプル |
| 1プロジェクト内の並行開発(ブランチ分離) | claude --worktree | ファイル衝突を防ぐ |
| 繰り返しタスクの並列処理 | /batchコマンド | ファンアウト型に最適 |
| 複数AIが協調・議論する高度な作業 | エージェントチーム | 実験的・トークンコスト高 |
| コンテキストを節約しながら専門処理 | サブエージェント | コスト効率が高い |
| 品質向上のためのレビュー分離 | Writer/Reviewerパターン | 客観的なレビューが可能 |
室谷迷ったら「衝突するリスクがあるか?」を最初に確認する。衝突リスクがあるなら
ないなら、タスクの性質に応じて選ぶ、という順番で考えると整理しやすいです。
--worktree。ないなら、タスクの性質に応じて選ぶ、という順番で考えると整理しやすいです。
テキトー教師コスト面も大事で。エージェントチームは各メンバーが独立したClaude instanceなので、3人チームなら3倍のトークン消費になる。
サブエージェントはHaikuモデルを使えば安く抑えられるから、ほとんどの用途はサブエージェントで十分なことが多いですよ。
サブエージェントはHaikuモデルを使えば安く抑えられるから、ほとんどの用途はサブエージェントで十分なことが多いですよ。
git worktreeを手動で管理する方法
室谷--worktreeフラグを使わずに、Gitのworktreeを直接操作してClaude Codeを使う方法もあります。特定のブランチを指定したいとか、細かく制御したいときに便利です。
テキトー教師手動でやる場合はこういうコマンドです。
# 新しいブランチでworktreeを作成
git worktree add ../project-feature-a -b feature-a
# 既存ブランチでworktreeを作成
git worktree add ../project-bugfix bugfix-123
# そのworktreeでClaude Codeを起動
cd ../project-feature-a && claude
# 完了後にクリーンアップ
git worktree list
git worktree remove ../project-feature-a
室谷.claude/worktrees/を.gitignoreに追加しておくのが推奨されてます。worktreeの中身がメインリポジトリに「追跡されていないファイル」として表示されるのを防ぐためです。
テキトー教師git worktreeはプロジェクトのセットアップに従って、各worktreeで開発環境を初期化することが必要ですよね。Nodeプロジェクトなら
この手間が
npm installしたり、Pythonなら仮想環境を作ったり。この手間が
--worktreeフラグを使うと自動化されるから、慣れてからは--worktreeの方が楽ですよ。Claude Code Webで完全クラウド並列実行
室谷ローカル環境を汚したくないとか、スペックが低いマシンで使いたいなら、Claude Code Webという選択肢も面白いんですよ。
テキトー教師でアクセスできるやつですよね。ブラウザ上で動いて、Anthropicのセキュアなクラウドインフラ上の分離されたVM(仮想マシン)で実行される。
室谷利点が3つあって。1つ目はローカルにリポジトリをクローンしなくていい。
GitHubのリポジトリを直接指定して作業できます。2つ目は長時間実行タスクを開始して、ブラウザを閉じても続く。
3つ目が複数タスクの並行実行ができる。
GitHubのリポジトリを直接指定して作業できます。2つ目は長時間実行タスクを開始して、ブラウザを閉じても続く。
3つ目が複数タスクの並行実行ができる。
テキトー教師「自宅のMacでClaudeを動かしながら、出先のiPhoneからClaude Code Webでもう1つのタスクを動かす」みたいな使い方ができるんですよ。
室谷さらにiMessage対応が追加されて、「スマホからiMessageでClaude Codeに指示を出して、自宅のMacで動いているClaude Codeがコードを修正してPRを出す」という未来が来てますよね。
テキトー教師それ、普通に仕事が変わりますよね。「散歩しながらコードを直す」が現実になる。
並列実行でコンテキストウィンドウを有効活用する
テキトー教師最後に、複数セッションを使う本質的な理由の話をしたいんです。それがコンテキストウィンドウの問題です。
室谷Claude Codeって、コンテキストウィンドウがいっぱいになるにつれてパフォーマンスが落ちるんですよ。以前の指示を「忘れる」ようになったり、間違いが増えたり。
テキトー教師単一のデバッグセッションやコードベース探索だけで、数万トークンを消費することもあります。長い作業を1つのセッションで続けると、品質が落ちてくる。
室谷だから「複数セッションを使う」というのは、単純に「速くしたい」だけじゃなくて、各セッションのコンテキストを適切に保つための戦略でもあるんですよね。
テキトー教師Exploreサブエージェントがいい例で、コードベース探索という「重いけど結果だけ必要」なタスクを別のコンテキストウィンドウで処理して、メインの会話には結果だけを返す。メインのコンテキストを守る設計になってる。
室谷「コンテキストウィンドウを管理する最も重要なリソース」として捉えて、それを最大化するために複数セッションを使う、という視点が実務では大事です。MYUUUのチームにも「コンテキストが長くなってきたら新しいセッションを作れ」というルールを入れてます。
よくある質問(FAQ)
テキトー教師コミュニティのメンバーさんからよく来る質問をまとめておきますね。
Q: 複数セッションを立ち上げると料金は増えますか?
室谷Claude Codeの料金はサブスクリプション制なので、何セッション立ち上げても月額は変わりません。ただしエージェントチームのような複数のAIが動く機能では、トークン消費量が増えます。
APIプランで使っている場合は従量課金になるので注意が必要です。
APIプランで使っている場合は従量課金になるので注意が必要です。
テキトー教師ProプランやMax 5xプランだと、使い放題なので複数セッションを積極的に使う価値が出てきます。
Q: 同じリポジトリで複数セッションを動かしても安全ですか?
室谷--worktreeを使えば安全です。使わずに同じディレクトリで複数セッションを動かすと、ファイルの競合リスクがあります。
テキトー教師特にClaude Codeがファイルを編集している最中に、別のセッションが同じファイルを触るのは危険です。
--worktreeで作業領域を分離するのが基本です。Q: エージェントチームはいつ使うべきですか?
室谷「チームメンバーが互いに調査結果を共有し、相互に検証し合う必要がある複雑な作業」に向いています。単純な並列化ならサブエージェントや
実験的機能で既知の制限もあるので、まずはサブエージェントを試すことをおすすめします。
--worktreeで十分です。実験的機能で既知の制限もあるので、まずはサブエージェントを試すことをおすすめします。
テキトー教師順序付きタスク、同じファイルの編集、多くの依存関係がある作業はエージェントチームより単一セッションの方が効率的ですよ。調整オーバーヘッドとトークンコストが増えるので。
まとめ
室谷今回は「Claude Code 複数・並列」について、使える全手法を紹介しました。まとめるとこうです。
テキトー教師全部覚えなくていいです。まず「自分が何をやりたいか」を明確にして、それに合った手法を選ぶ。
それだけで十分です。
それだけで十分です。
室谷シンプルに複数プロジェクトを並行したいだけなら、普通に複数ターミナルで別々のセッションを立ち上げるだけ。ブランチ分離して並行開発したいなら
繰り返し作業を速くしたいなら
--worktree。繰り返し作業を速くしたいなら
/batch。高度な協調作業ならエージェントチーム。
テキトー教師最初から複雑なものを使おうとしないで、シンプルなものから始めて、必要に応じてスケールするのが講座でもおすすめしているアプローチです。「使い分け」の感覚は、実際に試してみないと身につかないので・・・まずやってみることが大事ですよ。
室谷.AI(ドットエーアイ)コミュニティでも、メンバーの皆さんがいろいろな使い方を試しながら知見を共有してくれてます。ぜひ試してみてください。
