M&A仲介の年収、なぜこんなに高いのか?
室谷今回はM&A仲介の年収について深掘りしていきましょう。前回はM&A仲介への転職について話しましたが、やっぱり一番気になるのは「実際いくら稼げるの?」ですよね。
テキトー教師.AI(ドットエーアイ)のコミュニティでも、M&A仲介に興味がある方からの質問で一番多いのが年収の話ですね。「本当に平均年収2,000万超えるんですか?」って。
室谷結論から言うと、上場大手のM&A仲介会社なら全社員平均で1,000万円は余裕で超えます。トップ企業だとアドバイザー平均で3,000万〜4,000万円台ですね・・・
テキトー教師ちょっと待ってください、それって日本の平均年収の何倍ですか(笑)
室谷日本の平均年収が約460万円なので、6倍〜8倍くらいですね。でも本当に面白いのは、なぜそこまで高い給料を出せるのかというビジネスモデルの部分なんですよ。
テキトー教師そこ、講座で教えていて気づいたんですが、M&A仲介のビジネスモデルを理解しないまま年収だけ見て転職する人が多いんですよね。
室谷まさにそれです。M&A仲介の手数料って、1件あたり平均5,000万〜7,000万円なんですよ。
しかも売り手と買い手の双方からもらう。仕入れ原価がほぼゼロで、営業利益率40%超えの企業も珍しくないです。
しかも売り手と買い手の双方からもらう。仕入れ原価がほぼゼロで、営業利益率40%超えの企業も珍しくないです。
テキトー教師つまり、高い給料を払ってもまだ利益が出る構造になっているわけですね。インセンティブを手厚くしてアドバイザーのモチベーションを上げた方が、会社としても案件が増えて儲かるという好循環です。
室谷もう一つ大きいのが、中小企業の後継者問題ですね。日本では少子高齢化で後継者がいない中小企業が大量にあって、M&Aのニーズが右肩上がりなんです。
需要に対して人材が足りていないから、報酬水準も上がり続けています。
需要に対して人材が足りていないから、報酬水準も上がり続けています。
M&A仲介会社の年収ランキング【2026年最新】

室谷では具体的な数字を見ていきましょう。M&A仲介会社の年収ランキング、2026年の最新データです。
テキトー教師コミュニティのメンバーさんからも「どの会社が一番稼げるんですか?」ってよく聞かれるので、ここは丁寧に整理しましょう。
上場大手のM&A仲介会社 年収比較
室谷まず上場大手から。有価証券報告書や企業が公表している数字をベースにまとめると、こうなります。
| 企業名 | 全社員平均年収 | アドバイザー平均年収 | アドバイザー年収中央値 |
|---|---|---|---|
| M&Aキャピタルパートナーズ | 2,478万円 | 4,537万円(在籍1年超) | 2,425万円 |
| ストライク | 1,493万円 | - | - |
| 日本M&Aセンター | 1,271万円 | - | - |
テキトー教師M&Aキャピタルパートナーズが圧倒的ですね。全社員平均で2,478万円って、バックオフィスの方も含めてこの数字ですからね。
室谷そうなんですよ。しかもアドバイザーだけで見ると平均4,537万円。
これは上場企業の平均年収ランキングで9年連続1位を取り続けている実績です。
これは上場企業の平均年収ランキングで9年連続1位を取り続けている実績です。
テキトー教師ただ注意が必要なのは、平均年収と中央値にかなり差があるという点ですね。M&Aキャピタルパートナーズでもアドバイザー中央値は2,425万円で、平均より2,000万円以上低い。
トップアドバイザーが平均を引き上げている構造です。
トップアドバイザーが平均を引き上げている構造です。
室谷いいポイントですね。M&Aキャピタルパートナーズが突出している理由は2つあって、1つは大型案件比率が高いこと。
5件に1件以上は手数料1億円超の案件です。もう1つはアウトバウンド営業力。
各業界のトップセールスを採用しているから、1人あたりの売上が1億5,860万円と業界平均の2倍以上あるんです。
5件に1件以上は手数料1億円超の案件です。もう1つはアウトバウンド営業力。
各業界のトップセールスを採用しているから、1人あたりの売上が1億5,860万円と業界平均の2倍以上あるんです。
テキトー教師日本M&Aセンターは全社員平均1,271万円と、3位ではありますが十分高水準ですよね。業界最大手で累計成約1万件以上の実績がある。
安定感では群を抜いています。
安定感では群を抜いています。
室谷日本M&Aセンターは分担制を採用していて、売り手と買い手で担当を分けているんですよね。タッチできる案件数は多くなるけど、1人あたりの単価はやや下がる。
その分、ワークライフバランスは取りやすいという声もあります。
その分、ワークライフバランスは取りやすいという声もあります。
非上場・成長企業のM&A仲介会社 年収
テキトー教師上場大手だけが高年収というわけではないですよね。最近は非上場でもすごい数字を出している会社があります。
室谷そうです。特に注目すべきはこのあたりですね。
| 企業名 | アドバイザー平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|
| M&A総合研究所 | 2,815万円(2年超) | AI/DXで業務効率化、成長率100%超 |
| fundbook | 2,500万円以上(3年超) | 営業サポート体制が充実 |
| インテグループ | 1,666万円 | 中堅・中小企業特化 |
室谷M&A総合研究所は僕が個人的に注目している会社で、AIとDXを武器に圧倒的な効率化を実現しているんですよ。未経験入社の約70%が入社後1年以内に案件を成約させています。
テキトー教師それはすごいですね。従来のM&A仲介は「とにかく足で稼ぐ」というイメージでしたけど、テクノロジーで変わりつつあるということですか。
室谷まさにそれです。AIでマッチング精度を上げたり、デューデリジェンスの一部を自動化したり。
MYUUUでもAI×M&Aの可能性はかなり議論しています。
MYUUUでもAI×M&Aの可能性はかなり議論しています。
M&A仲介の年収の中央値、平均とどう違う?
テキトー教師年収ランキングを見ると華やかな数字が並びますけど、ここで大事なのは「中央値」の話ですよね。講座でも「平均に騙されるな」とよく言っています。
室谷おっしゃる通りです。M&A仲介の年収を正しく理解するには、平均値と中央値の違いを押さえないといけません。
平均年収と中央値の乖離
室谷M&A仲介はインセンティブ比率が高いので、トップアドバイザーと新人で年収に大きな差が出ます。例えばM&Aキャピタルパートナーズの場合、アドバイザー平均が4,537万円に対して中央値は2,425万円。
この約2,100万円の差がM&A仲介の年収構造を物語っています。
この約2,100万円の差がM&A仲介の年収構造を物語っています。
テキトー教師中央値の方がリアルな「真ん中の人」の年収ですからね。それでも2,425万円は十分すぎるほど高いですけど(笑)
室谷M&Aキャピタルパートナーズは過去3年の中央値を公開しているんですが、2,425万円、2,656万円、2,512万円と推移していて、中央値ベースでも安定して2,500万円前後を維持しています。
年代別・ポジション別の年収レンジ
テキトー教師年代別の年収も整理しておきましょう。日本M&Aセンターのデータが参考になります。
| 年齢 | 平均年収(日本M&Aセンター) |
|---|---|
| 25歳 | 683万円 |
| 30歳 | 881万円 |
| 35歳 | 1,187万円 |
室谷25歳で683万円、35歳で1,187万円。これは日本M&Aセンターの数字なので、M&Aキャピタルパートナーズならもっと高くなります。
ただ重要なのは、M&A仲介では年齢よりも成果が年収を左右するということです。
ただ重要なのは、M&A仲介では年齢よりも成果が年収を左右するということです。
テキトー教師そうですね。入社2年目でも3件成約すれば年収2,000万円を超えるケースはありますし、逆に5年いても成約ゼロなら基本給だけです。
年功序列の世界ではないですね。
年功序列の世界ではないですね。
室谷MYUUUの関連で話を聞くと、M&A仲介で本当に稼ぐ人は30代前半で年収5,000万円超という方もいます。ただそれは本当にトップ層ですね・・・
M&A仲介の給料体系を解剖する

室谷じゃあ次は給料の仕組みについて掘り下げましょう。M&A仲介の給料体系って、一般的な企業とはかなり違うんですよね。
テキトー教師ここを理解せずに入社すると「思ってたのと違う」ってなりますからね。講座で転職相談を受けたときに必ず説明するポイントです。
基本給とインセンティブの仕組み
室谷M&A仲介の給料は基本的に「基本給 + インセンティブ」の二本立てです。会社によって比率が全然違うんですが、大まかに整理するとこうなります。
| 企業名 | 基本給 | インセンティブ率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| M&A総合研究所 | 420万円 | 売上の18〜23% | 3件目以降は案件獲得者に帰属 |
| fundbook | 500万円 | 売上の25% | 基本給は最大1,200万円まで昇給 |
| 業界平均的な水準 | 400〜600万円 | 売上の15〜25% | 企業により差が大きい |
テキトー教師インセンティブの計算方法が重要ですよね。たとえばM&A総合研究所だと、インセンティブがベース給与を上回った分から発生する仕組みです。
室谷そうです。つまり基本給420万円の場合、売上のインセンティブ分が420万円を超えたら、超えた分がプラスされるイメージですね。
仮に年間で成約手数料の合計が5,000万円なら、インセンティブが約1,000万円(20%として)。基本給420万円を超えた約580万円が上乗せされて、年収は約1,000万円になります。
仮に年間で成約手数料の合計が5,000万円なら、インセンティブが約1,000万円(20%として)。基本給420万円を超えた約580万円が上乗せされて、年収は約1,000万円になります。
テキトー教師fundbookの基本給が最大1,200万円まで上がるというのは面白い設計ですね。通常のM&A仲介だと基本給は400〜500万円で固定されがちですが、成果を出し続ければ基本給自体も上がっていく。
収入の安定性が高まるわけです。
収入の安定性が高まるわけです。
室谷ここは経営者として言わせてもらうと、基本給を高く設定できるのは会社としての体力がある証拠なんですよね。基本給が低くてインセンティブ率だけ高い会社は、言い方を変えるとリスクを個人に転嫁しているとも言えます。
インセンティブの落とし穴
テキトー教師インセンティブ率だけを見て会社を選ぶのは危険ですよね。
室谷めちゃくちゃ危険です。インセンティブ率が高くても、案件を取れる環境が整っていなかったら意味がないですからね。
たとえば紹介案件が多い会社だと原価が10〜15%かかる分、アドバイザーへの還元は減る。でも案件の供給が安定するから、結果的に年収は高くなるケースもあります。
たとえば紹介案件が多い会社だと原価が10〜15%かかる分、アドバイザーへの還元は減る。でも案件の供給が安定するから、結果的に年収は高くなるケースもあります。
テキトー教師「インセンティブ率30%!」って謳っている会社でも、案件がほとんどなくて年間成約ゼロ、なんてこともありえますからね。
室谷案件の供給元、成約率、案件の平均単価。この3つをセットで見ないと、本当の「稼ぎやすさ」はわかりません。
M&A仲介で年収1,000万円を超えるには?
テキトー教師ここからは実践的な話をしましょう。M&A仲介に入ったとして、実際に年収1,000万円を超えるにはどのくらいかかるのか。
室谷これは会社にもよりますが、大手なら入社1〜2年目で達成する人が多いですね。
未経験からの年収推移モデル
テキトー教師典型的な年収の推移イメージを整理してみましょう。
| 経験年数 | 想定年収レンジ | 備考 |
|---|---|---|
| 1年目 | 500〜800万円 | 基本給中心。研修・OJT期間 |
| 2年目 | 800〜1,500万円 | 初成約で一気に跳ねる |
| 3年目 | 1,200〜2,500万円 | コンスタントに成約する人とそうでない人で差が開く |
| 5年目以降 | 1,500〜5,000万円以上 | トップ層は青天井 |
室谷M&A総合研究所のデータだと、未経験入社の約70%が入社1年以内に案件を成約させているんですよ。1件成約すれば手数料の18〜23%がインセンティブになるので、単価5,000万円の案件なら900万〜1,150万円。
基本給と合わせて1,300万円〜1,500万円くらいにはなります。
基本給と合わせて1,300万円〜1,500万円くらいにはなります。
テキトー教師ただ、全員がそうなるわけではないというのも正直に言っておかないといけないですね。成約できない人は基本給だけ。
しかも成果が出ない期間が長いと、精神的にもきつくなります。
しかも成果が出ない期間が長いと、精神的にもきつくなります。
室谷僕がスタートアップ経営者として感じるのは、M&A仲介の報酬体系って起業家のマインドに近いんですよね。
室谷このツイートでも書いたんですが、スタートアップで上場を目指すよりM&AでEXITする方が経済合理性が高いケースも多い。M&A仲介で働くということは、その最前線に立つということです。
テキトー教師M&A仲介のアドバイザーは、ある意味「個人事業主が会社のインフラを使っている」ような働き方ですよね。成果が直接報酬に反映されるという点で。
年収を最大化するためのポイント
室谷M&A仲介で高い年収を維持し続けるためのポイントを3つ挙げるとしたら・・・
テキトー教師まず1つ目は「案件の仕入れ力」ですよね。
室谷そうです。アウトバウンドで経営者にアプローチして案件を発掘できる人は、常に自分で売上をコントロールできます。
紹介頼みだと、紹介元の都合に左右されてしまう。
紹介頼みだと、紹介元の都合に左右されてしまう。
テキトー教師2つ目は「案件単価を上げること」ですね。同じ成約件数でも、手数料1億円の案件と3,000万円の案件ではインセンティブが3倍以上違います。
室谷3つ目は「成約率」。案件を100件仕入れても成約が1件なら効率が悪い。
デューデリジェンスの質、交渉力、経営者との信頼関係構築。こういった総合的なスキルが成約率に直結します。
デューデリジェンスの質、交渉力、経営者との信頼関係構築。こういった総合的なスキルが成約率に直結します。
AIで変わるM&A仲介の働き方と報酬
室谷最後にAIの話をしましょう。これは.AIのメディアとしても外せないテーマです。
テキトー教師M&A仲介業界でもAIの活用が急速に進んでいますよね。
室谷先ほど紹介したM&A総合研究所が好例ですが、AIを活用することで未経験者でも早期に成果を出せる環境が整いつつあります。具体的には、買い手と売り手のマッチングをAIで効率化したり、企業分析の一部を自動化したりしています。
テキトー教師AIがM&A仲介の業務を支援することで、アドバイザー1人あたりが担当できる案件数が増える。結果として、1人あたりの売上が上がり、報酬も上がる可能性がありますよね。
室谷ただ一方で、AIの導入が進むと「人間にしかできない仕事」がより明確になってくる。経営者の心に寄り添うカウンセリング的な役割、複雑な利害関係の調整、感情が絡む交渉・・・こういった部分は当面AIには代替できないでしょう。
テキトー教師つまり、AIを使いこなしながら人間力で差別化できるアドバイザーが、これからの時代に最も高い報酬を得られるということですね。
室谷そういうことです。AIは道具であって、M&A仲介の本質は「人と人をつなぐ仕事」。
そこは変わりません。
そこは変わりません。
よくある質問(FAQ)
テキトー教師ここからはよく聞かれる質問にまとめて答えていきましょう。
M&A仲介の年収に学歴は関係ある?
室谷正直に言うと、入社時の採用ハードルには影響します。大手は採用基準が高いので、結果的に高学歴の人が多い。
ただ入社後の年収は完全に成果次第です。学歴で給料が変わることはありません。
ただ入社後の年収は完全に成果次第です。学歴で給料が変わることはありません。
M&A仲介の年収は今後も上がり続ける?
テキトー教師中小企業の後継者問題は今後も深刻化していくと見られているので、M&Aのニーズ自体は拡大傾向が続くでしょう。ただし、参入企業が増えて競争が激化すると、手数料の単価が下がる可能性はあります。
室谷僕の見方では、AI活用で効率化できる会社とそうでない会社で二極化が進むと思います。テクノロジーを武器にできる会社のアドバイザーは、引き続き高い報酬を得られるでしょう。
M&A仲介は「激務で年収が高い」のか?
テキトー教師これもよく聞かれますね。結論から言うと、会社によります。
一気通貫型の会社は1つの案件を最初から最後まで担当するので、負荷は大きくなりがちです。分業制の会社ならフェーズごとに担当が分かれるので、比較的ワークライフバランスは取りやすいです。
一気通貫型の会社は1つの案件を最初から最後まで担当するので、負荷は大きくなりがちです。分業制の会社ならフェーズごとに担当が分かれるので、比較的ワークライフバランスは取りやすいです。
室谷ただ、年収が高い人は総じてよく働いていますね。M&A仲介で年収3,000万円以上の人は、経営者と同じくらいの時間をかけて案件に向き合っています。
楽して稼げる仕事ではないです。
楽して稼げる仕事ではないです。
まとめ
室谷今回はM&A仲介の年収について、ランキングから給料体系、中央値の見方まで一通り解説しました。
テキトー教師改めて整理すると、M&A仲介の年収のポイントはこうなりますね。
- M&A仲介会社の全社員平均年収は、上場大手3社で1,271万〜2,478万円
- トップ企業のアドバイザー平均は4,537万円、ただし中央値は2,425万円
- 給料体系は「基本給400〜600万円 + インセンティブ(売上の15〜25%)」が主流
- 年齢よりも成果が年収を決める完全実力主義の世界
- AI活用で業界構造が変わりつつあり、テクノロジーを活用できるアドバイザーの報酬はさらに上がる可能性がある
室谷M&A仲介は確かに日本で最も高い年収を得られる仕事の一つです。ただし、その裏には高い営業力とプレッシャーがあることも忘れてはいけません。
数字だけで判断せず、自分に合った会社を見つけることが大事ですね。
数字だけで判断せず、自分に合った会社を見つけることが大事ですね。
テキトー教師次回はM&A仲介の面接対策や、実際にどんな人が活躍しているのかについて掘り下げていきましょう。
